【富士宮市】早春のひとときだけ姿を現すカタクリの花~市内にカタクリの群生地があるのをご存じですか?
絶滅危惧種となっているカタクリを見られる場所が、富士宮市にあることをご存じですか?
富士根北中学校の生徒たちと地元の有志がカタクリの調査、繁殖などの活動を行い、環境整備等をされて来られたおかげで、富士根北中学校の南側に希少なカタクリの群生地が見られるようになりました。
富士根北中学校南側に『カタクリの里駐車場』と看板が出ていますので、曲がるとすぐに白い門があり、広い駐車場が広がっています。この時期だけ、善意で開放してくれているような未舗装の駐車場です。
駐車場からは、道路に出なくても直接カタクリの群生地へ行けるようになっています。
ただし足元は柔らかい土で落葉もあり滑りやすいです。転ばないように気を付けてくださいね。
カタクリはまだ寒さが残り、他の草花が眠っている早春に、下向きに薄紫色の可憐な花を咲かせます。
カタクリの花は遠目から確認しずらいのですが、枯葉の隙間から生えている瑞々しい葉のほとんどはカタクリの葉で、目を凝らしてみると、沢山のカタクリの花が健気に咲いているのが分かります。
座って確認すると、絶滅危惧種とは思えないくらいに群生しています。
昨年も同じ時期に訪れたのですが、昨年よりも明らかに増えているのが分かりました。
富士根北中学校の生徒たちと地元の方々の努力の賜物としか言いようがありません。
可憐なカタクリの花をひとしきり愛でた後駐車場に戻ると、昨年気が付かなかった『巨大溶岩塊』が目に入りました。
左には巨大溶岩塊の由来が記された石碑がありました。
平成24年の調査結果では「まだ表面が固結していない溶岩の上を、すでに固まっている火山岩塊が転がって雪だるま式に大きくなった溶岩球で、これほど大きなものは珍しい」のだそう。
写真では大きさが分かりづらいですが、私の身長を優に超す大きさです。
その横には熔岩樹形と思われる穴の開いた石が置いてありました。
カタクリの花が見られるのは早春の僅かな期間だけです。
希少で可憐な春を告げるカタクリの花を見たら、心が浄化されていくような気持ちでした。
カタクリの里:静岡県富士宮市村山935-1(富士根北中学校の住所になります)南側