【神戸市】初詣の次は多福を願い蛭子神社の「十日えびす」へ。「えびす＝蛭子＝戎＝恵比寿」のナゾも解明！

地域ニュースサイト号外NETライター(神戸市)

1/8(水) 19:30

毎年お正月ムードも冷めやらぬうちにやって来る「えべっさん」。
正式には十日戎(とおかえびす)と言い、七福神のおひとり「恵比寿様」に商売繁盛を祈願するお祭りです。
毎年1月9日～11日の3日間開催されており、特に関西では西宮神社・今宮戎神社・京都ゑびす神社が十日戎の三大神社として有名です。
特に西宮神社で行われる「福男」選びの模様は、毎年全国ニュースにも取り上げられています。

◆柳原のえべっさん

そして地元の皆さまに愛されている「柳原のえべっさん」こと兵庫区西柳原町にある「蛭子神社」も、毎年多くの参拝客でにぎわいをみせます。
えべっさんの縁起ものである福熊手を購入し、一年の商売繁盛を願う。
お商売をされている方の中には、お正月より楽しみだ、という声も！

今年の授与所受付時間や招福特別祈祷など詳しくは、令和7年「十日えびす大祭」のお知らせをご確認ください。

◆「えびす＝蛭子＝戎＝恵比寿」のナゾ

ところで、柳原えびす神社の漢字は「蛭子」。
ここにお祭りされている神様は「恵比寿様」。
すなわち「えびす＝蛭子＝戎＝恵比寿」なのですが、どうして漢字表記が違うのか…
疑問に思い調べてみました。

もともと蛭子はヒルコと読み、日本の神話に登場するイザナギとイザナミの子どもとして誕生しました。しかし不具の子に生まれた蛭子命（ひるこのみこと）は、葦舟に乗せられ海に流されてしまいます。蛭子命は海を漂ったのち、摂津国西の浦の海岸に漂着。土地の人びとは蛭子命を大事に養い育て、夷三郎（えびすさぶろう）殿と呼び、のちに夷三郎大明神、戎大神として祀られるようになりました。その後民俗学的なエビス信仰と結びつき、商売繁盛の福の神(恵比寿様)として大衆的な信仰を集めるようになったとされています。
★えびす宮総本山西宮神社ホームページ「由緒御鎮座伝説」

◆2025年1月6日に「蛭子神社」訪問

周りにはちょうちんが設置され、幟も立てられ、境内はすでににぎやかな様相です。

「商売繁盛で笹持ってこい！」の掛け声はあまりにも有名。
恵比須様のシンボルである「福笹(ふくざさ)」の準備も進められています。

◆恒例の淡路人形浄瑠璃とまぐろ奉納神輿

■淡路人形浄瑠璃「福神楽戎舞」
淡路人形座による淡路人形浄瑠璃「福神楽戎舞」を境内神楽殿にて奉納。
2024年1月9日(木)11:00～ / 12:00～ / 13:00～ / 14:00～（奉納時間は約15分）

■まぐろ奉納神輿
2024年1月9日(木)10時ごろより神戸水産物卸協同組合・神社有志による「まぐろ神輿」が町内を巡り、えびす様に奉納します。

さらに2024年に天皇杯優勝・J1リーグ連覇を果たしたヴィッセル神戸からモーヴィとヴィッセルセレイアが十日えびす大祭に参加の案内も出ています。

・「まぐろ奉納神輿」にヴィッセル神戸クラブマスコット“モーヴィ”とガールズ応援ユニット“ヴィッセルセレイア”が参加。
・神社境内（稲荷神社前）にて、蛭子神社のメイン授与品である家内安全・商売繁盛の「福笹」の授与奉仕をモーヴィが務めます！
（1回目：11:15～12:00・2回目：13:15～14:00・3回目14:15～15:00）