ダルビッシュが「負ければポストシーズン敗退の試合」に登板するのは5度目。これまでの結果は…
ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)は、ディビジョン・シリーズ第5戦の先発マウンドに上がる。
この試合は、10月11日(日本時間12日)にドジャー・スタジアムで行われる。パドレスとロサンゼルス・ドジャースのうち、勝ったほうが3勝2敗となり、リーグ・チャンピオンシップ・シリーズでニューヨーク・メッツと対戦する。メッツは、ディビジョン・シリーズ第4戦にフィラデルフィア・フィリーズを破り、3勝目を挙げた。
ダルビッシュは、メジャーリーグのポストシーズンで、12試合に投げている。いずれも、先発登板だ。それらのうち、3分の1の4登板は、次に投げるディビジョン・シリーズ第5戦のような、負ければポストシーズン敗退となる試合だった。
この4試合とも、ダルビッシュのいるチームは負けている。2012年のワイルドカード・ゲームは、テキサス・レンジャーズが1対5(ボルティモア・オリオールズ)。2017年のワールドシリーズ第7戦は、ドジャースが1対5(ヒューストン・アストロズ)。2020年のワイルドカード・シリーズ第2戦は、シカゴ・カブスが0対2(マイアミ・マーリンズ)。2022年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦は、パドレスが3対4(フィリーズ)だ。2年前、パドレスは、1勝3敗でシリーズ第5戦を迎えた。
もっとも、ダルビッシュが記録したイニングと失点(自責点)は、それぞれ、6.2イニング3失点(自責点2)、1.2イニング5失点(自責点4)、6.2イニング2失点(自責点2)、6.0イニング2失点(自責点2)だ。4登板中3登板は、6イニング以上を投げ、自責点は2ずつ。好投した、という見方もできる。
ダルビッシュが降板した時点のスコアは、1対2、0対5、0対1、3対2だ。2022年のリーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦は、7回裏の先頭打者に二塁打を打たれたところで、ロベルト・スアレスと交代した。スアレスは、そのイニングを無失点で切り抜けたが、8回裏、1人目のJ.T.リアルミュートと2人目のブライス・ハーパーにシングル・ヒットとホームランを喫した。
なお、ダルビッシュが残していった走者をリリーフ投手が生還させたこともあるため、ダルビッシュの失点と降板時の相手チームの得点は、必ずしも一致しない。
2イニング目の途中に降板した、2017年のワールドシリーズ第7戦も、初回の2失点は、エラーが絡んでいた。ちなみに、当時のアストロズは、ホーム・ゲームで相手バッテリーのサインを盗んでいたことが発覚したが、この試合はドジャー・スタジアムで行われた。ダルビッシュは、アストロズのホーム、ミニッツメイド・パークで登板した第3戦に、1.2イニング4失点(自責点4)を記録した。
ダルビッシュも、パドレスも、ワールドシリーズ優勝は経験していない。パドレスについては、こちらで書いた。