【入間市】美味しい新茶が発売中! 金子地区の茶師がいる老舗のお茶屋さんに伺ってみました!!
令和6年6月2日(日)は入間市が誇る広大で美しい茶畑の風景や、狭山茶のある暮らしを次世代へとつないでいくこと目的に制定された「狭山茶の日」です。皆さんは、今年の新茶を飲んでみましたか?
現在、入間市金子地区の広大な茶畑からは新芽が摘み取られ、お茶屋さんの店先では新茶が販売されています。今年の新茶はどんな作柄だったのでしょう?
筆者は入間市西三ツ木にある「池乃屋園」さんに伺ってみましたよ。池乃屋園さんといえば、江戸時代後期から代々狭山茶の製造と販売を行っている老舗のお茶屋さんとしても有名ですから、ご存じの方も多いかもしれません。
池乃屋園さんには茶の製造、鑑定部門で農林水産大臣賞を受賞している「茶師」の池谷英樹さんがいらっしゃいます。
さっそく池谷さんが、新茶を淹れてくださいましたよ。
しっかりとした狭山茶の香りがしますが、とても上品でいて柔らかさも感じます。とてもきれいな緑色で、まさに初夏を感じさせる美しさです。味は渋みがなくスッキリとしているのですが、トロリとした風味がします。
池谷さんに今年の新茶の作柄についてお話を伺ってみると「新芽が短期間でグンと伸びたんですよ。今年は3月は気温が低かったのですが、4月に入ると霜をよけるための防霜扇も数えるほどしか回らないくらいに夜の気温が高かったんです。」
「そのため茶葉から茎までが柔らかく仕上がったんですよ。新芽の厚みは例年よりも薄いので、見た目にも緑が美しく、味は優しくて柔らかな印象ですね。」と仰っていました。
今年の新茶には色々な特徴がありますね。自宅でも美味しく頂ける「淹れ方のコツ」を池谷さんに教えてもらいましょう!
「普段は茶葉をティースプーン大盛り一杯くらいの量を急須に入れているかと思うのですが、それが約3グラム程度の量です。今年の新茶は、そこに1グラム追加してみてください。この1グラムでお茶の美味しさが引き立ちます。」
「お湯は60~70度くらいに冷ましてから、ゆっくりと注いでくださいね。一煎目、二煎目、三煎目と味わいが変化しますから、何杯も飲んで頂けると嬉しいです。」とのことでした。
狭山茶は日本三大銘茶の一つで「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」と謳われるように力強い味が特徴のお茶です。今年の新茶は味の強さよりも、旨味や柔らかさが引き立つお茶に仕上がっているので手土産や贈答用にも喜ばれそうです!
「入間市にはたくさんのお茶屋さんがありますが、焙煎方法も仕上げ方もお茶屋さんそれぞれです。お茶屋さんによって色も香りも味も違いますから、ご自分に合ったお茶屋さんを探してみて欲しいです。」と、池谷さんは仰っていましたよ。
6月いっぱいまでは新茶の販売がされているとのことですから、ぜひ皆さんもお茶屋さんに足を運んで美味しい新茶をゲットしてみてくださいね。
▼池乃屋園▼
住所:入間市西三ツ木59
電話:04-2936-0639
営業時間:9:00〜18:00
定休日:日曜日・祝日※4月5月12月は無休