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「トマトは必ずしも冷蔵保存が正解ではありません!」八百屋からの警告!その訳とは

青髪のテツ野菜のプロ

こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。

気温が高くなってきて、青果コーナーも春野菜中心の売り場から夏野菜を目立たせる売り場に変わっていっているのではないでしょうか。

そんなこれから旬を迎えて美味しくなってくる夏野菜。ピーマン、ナス、トマト、きゅうりなどありますが、皆さんはどの夏野菜がお好きですか?

その中でも特に人気がある野菜といえばトマトです。最近お店に行くとトマトコーナーでは様々な色や大きさのものが並んでいて、多いお店だと20種類以上並んでいるところもありますよね。

種類が多いだけではなく、トマトはよく売れる野菜でよく売れてくれる品目でもあります。

そんなトマトですが売り場では少し緑がかっているものだったり、硬さがあるものが出ていることもあります。なぜかというと、スーパーに出回るトマトは、緑色の状態のトマトを収穫して発送している間に熟れて赤くなっていくという流通方法が取られているものがあります。

そんな未熟なトマトを手に入れた時は、すぐ冷蔵庫で保存してはいけません。

そこで今回は「未熟なトマトを冷蔵庫で保存してはいけない理由」と「未熟なトマトの正しい保存方法」を紹介していきます。

未熟なトマトを冷蔵庫で保存してはいけない理由

未熟なトマトを冷蔵庫で保存してはいけません。その理由は、冷蔵庫に入れてしまうと追熟が止まってしまうからです。

追熟が止まってしまうと何が問題なのかというと、追熟が止まったトマトは冷蔵庫の中で未熟な状態のまま傷んでいってしまうんです。

未熟なトマトは15度以上の常温においておくことで、赤く色づいていきます。赤くなったトマトは食味が良くなるだけではなく、リコピンの含有量も増していきます。リコピンは抗酸化作用がありますので、活性酸素が原因となって生じる老化や免疫機能の低下、や生活習慣病を予防する効果が期待できます。

未熟なトマトはしっかり追熟させて赤く色づいてから食べることで、美味しく食べることができますし、身体にも良い効果があるということです。

未熟なトマトの保存方法

未熟なトマトは15度以上の常温で保存するだけでOKですが、以下のポイントを押さえて保存することで、保存中に傷みにくくなります。

・ヘタ側を下に向ける

・ペーパーでつつむ

・直射日光が当たらない冷暗所で保存する

・真っ赤に色づいたら野菜室で保存する

トマトはヘタ側の方が硬さがあるので、ヘタ側を下に向けて保存することで、実が潰れて傷んでしまうことを防ぐことができます。

またペーパーでつつむことで、乾燥からトマトを守ることができるんです。

しっかり真っ赤にトマトが色づいたらそのまま常温で保存していると腐りやすくなるので、冷蔵庫の野菜室に移動しましょう。

これらのポイントを押さえて未熟なトマトは冷蔵庫で保存すると、失敗することがなくなりますよ。

未熟なトマトの保存方法まとめ

今回は「未熟なトマトを冷蔵庫で保存してはいけない理由」と「未熟なトマトの正しい保存方法」を紹介しました。

ぜひ今回紹介した方法を使って、これからが旬のトマトをたくさん食べて頂けると嬉しいです。

他にも「新鮮で美味しいトマトの選び方」や「絶品トマトと卵の中華炒めのレシピ」という記事も書いているので気になる方は読んでみてくださいね。

野菜のプロ

現役の八百屋。歴は10年です。ブログ「やさいのトリセツ」運営者。書籍「野菜売り場の歩き方」と「おいしい野菜まるみえ図鑑」「マンガでわかるやさいのトリセツ」好評販売中。Twitterフォロワー75万人を超えました。

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