PS5 Proの価格は高すぎ?ゲーミングPCを買った方がいい?日本市場の行方は #専門家のまとめ
ソニーがPS5の強化型モデル「PS5 Pro」を正式発表して以来、日本向け税込価格が12万円近いという設定が物議を醸しています。通常モデルと比べてグラフィック性能はざっと1.5倍、内蔵ストレージは2倍の2TBに増やされ「同等の性能を持つゲーミングPCを自作するよりも安い」「ゲーム専用機として10万円超えは高すぎる」と意見が割れており、誰しも納得する答えが出ない状況です。そこにはゲーム機単体での採算以外に、ソニーの世界戦略も……という多様な記事をまとめてみました。
ココがポイント
エキスパートの補足・見解
PS5 Proの価値を決める計算式は「純粋なハード性能」×「そのユーザーが遊びたいゲームの本数」×「ゲームプレイの設定にかかる手間の少なさ」でしょう。
まず、PS5 ProのGPUは、ソニーが公表した数字からRTX 40シリーズ相当と推測されています。このクラスのGPUを備えた上でCPUやマザーボードなど一式揃えると12万円では到底無理で、軽く20万円前半には届いてしまうはず。
しかし、PS5 Proは当然ながら「ソニーが承認したゲーム」しか遊ぶことはできません。SteamなどのPCゲームプラットフォームは利用できず、またXboxクラウドゲーミングなどの提供もあり得ません。
第3の「セッティングの手間がかからない」は、ゲーム専用機であるPS5の圧勝です。なにしろ、ハードウェア環境はPS5 Proに統一されており、ゲーム開発スタジオも迷う余地がない。様々なメーカーもあり、「自作」もあるゲーミングPCでは環境も千差万別、ソフトとハードの相性に苦しめられることは珍しくありません。
これらを基準に、それぞれのユーザーにとって「高過ぎ」かどうかが決まるのでしょう。