なめらかプリン、トロトロプリン、かたいプリン などなど好みはそれぞれ。

でも、きっと誰もを幸せにしてくれるプリンがズラーっと揃ったお店が富士市にあるんです。

新富士駅から南に約1km、メゾン・ド・リブレさんを訪問しました。

ケーキ屋さんではなく、プリンの専門店です。ショーケースには定番のシンプルなプリンだけでも数種類、そして季節のフルーツをふんだんに使った鮮やかなプリンが並んでいます。

鳥取県からやって来た「すず丸スイカ」のプリン。

本来は水分の多いスイカとプリンは合わないのだけれど、試行錯誤された努力の結晶！

私は今回これを購入しましたが、スイカを口に含むと濃い果汁がブシュッと飛び出して、それと一緒に多幸感も飛び出しました。ジュレに包まれたさっぱりしたスイカとなめらかな口当たりのプリンがよく合っているんです。もう一個食べたい！

こちらは桃プリン。山梨県の「夢みずき」という品種です。

日本テレビ系『沸騰ワード10』でお馴染みのキノコ王＆鬼嫁さんの店「山楽」からやって来た桃を使用しているそうです。

こちらはみかんの粒が入ったプリン。瓶を見ているだけでみかんの香りが漂って来そう！

フルーツを使ったプリンの多くはほんの数日間だけ店頭に並ぶ期間限定・数量限定。年間で50〜60種類の商品が登場しているので、常に新しい物に出会える楽しみがあります。

今後はシャインマスカットやマンゴーなどが続々と登場予定だそう。

そしてメゾンドリブレさんと言えばやっぱり看板商品の喜味（きみ）プリンがイチオシ！

メゾンドリブレさんでは、さくらたまごと朝霧牛乳を牧場から直接仕入れているそうです。

店主の時田義丈さんは、「うちのプリンは、この2つがあるからこそ美味しいものができるんですよ。特に喜味プリンはその旨みが濃く出ているんです。」と語ってくださいました。

おつかいものにもお土産にもちょうどいい品質と価格なので、私も過去に何度か購入して先方に喜ばれています。

時田さんは早朝から夜中までずっとプリンプリンプリンの日々。

取材した日も前日は18時間ずっとプリンを作っていたそうで、文字通り『人生をプリンに捧げた男』の情熱を感じました。職人魂が伝わって来て、とてもかっこいいです。

お店の片隅にはちょっとしたイートインスペースがあります。

時田さんはバイク乗りでもあるのですが、そのお仲間が全国から来店されるとのこと。私も店の前を通り過ぎた時に、ライダースジャケットを着た大きな体の人たちがプリンを食べているのを何度か見たことがあります。そのギャップが失礼ながら可愛らしくて、微笑ましく思っていました。

看板娘のお母様はそんなバイカー仲間たちみんなのお母さん的存在だそうです。とても上品な女性ですが、頼り甲斐のあるお母ちゃんぽさもあって、私もすっかりファンになってしまいました。このお母さんに会いに行きたくなるバイカーさんたちの気持ちもよくわかります。

国1バイパスからすぐの場所で駐車場は6台。でも徒歩で来られるお客さんも多いそうです。地元の人に愛されるお店ということですね。

「ひと口食べた瞬間、思わず笑みが溢れてしまうプリンを作りたい」と仰る店主さんの想いがご近所にも伝わっているのでしょう。

お店は今月で16周年を迎えたそうです。

今後も「身近な幸せ」を提供して、ますますの人気店になりますように！