7月23日放映のNHK大河ドラマ「どうする家康」では、岡田准一さんが演じる織田信長が本能寺の変で自刃に追い込まれました。次週は、その報を受けた松本潤さんが演じる徳川家康一行が、三河へ帰る「伊賀越え」が描かれます。

　実は資料によると、家康が本能寺の変の知らせを受けたのは、飯盛山付近とされています。

　四條畷神社の一の鳥居近くから飯盛山を撮ってみました。当時は、三好長慶のかつての居城だった飯盛城の跡がよく見えたかも知れません。ともあれ、この写真に写っている範囲のどこか、あるいはその近辺で家康は本能寺の変の報を受け、「伊賀越え」が始まったのでしょう。

　「伊賀越え」の詳細なルートはわからないようですが、おおむね宇治田原（京都府綴喜郡）、柘植（三重県伊賀市）、白子（三重県四日市市）などを経て三河へいたったとされています。飯盛山近辺から北上して宇治田原に行くとすれば、市内を南北に走る東高野街道を使った可能性があります。今回は、東高野街道を通ったと仮定して、その道をたどってみました。

　大日橋を渡ると寝屋川市です。その後、街道は寝屋川市東部から交野市のJR星田駅近辺にいたります。

　今回はあまりにも暑かったので、熱中症を避けるために自転車でさらっと東高野街道をめぐりましたが、それでも石橋や道しるべ、狭い幅の道に時折出会うたびに、心は古い時代に飛んでいきました。非常に楽しかったです。