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【京都市伏見区】あの“消防公園”が、魅力いっぱいの次世代型公園としてリニューアル!

松田洋平ライター(京都市)

地域の人たちが古くから“消防公園”として親しんで来た「北鍵屋公園」(京都市伏見区深草北鍵屋町)。以前は、たくさんの子どもたちが集まり、元気に遊びまわっている姿が見られた公園も、近年は利用者が減り、設備も老朽化が進み、公園運営は地域の課題に。その北鍵屋公園が、公園の価値向上や地域課題の解決などを目的とした、京都市のPARK-UP事業の第一弾としてリニューアル。2024年11月28日(木)には、記念式典が開催されました。

次世代の公園運営モデルをつくる、京都市の「PARK-UP事業」

京都市が創設した「PARK-UP事業」は、地域が主体となって柔軟な運営管理を行い、民間企業やさまざまな団体が支援する、公園運営の新しいモデルです。北鍵屋公園では、セブン-イレブン・ジャパンが参画しています。公園の敷地内には、「セブン-イレブン伏見北鍵屋店」が設置され、2024年11月29日(金)にオープン。店舗の木材には、京都市で生産された木材が100%使用されており、なんと、店内からは、北山杉の良いにおいが漂って来ます。

セブン-イレブン伏見北鍵屋公園店がオープン
セブン-イレブン伏見北鍵屋公園店がオープン

単に、公園の敷地内にコンビニがオープンしたというものではなく、セブン-イレブン・ジャパンは、地域住民が利用できる交流施設を設置し、寄贈。店舗収益の一部は、交流施設の運営や公園の活動資金として継続的に地域に還元するという事業モデルとなっています。

地域住民が利用できる交流施設
地域住民が利用できる交流施設

交流施設の1階は、公園利用者が使えるオープンスペース。授乳スペースや小上がりの畳スペースなどが整備されており、乳幼児連れでも安心して利用できます。子どもたちにとっては、雨の日の遊び場としてうれしいスペースになりそうですね。

自由に利用できるオープンスペース
自由に利用できるオープンスペース

ウッドデッキやベンチも設置されており、子どもたちが遊んでいるようすを見守りながら、くつろげます。

交流施設のウッドデッキ
交流施設のウッドデッキ

北鍵屋公園のコンセプトは、「みんなでつなげる、みんなの居場所」

今回の「PARK-UP事業」では、京都市、セブン-イレブン・ジャパン、地域住民が何度も意見交換を重ねながら、進められて来ました。地域住民からは、なんでもかんでも制限するのではなく、地域のおとなが見守りながら子どもたちが安心して遊べ、おとな同士の交流も生まれる場所にしたいなどの要望があがったそうです。

北鍵屋公園のようす
北鍵屋公園のようす

なにもかもを新しくするのではなく、以前からの景観を活かせるところは活かし、施設の老朽化に対する課題を解決しながら、地域住民にとって理想的な公園になるように設計されました。

また、万が一の災害時には、公園は避難場所にもなります。こちらは、地域の高校生によって制作された、かまどとしても使えるベンチです。

災害時にはかまどとして利用できるベンチ
災害時にはかまどとして利用できるベンチ

店舗の東側には、遊具も設置されており、小さな子どもたちが楽しそうに遊んでいる姿も見られました。

子どもが遊べる遊具
子どもが遊べる遊具

昔からある遊具が残されているのは、この地域に長く暮らしている人にとってはうれしいですね。

昔からある遊具も残されている
昔からある遊具も残されている

地域とともに進化する次世代型の公園が楽しみ!

今後は、交流施設や公園の敷地内で、マルシェなどのイベントが開催される予定もあるそうです。北鍵屋公園が地域住民の活気あふれる交流の場所となるのが楽しみですね。

ライター(京都市)

人気の観光地として国内外から多くの人が訪れる京都。長く暮らしていても、意外と見過ごしている魅力がたくさんあります。身近にある歴史的なスポットや京都ならではのグルメ情報をお届けします。

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