46歳。結婚したいのに相手は「たまに会えれば満足」。時間を無駄にしました~おみおじリポート192~
お見合いをした人の全員から好かれるぐらいの姿勢で婚活に臨んでください
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
自分が興味のある人にだけ異性として好かれたい。そうでない人からは恋愛感情を持たれないようにしている。特に同じコミュニティにいる人だと断るのが心苦しいし気まずくなるのが嫌だから――。こんな風に思っている女性は多いようですね。ワインや食材の輸入卸業の会社に勤めている遠藤桃子さん(仮名、46歳)もその一人で、マチコ先生も女性として共感しています。ただし、アラフォー以降の婚活ではそのような狭い考え方ではいけない、と指導することも忘れません。
「婚活は、同じ男性を自分より10歳以上若い女性と競り合うことが起こり得るからです。お見合いをした人の全員から好かれるぐらいの姿勢で臨んでください。いろんな人からモテ始めると、素敵だと思える異性も寄って来てくれるものです」
オネットのように仲介者がいる場合は、断るときも代弁するので気まずい思いをする恐れはありません。ただし、お断りの理由だけはしっかり話していただきます。そのまま相手に伝えるわけではありませんが、断られた理由がまったくわからないと相手も改善できないからです。
良きものは自分が教えてあげて、彼の世界を広げる。それを喜びにできるか否か
高校時代から女子寮に住んでいて、大学進学で上京してからは一人暮らしが長いという遠藤さん。スペイン語圏での短期留学経験や中南米専門の旅行会社で長く働いた経験もあるそうです。自由気ままな暮らしが快適すぎるのでそろそろ他の人と一緒に暮らしてみたい、と笑います。気はきくけれど自分もある感じの女性で、30代の頃に本気を出していたらとっくに結婚していたと思いますがストライクゾーンが狭かったようです。
「結婚願望がなかったわけではありませんが、私は自分のほうから興味を持って積極的にいきたい性分でした。付き合っていなくても好きな人がいると満足して他の人には気持ちが向かなくなったり、私はちゃんと付き合いたいのに相手はたまに一緒にいるだけでよかったり……。時間を無駄にしたなと思うことも少なくありません」
うーん、なるほど。なお、「同じコミュニティ内で気配りができて話が面白い人をだんだん好きになるパターン」がほとんどで、共通の話題は「海外経験の話などが多かった」とのこと。今まではそれで楽しかったのだと思いますが、これから誰かとの結婚生活を目指すのであれば考え方を変えなければなりません。婚活未経験という遠藤さんにマチコ先生が予備知識を伝えます。
「海外旅行に慣れていたりワインが美味しい店を知っていたりするような男性は婚活の場にはほとんどいません。いたとしても、遠藤さんの結婚対象ではないと思っておいてください。海外のことや美味しいものは自分が教えてあげて、相手の世界を広げることを喜びにできるか否かに遠藤さんの婚活の成否もかかっていると思います」
ときどき移動して気分転換したい。旅行そのものよりも「いる場所を変えること」が重要
気配りに関しては僕から言わせてください。気が利いてエスコートもできる男性はモテるので競争率が高くなります。例えば相手が同い年であっても、10歳若かった頃の自分みたいな女性と競合すると思ってください。みんなに優しくなくても、遠藤さんにだけ優しければいいのではないでしょうか。
こんな風に書いていると、女性にばかり「妥協」を強いているようですが、そんなことはありません。最初は気が利かないし話もあまり面白くない男性を自分好みに少しずつ変えていく。それが結婚の醍醐味だと思ったほうが「掘り出しもの」と出会える可能性が高まるという意味です。
そして、自分が生きていくうえで本当に大事にしたいことは譲る必要はありません。遠藤さんは「ときどき移動して気分転換すること」という独特な条件を話してくれました。
「旅行そのものよりも『自分がいる場所を変えること』が重要なのかもしれません。先日は韓国で1泊しただけでリフレッシュしました。ヨーロッパや中南米はさすがに1泊というわけにはいきませんが、現地滞在3日間とかでもタイミングとお金が合えば行っちゃうこともあります。移動好きなので長時間のフライトもまったく苦になりません。結婚相手について来てとは言いませんので、私がたまに旅するときは『行ってらっしゃい』と送り出してほしいです」
ささやかでもちゃんとした食事を分かち合えるような結婚生活を思い描いています
遠藤さんが挙げたもう一つのこだわりはやはり飲食。仕事にもしているぐらい好きなので、「美味しいものを共有できなければ一緒にいる意味はありません」と言い切ります。
「毎日お酒を飲みたいわけではありませんが、ささやかでもちゃんとした食事を分かち合えるような結婚生活を思い描いています」
そんな相手を見極めるときに、デートでのお店選びなどで判断しないように気をつけてください。遠藤さんの好きなお店での表情や食べ方を見ましょう。大事なのは知識ではなく「食事を楽しむ」という価値観があるかないか、です。
婚活未経験という遠藤さんのことをマチコ先生はかなり心配しています。結婚相手にしたい男性像が実際とかけ離れている恐れがあるからです。でも、僕はあまり心配していません。冒険心と行動力がある遠藤さんだからこそ、一見するとパッとしないかもしれない男性の面白さを発掘して育てるというチャレンジができると思うからです。大いに期待しています。
※文中の受けオネット会員は仮名です。遠藤桃子さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。