【京都市】の〜んびりと里山歩きを楽しみながら鞍馬を目指すトレッキング|北山東部コース②
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/top_1686489343171.jpeg?exp=10800)
全長約83kmの「京都一周トレイル」は三方を山に囲まれてる京都市ならではのトレッキングコースです。
今回は「北山東部コース」のうち道標「北山 24」(大原戸寺町)から道標「北山 46」(二ノ瀬)までのコースをご紹介します。
初心者でも楽しめるコース設計が魅力的な「京都一周トレイル」
「京都一周トレイル」は大きく分けて4つのコースで構成されています。
- 東山コース(約34.1km)
- 北山東部コース(約17.9km)
- 北山西部コース(約19.3km)
- 西山コース(約12.3km)
いずれも公共交通機関を利用して、コースの途中からスタートしたり、途中でリタイアしたりしやすいように設計されているのが特徴です。
![ケーブルカーを使うことも](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686988714283.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
実際わたしが参加しているトレッキンググループでも、ひとつのコースを2回に分けることもあります。
また、コース上には小刻みに道標が設置されています。京都一周トレイル会の公式ガイドマップ(京都市内・近郊都市の書店などで販売)と照らし合わせることができ、初心者にも位置情報の確認がしやすく設計されています。
![小刻みに設置されている道標](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686989038059.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
のどかな田園風景が続く、ゆるやかなトレッキングコース|北山東部コース②
北山東部コースは、道標「北山 1」(ケーブル比叡駅)から道標「北山 46」(二ノ瀬)までの全長約17.9kmのトレッキングコースです。
わたしが参加しているトレッキンググループでは2回に分けて歩く計画で、今回は後半部分。
- 北山東部コース①…ケーブル比叡駅〜大原戸寺町
- 北山東部コース②…大原戸寺町〜二ノ瀬
今回のスタート地点となる「大原戸寺町」までは出町柳駅から京都バスで移動しました。
![今回のスタート地点「北山 24」(大原戸寺町)](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489119819.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
スタート地点から少し歩いて振り返ると、前回の長く激しい下り坂が見えます。わたしたちを見送ってくれているかのような雄大な雰囲気です。
![前回歩いた長く激しい下り坂](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686990177789.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
コースの特徴
「北山東部コース」の前半は急登&激下りが続きますが、後半(今回のコース)は平坦でなだらか。
江文峠(えぶみとうげ)と薬王坂以外のほとんどの区間の道路は舗装されており、トレッキングに慣れていない初心者でも歩きやすいコースです。
戸寺から江文神社(えぶみじんじゃ)周辺まではのどかな里山の風景を楽しみながら歩きましょう。
![里山ののどかな雰囲気を楽しむ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489148186.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
江文神社分岐を過ぎると山道に入りますが、ゆるやかな登り坂ですので、トレッキングに慣れていなくても問題なく歩けると思います。
![江文峠に続く山道](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489578698.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
江文峠から静原へはゆるやかに下ります。途中で舗装された道路を横切り、再び山道へ。
いわゆる“登山”をイメージすると正直なところ物足りないと思います。コース上のバリエーションが少ないため、ちょっとしたトンネルでテンションが上がるほどです。
![テンションが上がるトンネル](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489629528.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
静原エリアに入るとしばらくはアスファルトの道路を歩きます。田園風景が続く、のどかな雰囲気。のんびりと歩くことを楽しみましょう。
![のどかな風景の静原](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489642333.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
お昼ごはんは、静原神社に隣接する静原児童公園で。公園内にトイレもあるので便利です。わたしたち以外にもここでお昼休憩をしている人たちがいました。
![静腹児童公園](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489659461.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
戸寺のバス停近くにある「味工房 志野」で調達した栗赤飯をいただきました。栗がたっぷりと入っていて美味しい!お昼ごはんはトレッキングの楽しみのひとつです。
![栗がたっぷり入った栗赤飯](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686490162596.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
静原から薬王坂を越えて鞍馬へ向かいます。このコース2回目の登り坂で、江文峠に比べると傾斜はきつめ。ふだん運動不足の人にとっては少々厳しいかも知れません。
![今回のコース一番の急登](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489678748.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ゆっくりと歩いても20分ほどで薬王坂に到着します。
![薬王坂](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489711769.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
薬王坂を越えれば、あとはゴールの二ノ瀬まで下るだけ。ただ、薬王坂から鞍馬までは急な下り坂となるので、あわてずゆっくりと進みましょう。
![下りも急な傾斜](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489727668.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
鞍馬から二ノ瀬まではまたまた舗装された道路を歩きます。川のせせらぎに癒されながら歩けるのは大自然からのご褒美。
![鞍馬から二ノ瀬への道路](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489753831.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
コースの見どころ
のどかな田園風景のほか、観光地として有名な鞍馬神社や古墳時代となる3世紀ごろの創建と伝えられる静原神社にも立ち寄ることができます。
スタート地点となる大原戸寺町には「味工房 志野」があります。こちらでその日のお昼ごはんを調達するのもおすすめ。
![大原戸寺町にある「味工房 志野」](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686490132053.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
ドレッシング屋さんですが、栗赤飯や湯葉ちりめんごはん、よもぎ餅などの販売もされています。
![お昼ごはんにぴったりなメニューの販売も](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686490143925.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
静原ののどかな田園風景を眺めていると、なぜかすごく落ち着きます。
![田園風景も見どころのひとつ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489959832.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
静原神社は創建が3世紀ごろと伝えられています。お昼休憩に最適な静原児童公園に隣接しているので、静原神社にもぜひ立ち寄ってみてください。
![古墳時代に創建されたと伝えられる静原神社](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686489917061.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
このコース一番の難所となる薬王坂には古いコテージが残されており、このエリアの歴史の変遷をうかがい知ることができます。
![](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686490641402.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
鞍馬寺は観光地として有名ですが、それほど混雑しておらず、トレッキングの途中にも立ち寄れます。
![鞍馬寺](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1687008193476.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
叡山電鉄・鞍馬駅前に設置されている鞍馬天狗のオブジェも人気で、多くの人たちがカメラを向けています。
![鞍馬天狗のオブジェ](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686490657495.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
駅舎内にも牛若丸(源義経)と鞍馬にまつわる展示があるので、興味がある人はぜひ。
![駅舎内の展示](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1687011389081.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
鞍馬から二ノ瀬への道路沿いを流れる鞍馬川。青紅葉も涼しげな雰囲気を演出しています。
![涼しげな雰囲気の鞍馬川](https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/dk/expert-image/matsudayohei/article/00495413/internal_1686490671450.jpeg?fill=1&fc=fff&exp=10800)
なだらかで歩きやすい道が続くコース、ただし…
「北山東部コース」の後半は京都一周トレイルのなかでも、なだらかで歩きやすいコースと言えるでしょう。
ただし、日ざしの強い日は注意が必要です。アスファルトで舗装された道路は照り返しが強く、意外と体力を奪われます。
熱中症対策は怠らずに里山歩きを楽しんでくださいね。