台風20号は遠ざかるも、新たな熱帯擾乱が発生か
台風20号は遠ざかる
台風20号は暴風域を持つ台風へ発達し、南シナ海を西寄りに進んでいます。今後も西寄りに進む見込みで、沖縄方面からは次第に遠ざかるでしょう。
ただ沖縄方面は、台風20号の東側に広がる暖湿気の影響で激しい雨が降り、大雨となるおそれがある他、台風20号が遠ざかるあす18日(火)からあさって19日(水)にかけて、大陸から張り出す高気圧の影響で、むしろ風が強まり、波が高くなる予想ですから、十分な注意が必要です。(気象庁の防災情報)
新たな低圧部が発生へ
タイトル画像をみると、南シナ海にある台風20号とは別にフィリピンの東海上の赤丸内でも雲域がまとまっています。
気象庁の予想天気図によると、この雲域付近で、今夜17日(月)午後9時までに低圧部が発生する見込みです。低圧部とは周囲より気圧が低く、雲の循環は認められるものの、その中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心付近が推定出来るようになると、台風のたまご、熱帯低気圧に名前が変わります。
今の気象庁の予想では、あす18日(火)午後9時になっても低圧部のままなので、当面急に発達するような予想とはなっていません。
このあたりは諸外国を含む様々なモデルの計算でも同様の傾向となっていますが、なかには今週後半にかけて台風の勢力に発達し、沖縄方面へ近づくような計算結果も散見されます。
GFSモデルの予想では?
参考までにアメリカのGFSモデルでは、新たに発生する低圧部が沖縄の南方海上を西進しながら台風と思われる勢力に発達し、21日(金)には先島諸島の南海上へ進む計算となっています。
この計算は日本や諸外国を含む様々なモデルの中でも特に発達傾向を示しているものであり、あくまでも参考ではありますが、今後沖縄方面では少し気にとめる必要がありそうです。