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雨でも走る屋根付きEVデリバリー車!乗って分かった良い所、悪い所

ともさん動画クリエイター

都会ではUber eatsを初めとしたフードデリバリーが定着してきましたでしょうか。
私の住んでいる福井にもUber eatsが2021年の秋に上陸したようですが一部の地域なので配達員の姿を見るととても珍しく感じます。

前置きはさておき今回はモノを運ぶ際にすごく便利な三輪のデリバリー車を紹介します。
三輪のデリバリー車なのでフードデリバリー以外にも昨今増えてきた祭り(イベント)でも細かい荷物を運べるし車体もバイクのサイズ感なので細い道もスイスイ進める利点があります。

今回は次世代のEVブランド開発カンパニーとして時代にあったEVの乗り物を提供しているBLAZEさんの新社屋にお邪魔して電動3輪スクーターの「EVデリバリー」に試乗させていただきました。

EVデリバリー車ととても珍しい組み合わせです。
これから紹介していきますがポイントは↓

■ポイント
・EVで静か
・ルーフ付きで雨にも強い
・三輪の安定感
・大容量車載BOX(オプション)

今回紹介するEVデリバリーですがオプションが付いている状態で「専用積載BOX」でルーフ装着タイプです(ルーフレスタイプもあります)

■スペック・タイプ
ルーフ装着タイプ
原付ミニカータイプ(原付タイプもあります)
全長:189cm、全高:181cm(ルーフレスだと121cm)、全幅:69cm
最大速度:60km/h
航続時間:満充電で100km※諸条件によって変化
最大耐荷重:150kg※法定積載量は30kg
バッテリー容量:60V 60Ah

こちら見た目はバイクなのですが一点注意があります。
区分としては原付きミニカー(第一種原動機付自転車)となります。国土交通省のHPにて解説がされていますので気になる方はそちらもご覧ください。

原付ミニカーになると原付バイクと変わってくるのが下記です。
・最高速度が60km/h
・免許が普通自動車免許
・原付では無いので二段階右折は対象外
・ヘルメットの着用義務はない※ただ、やった方が絶対良い

原付バイクでは不便に感じていた部分が一部解消される反面、普通自動車免許が必要になります。

車体の特徴

EVなのでガソリンスタンドに行く必要はありません。家庭用コンセントで充電が可能です。
前方の運転席下の充電口より直接充電も出来るし、後方からバッテリーを取り外して充電も可能です。

車自体も安定するように重心は下の方になるように設計されています。
ルーフ付きですがフラつきなく走れるように工夫がされていますね。

座席の位置も高さ63cmです。しっかりと足を地面につけることができます

EVデリバリーですが、停車時のロックのタイプが2種類あります。
通常の前後の動きを止めるサイドブレーキに加え、車体の左右を固定するロールロックがあります。ロールロックをOFFにすると上記の写真の部分まで倒れます(この状態でも車体は倒れないようになってます。)

EVデリバリーという名の通りデリバリーがしっかりできるようにカーブの時などで車体が倒れても後ろのBOXは倒れないようになっています。
もちろんこれで完璧というわけでは無いですが、転がってはいけないモノだったり、こぼれるモノがある時には後ろで荷物が暴れづらくなるのでうれしいですね。

荷室(専用BOX)

専用BOX(オプション)は110Lです。(220Lもあります)
仕切り板が真ん中、下段の2つあります(写真左)がそのまま仕切りを置いた状態でも十分荷物は入ります
仕切り板を外すと110Lをまるまる使えます

ショルダーバッグを一つ入れましたが、これぐらいであれば10個くらいはとりあえず入りそうです。

仕切り板を全て入れた状態でもバッグ+半ヘルメットを入れても十分すぎるスペースが残っています。

運転周り

メーター系は全てデジタルです、色分けもされており発色もキレイなのでパッと見ただけでもすぐに状態が分かります。

更にバックも可能です。狭い場所だったり駐車から出る時などすごく助かります。

雨の日も視界を良くするためにワイパーも付いています。
バイクのような立ち位置の製品ではありますがこういった雨天での装備も充実しています。

雨の街を試乗

撮影日は雨でした。通常のバイクであれば雨であれば撮影が出来ないのですが今回のEVデリバリーはルーフ付きということで濡れ具合だったり運転のテストも兼ねて街に出てみました

少し試乗しただけですがすぐに良いなと感じたのが下記2点
EVなので静か
街中だと騒音の心配をする必要があるのですがエンジン音が無いので非常に静かにはしれました。
ルーフ付きなので視界良好
雨だと顔が濡れたり不快感が伴いますが顔も濡れず、視界もワイパーで良好に保ちながら運転できました。

雨の中、試乗を終えましたがある程度濡れずにすみました。ただどうしても腕だけは少しはみ出してしまうので濡れてしまいます
また横風で雨が横から入ってくる場合にもさすがに濡れてしまうので万全な雨対策では無いですが小雨程度であれば全然使えるなと感じました。

運転が終わればこのようにコンセントから充電が可能です。EVデリバリーの置き場によって本体充電でやるのか、バッテリーを取り外して充電するのか分かれるのでこれはあらかじめどうするのか考えた方が良さそうです。

EVデリバリー乗ってみて良かった所、悪かった所(気を付けたい所)

■良かった所
・EVで静かなので住宅街も気にならない
・ルーフ付きで天候に左右されにくい
・家庭用コンセントで充電できる。しかも航続距離100km
・専用BOXは超大容量
・ミニカーなので最高速度60km/h

大きくはデリバリー車としての良さEVとしての良さが際立ちました。
デリバリーで多くのモノを運べる上に、EVで静かだし100km走れるぐらいバッテリーも積んでいるという使い勝手の良さが個人的には良いなと感じました。

■悪かった所(留意点)
・良くも悪くも最高速度60km/h
・普通免許必要
・ガソリンに比べて充電に時間はかかる

悪い所というより留意点になりますが最高速度60km/hなので街中では小回り利くし十分ですがスピードが出るような幹線道路だったりでは色んな車がいるので大変な思いをするかもしれません。(もちろん高速道路は不可)
バイクっぽいので原付の免許で乗れると思った方は原付タイプも別途ありますので間違えないようにする必要があります。
これはEVの良い点でも悪い点でもありますがガソリンのようにスタンドに言ってパッと補給ではありません。
家なりコンセントがある場所で一定時間の充電が必要になります。逆に言うとガソリンスタンドに行く手間が必要なく100km走れるのはGOODポイントにもなります。

総合的に

今回EVデリバリーを試乗させて頂きましたが、従来のバイクには無い収納の良さだったりEVとしての良さがしっかり乗った一台に感じました。
とはいえガソリンタイプのバイクに比べると良い点と悪い点があるのであとは乗る人の使い方次第かなと思います。
ご興味ある方はEVデリバリーの製品ページなども併せてご覧頂ければと思います。

また今回のEVデリバリーについて動画にもしています。
走行シーンだったりサイズ感の確認にも良いと思うのでお時間あれば合わせてご覧頂ければと思います。

動画クリエイター

ちょっと変わった車、面白い製品を中心に紹介します。生活は豊かになるか分かりませんが、世界感は広がると思います!専門家では無いのでかゆいところに手は届きませんが、興味を持ってもらえる作品を作っていきます。

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