【川崎市】コロナ禍を乗り越え迎えたフィナーレ!街の100人を繋ぎさらにその先へ「川崎100人カイギ」
街で住む、働く100人を起点に人をつなげる
「100人カイギ」は地域や組織などそのあり方や魅力の発見を目的に、関係する身近な人をゲストとして招待し、ゲストと参加者、参加者と参加者といった「身近な人同士をゆるやかにつなぎ、そして登壇ゲストが100人に達したら解散する」終わりの決まっているコミュニティ活動です。
「川崎100人カイギ」はこの100人カイギの川崎エリア版で、川崎市在住・就業者・活動家など、川崎に関わり、そして川崎エリアを盛り上げる人たちに登壇してもらい交流する「地域交流型イベント」です。
2019年の2月に始まったこの川崎100人カイギも「毎回5名のゲスト」を呼び「全20回開催」で2020年の12月には「100人目のゲストが登壇し、解散」の予定でした。しかし、新型コロナ感染症の影響でリアル開催の目途が立たず、紆余曲折がありました。オンラインで開催も取り入れ試行錯誤しながらも2022年9月4日、初回から31カ月の末、登壇者数総数100人目に達する最後の川崎100人カイギが開催されるに至りました。
コロナ禍を乗り越え、最終回はリアルとオンラインのハイブリッド開催
最終回はコロナ禍で培ったオンライン交流を組み合わせたリアルとオンラインのハイブリッド開催で実施、リアル会場は川崎駅前のJR川崎タワーにある「富士通株式会社『F3rdX(エフサードクロス)Uvance Kawasaki』」にて催されました。
アイスブレイクの時間では自己紹介やこれまでの川崎100人カイギなどの話題に花咲かせました。
「コロナ禍で開催環境の急激な変化が大きな転換点だった。強制的な変化はもちろん大きなストレスだったが、参加者との熱気を大切にする価値観が明確にできたことは、価値あることだった。その成果として川崎独自のオンラインスタイルに繋がったと思う。」
川崎100人カイギ運営の田口 光さんはコロナ禍を乗り越えたからこそ、リアルとオンラインの同時開催となる最終回をカタチ作ったと話してくれました。
最終回を飾る5名の登壇者たち
川崎100人カイギ最終回も錚々たる登壇者らの話が会場を盛り上げました。
川崎ブレイブサンダース SDGsプロジェクトリーダー 隠岐洋一さんは「バスケットボールを通した地域貢献のあり方や教育への取り組み」について熱く話してくれました。
一般社団法人 大師ONE博 代表理事の奥貫賢太郎さんからは川崎大師エリアで手掛けている地元住民らと連携した「まちいじりプロジェクト」についての熱い話を聞かせてくれました。
かわさき市民放送株式会社 代表取締役社長の大西絵満さんは開局25周年を迎える川崎市唯一のコミュニティFM局「かわさきFM」の「地域づくりのプラットホーム」としての役割や、「若い世代を巻き込む」新たな挑戦について話してくれました。
川崎フロンターレ 管理部シニアマネージャーの谷田部然輝さんは多摩区に新たにできる施設「フロンタウン生田」にてスポーツと地域ができる連携に関して、参加者らにアイデアを募るとともに、その将来構想についても話しくれました。
そして栄えある100人目を飾るゲストは「川崎市長」
川崎100人カイギ、そのラストを飾る登壇者はまさに川崎を代表する存在である川崎市長 福田紀彦さんとなりました。自身の生い立ちから市政によって目指す川崎の未来、そして「社会課題を人がつながることで解決していく、そんな街にしたい」という想いを本カイギでも力強く語り、その「対話」と「現場主義」を貫ぬく姿勢を見せてくれました。
「地域の中で繋がろうという人たちが大勢いるということは川崎市にとって本当に宝だと思う。そういった人たちをエンカレッジし、再び世に浮かびあがらせた『川崎100人カイギ』が果たした役割は大きい」
と、川崎100人カイギに対してのコメントもしてくれました。
川崎市長 福田さんの登壇をもって、川崎100人カイギの「ゲスト登壇者は100人を達成」しました。
「最後まで、『お隣さんは何してるの?』の100人カイギが持っている価値を味わえ、共感しあえるフラットな場を感じれる雰囲気が生まれていた。また新たなアクションが生まれそうで、ワクワクする。」川崎100人カイギ運営の川村明啓さんは最終回の登壇者らの話を聞いてのイベントに対する感想を述べてくれました。
『川崎』を愛し、挑戦し続ける100人。そして、「カイギ」はフィナーレへ
「100人カイギのルールは簡単。『ゲストが100名に達したら解散する』」。最終回の登壇者らによって熱くなった会場に川崎100人カイギのこれまでの歩みが語られました。
「多種多様とはまさにこれというぐらい、一人ひとりが、熱く、ステキな想いを持って各々の活動をされていた。そんな想いが、登壇者と参加者、また参加者同士をつなげ、愛の溢れる素晴らしいコミュニティになっていったと思う。」
最終回の司会進行を務め上げた川崎100人カイギ運営の佐藤伸剛さんはこれまでのイベントを「川崎を盛り上げる100人の歩み」と称し、登壇者らの写真とともに熱を込めて話してくれました。
これからの川崎100人カイギ
「川崎100人カイギは、ひとまずはこれまでの役目を終える。これからは、生まれたコミュニティをベースに、新たな形を目指して進んでいけたらと思う。『やりたいことを』、『やりたいときに』、『やりたい人たちで』取り組むことで、新たな市民のみなさんとも一緒になって、よりよい川崎となるよう力になれたら嬉しい。」
川崎100人カイギ運営の小林裕幸さんは「解散後のその先」について期待を覗かせてくれました。
川崎100人カイギ運営を務めた武藤 鼓さんは、「川崎100人カイギの運営に関わる前は、川崎に住んでいたものの地域のことや人に無関心でした。本カイギを通じて、はじめてそこに住んでる『人』や『地域の取り組み』に関心を持つことができ、そういった個性豊かな『人』に支えられていると気づいた。」と運営を通して得られた気付きも話してくれました。
そして川崎100人カイギは「解散」。「卒業」を迎える
2019年2月より始まった川崎100人カイギは登壇者100名、スピンオフ企画を含めて計30回開催、累計参加者1014名となって、イベントの幕が閉じられました。
「『川崎100人カイギ』は参加者みながとても主体的で、川崎愛にあふれていた。運営という立場だったが、毎回みなの笑顔や繋がっていく熱に元気をもらっていた。私たちだけでは、決して続けることはできず、みなに支えられてきた3年9ヶ月だった。」
川崎100人カイギ発起人の千葉憲子さんは本会の締めくくりに川崎で100人カイギの発足から最終回までの想いを語ってくれました。
「川崎100人カイギ」は最終回を迎え、惜しまれつつも、「ルール上『解散』」となりました。しかし、イベント自体は解散しましたが、ここに集まった人々が散り散りになるわけではありません。登壇者から参加者まで、多彩な人材が「ゆるやかに繋がった」ここからはじまる新たな活動や様々な取り組みを楽しみにしたい。
川崎100人カイギ
主催:川崎100人カイギ運営事務局
公式サイト:https://100ninkaigi.com/area/kawasaki
公式Facebookページ:https://www.facebook.com/100ninkaigikawasaki/
一部写真提供:川崎100人カイギ運営事務局より
(撮影時のみ一時的にマスクを外して撮影しております)
全国版「100人カイギsummit2022」
興奮が冷めやらぬ間に、次のイベントを紹介いたします。
毎年11月に全国の100人カイギが一同に集まる「100人カイギsummit2022」が今年も東京にて開催されます。川崎のように、それぞれの地域に熱い想いを込めたプレゼンに興味ある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。詳しくは100人カイギの公式サイトをチェックしてください。