本当は怖い適応障害の「チェック」しよう!当てはまったらすべきこと
こんにちは、精神科医しょうです。
本日は適応障害についてお伝えしていきたいと思います。自分を取り巻く環境の中で変化したことがあると、気持ち的に多少のストレスを感じてしまうものですよね。
ストレスを長く感じ心身への変調も見られる場合には、適応障害のチェックをしてみた方が安心かもしれません。
適応障害は変化にスムーズに対応できないことでなりやすく、心に負担を大きく感じている人は健康に危険信号が出やすいので要注意です。
危険信号が早く出ている内に対処に動けば、悪化を防ぎ回復への流れも筋道が立ちやすくなります。
適応障害は環境の変化の弊害として起こる
仕事・プライベートなど環境の変化による弊害は色々ありますが、適応障害はその中の一つと言って良いでしょう。
環境に慣れようと思っても思うように行かないとき、心に大きな負担を感じてしまうのは仕方ないことです。
いままでと違う環境に置かれた人が受けるストレスの影響、それが心身の不調となって現れるようになります。
なじめないことでの精神的負担
「職場が変わった」「家を買ったから新しい土地に引っ越した」など、生活環境に変化が生まれたときは周囲に合わせようと自分なりに頑張ろうとします。
それがうまくいかずになじめない場合は不安になったり苛立ったりして、精神的に重い負担を感じやすいものです。
適応できないことでの心理的障害が「適応障害」で、真面目・優しい・こだわりやすいなど心が細やかな傾向のある人は特に注意した方が良いかもしれません。
適応障害での症状
なじめないことでの心の葛藤からなる適応障害は、どのような症状に気をつけた方が良いのか覚えておきましょう。
心と体に起こる不調は様々あるのですが、適応障害に多く見る症状としてチェックするべきものが3つほどあります。
あなたの身に変調が起きているようでしたら、これからあげる症状が含まれていないかよく見てください。
・強いうつ・不安
環境に悩みを抱えていると心が追い詰められやすくなるため、強いうつ状態や不安に苛まれるなどの症状が見られます。
原因となっているものについて考えて落ち込んでしまったり、漠然とした抑うつ感に襲われることもあります。急に絶望感や恐怖感に襲われるなどのことがあります。
・痛み・だるさ
体への症状では体の色々な部位に痛みを感じやすく、心が緊張していると疲労が解消できずだるさも感じやすいです。
痛みはあらゆる部位で出る可能性があり、内臓の不調を起こすこともあります。
消化器官はストレスがあるとダメージを受けやすいため、「胃がキリキリ痛い」「お腹が下って痛い」などの問題に悩まされてしまいます。
体がだるい状態は動かすときにかなりのエネルギーを要するので、気力を消費してしまい無気力になるなど精神面の症状も招いてしまうかもしれません。
・思考力の低下
心の状態が安定していないと思考力が働きにくくなり、マナーや行動が悪くなってしまうことすらありえます。
仕事の時間や待ち合わせの時間を守れない、全体的にだらしなくなる、キツい言い返しをするなど以前と違うふるまいをしやすいです。
自分が適応障害かをチェックしてみよう
あなたに適応障害と思われる変調が見られたときは、適応障害に該当するかのチェックをより詳しく行ってみてください。
この病気は原因となる要素があって起こるものなので、まず問題の種があるかを自分の中で導き出しましょう。
・悩みの種となるものがあるか
適応障害は何らかの変化で受けたストレスが悩みの種であり、そこから症状が生じる病気です。
心身に異常が起こる前にあなたの身の周りで、多少であっても変化は起きていないでしょうか?
環境の変化と言えるものがあれば、悩みの種があると判断できます。
・悩んで3カ月以内に変調があるか
適応障害は通常だと悩みを感じるようになって、そこから3カ月以内に心身に変調があるとされています。
悩みの種が発生してからどのくらいの期間で自分に変調が起きたか、落ち着いて思い出してみましょう。
・変調で日常に支障が出ているか
あなたの心と体に見られる変調は軽いものではなく、仕事・生活など日常に支障が出るような重いものでしょうか?
慣れないことでの心身の疲労は誰でも少なからずありますが、日常に影響が出るほどであれば心の病であり適応障害の可能性が高くなります。
・悩みの種が心身に大きく影響するか
悩んでいることが人間関係の場合そのことを考えた際に、思考の低迷・動悸・吐き気などがあるでしょうか?
悩みの種に触れたときに原因に対して心身が拒否反応を示せば、悩みがあなたの健康状態に大きく影響しているので見逃してはいけません。
チェックにより適応障害が疑われたら
適応障害のチェックを経て自分がそうである疑いが濃厚なら、どうすれば良いのかを解説していきます。
医者にかからなくても治る見込みがある病気ですが、うつ病に進行する危険があるので治す行動を選ぶことがおすすめです。
・ストレス因の調整を
適応障害の原因は悩みによるものなので、悩みを改善するなどして心が自然回復するかを試みましょう。
悩みの内容によっては完全に改善することが難しくても、多少軽減されるだけでも違うので改善につながる行動をしてみてください。
職場のことなら社員のメンタルヘルスを扱う部門や、またはあなたの直属の上司に相談してサポートを望めるのならお願いすることです。
・場合に応じて薬物療法を
悩みを改善・軽減できてもストレスが尾を引き、思うように心身が回復しない場合もあります。
状況が変わらない人はうつ病用の薬・抗不安薬など処方してもらい、薬物療法での治療も受けてみると良いでしょう。
「薬は不安で避けたい」と思う人も多いでしょうが、一時的な服用と考えて前向きに検討してみることも必要です。
試してみれば心身の状態も楽になって、日々も過ごしやすくなります。
まとめ
適応障害は自分の状況と症状のチェックで、自分がその病気であるのか探ることが可能です。
治療に絶対薬が必要というわけではなく、初期なら悩みの改善に動くことで自然に回復へ向かっていく場合もあります。とはいえ、我慢することは絶対におすすめできないので、1人で抱えないようにしてくださいね!
環境が変わってから心身に変調がある人は、今回の内容を参考にしてみてください。
私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。
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