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【富田林市】お歳暮、お正月のお菓子に最適!滝谷の冨士屋製菓本舗さんが、11・12日豆菓子特売会を実施

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

滝谷駅近くにある豆菓子メーカー、楽豆屋こと(株)冨士屋製菓本舗さん。毎年、夏と冬に半期に一度の特売会を実施していて、大人気。

その理由は、ただでさえ美味しい豆菓子を、非常にお得に買えることから。特に今の時期は、お歳暮用の贈答品やお正月菓子の準備には、とてもうれしいお知らせです。

どんな販売会になるのか気になったので、取材の申し込みをしました。そうすると、前日の午後には特売会の準備ができているとご連絡をいただきましたので、1日早く冨士屋製菓本舗さんにお邪魔しました。

まず、冨士屋製菓本舗さんの場所をおさらいしてみましょう。最寄り駅は南海高野線、滝谷駅。駅の改札を出て右手(南側)を歩くと、お好み焼きのお店があるので、そこを左側(踏切とは逆方向)に歩きます。

歩いていくとすぐに、画像のような場所が見えてきます。ちょうど真ん中から左寄りに電信柱が見えますが、その電信柱の先にある建物が、冨士屋製菓本舗さんです。

こちらが冨士屋製菓本舗さんの入口です。11・12日の特売は、右手から下に降りたところにある倉庫兼工場を開放して行われます。

さて、ここで冨士屋製菓本舗さんの歴史を振り返ってみましょう。創業者の初代社長、北野留三郎さんが、大正時代に天王寺にあった豆菓子店、冨士屋製菓で奉公をしたことから、同社の歴史がスタートします。

しかし戦争で豆菓子製造がストップ。留三郎さんは、現在の河内長野市内で鉄工所に勤めていましたが、終戦後にその工場が廃業。そして、再び豆菓子業界に戻ります。

その後、留三郎さんが天王寺の冨士屋製菓より商号を引き継ぐことが許され、富田林の現在地で1953(昭和28)年冨士屋製菓本舗として創業したのだそうです。

同社の創業後、たくさんのヒット商品が誕生します。初代が開発した「豆味(とみ)さん」が業務の拡大につながるほどの大ヒット。そして「豆味さん」は全国菓子博覧会の名誉総裁賞を受賞します。

後を継いだ二代目、啓史社長は菓子業界の貢献が認められ、2002(平成14)年に大阪府の「産業功労賞」を受賞しました。

また、2008(平成20)年には「楽豆屋すえひろやっつまめ」が、富田林商工会より富田林ブランド認定第一号(外部リンク)を受け、さらにその2年後に「雀の玉子」が、大阪府認定加工食品「大阪産(もん)名品」の認定(外部リンク)を受けています。

初代・留三郎から数えて3代目が、現社長の北野登己郎(きたのとみお)氏です。前社長の時代の2003(平成 15)年に「楽豆屋」のブランド事業がスタートしました。

それまでは製造卸専門会社だったということですが、「自分が納得できる、こだわりのオリジナル商品だけを、直接お客さまに届けたい」(登己郎社長)との思いから、自社で商品開発をした商品を「楽豆屋」ブランドで販売を始めました。

試行錯誤して生まれたオリジナルの豆菓子、ブランドの立ち上げ当時は10種類程度だったそうですが、現在はそれも、30種類前後と増えています。

それでは「楽豆屋 ほんまもんの豆菓子」は、どんなこだわりで作られているのでしょうか?それは主に次の3点があげられます。

  1. 豆菓子の製造を外注することなく、自社でのみでオリジナル商品を製造すること。職人の手作りによる他社に真似のできないオリジナルの商品を開発。
  2. 豆菓子の母体となる豆やナッツ類だけでなく、それにプラスする味付けの素材も、厳選している。できる限り国産の品質の良いものを使用。カシューナッツなど海外品でしか手に入らないもののものは、信頼できる商社から少量ずつ仕入れをしている。さらに添加物の香料や、人工甘味料などは、できるだけ、必要最小限にとどめる。
  3. 販売直前での少量生産により、できたての香ばしさと風味を大切にする。袋には酸素を通さない酸化で劣化しにくい包材を採用。

上記の詳細は楽豆屋のこだわり(外部リンク)」で記載されていますので、興味のある方はチェックしてみてください。

ネット販売の楽豆屋(外部リンク)も2007(平成19)年からスタート。

とはいえ、豆菓子業界全体を見るとメーカー数はやや縮小気味とのこと。「現在大阪では3・4軒程度しかなく、全国でも20軒程度しかないのでは?」と、登己郎社長がおっしゃっておられました。

そのような環境下でも、新しい挑戦を続ける冨士屋製菓本舗さん。半期に一度の特売会も、その一環です。

この特売会で出される豆菓子の数をお伺いすると、ネット上で購入できる20品目をはじめ、季節商品と、大袋で用意しているものなどが加わり、40品目程度を予定しているそうです。

さて、取材した前日、10日の午後に会場を拝見させてもらいました。特売会は11・12日の8:00~17:00です。

既に豆菓子が並べられており、商品を自由に選んで、6袋が税込み1100円。これは1袋当たり税込約183円と非常にお得になっています。

ただお得なだけでなく、40種類から自分の好きなものを自由に選べるというのが、なんともうれしい計らい。現金払いに加え、富田林市「地域のお店・事業応援商品券」での支払いも可能です。

もし6袋に満たない場合は1袋あたり210円としてカウントされます。

会期中はたくさんの来場者が見込まれるため、臨時駐車場を用意しているそうです。ただし、どこに駐車すればいいかは「販売会場前にいる警備員さんの指示に従ってほしい」とのこと。同社前の道が細いので、運転にはくれぐれもご注意ください。

この特売会は既に恒例行事となっているので、当然毎回楽しみにしているお客さまもも多く、開催初日の土曜日の午前中には、殺到の可能性もあるそうです。

登己郎社長の話では、密になりそうな場合は入場の人数制限をする場合もあるとか。去年に続いて、感染対策を十分意識しての開催となりますので、ご注意ください。

会場の奥、画像のように多くの段ボールが販売スペースの後ろにありました。今回は、出来る限り在庫切れが起きないように、在庫も多めに準備されているそうです。

今回はコロナ渦のため、ゲストはかなり少なくはなっていますが、それでも豆菓子以外にバジルソースや新鮮なお野菜の販売も合わせて行われるそうです。

◇11日12日両日
大村さんのこだわりバジルソース(外部リンク)

◇12日のみ お野菜販売
古川農園(外部リンク)
益田農園(外部リンク)

ということで、今日11日と明日12日の2日間行われる豆菓子の特売会をご紹介しました。冨士屋製菓本舗さんでは、当日ギフトの対応も行っているとのことなので、お歳暮にも利用したいところ。送り先の住所をメモしてくると、その場で配送することができます。

冨士屋製菓本舗(外部リンク)
住所:大阪府富田林市須賀町2-20-2
電話番号:0721-52-2966
営業時間:9:00~17:00
定休日:土・日 
※12月11・12日は8:00~17:00の2日間は特売会
アクセス:南海滝谷駅から徒歩3分

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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