母の想いを繋ぐ溝の口の若大将が営む居酒屋「れんげ」【川崎市高津区】
ちょっと入りづらい。。。でも、入ってみたらとても雰囲気のよいお店。
それが、居酒屋れんげさんです。
恰幅のよい大将は、溝の口が地元の若大将・田中謙次さん(45)【以下ケンジさんとお呼びします。】
溝の口のことをよく知る、いわば「まちのお兄さん」的存在。
東急田園都市線溝の口駅南口から高津区役所方面に5分ほど歩いたバス通りに、2019年11月のオープンしたパープルが色鮮やかなお店。
常連さん達は皆、この街をよく知る方々ばかり。ひとりこのお店を訪れるとすぐに仲良くなってしまうような雰囲気があります。ある意味、れんげに行くと溝の口の楽しい情報を沢山知ることが出来る。そんな場所かもしれません。
れんげの花言葉「あなたといると、心が和らぐ」の通り、ちょっと疲れたときや悩んでいるとき、れんげは優しく和らぎの時間を提供してくれます。またケンジさんは、そういったムードを持つ方でございます。
「れんげという名前は以前、母が宮前区野川で営んでいたお店の名前」『蓮華』を継いだものです。飲食店や商店でのアルバイト経験をしてきた中で、10年ほど前から、母と一緒にお店を出したいと場所を探していました。しかし4年前に母が他界し、一緒にお店を開店する夢は叶いませんでしたが、それをきっかけに、お店を出すなら『れんげ』というお店にしようと決意しました。飲食店オーナーとしてはいつまで経っても母を超すことが出来ないだろう。そう考え、あえてひらがなで『れんげ』と名付けました。
もう少し早くオープンできたら、と思うこともありますが、タイミングというものはありますよね。
まだまだ不慣れな部分もありますが、自分のお店を持って動いていることに、母も喜んでくれていると思います。」と、語るケンジさん。
メニューにあるぬか漬けは母から教わったレシピの一つ。毎日ぬか床を触って作っている一皿だそうです。
その他の商品も明け手作りにこだわり家庭的な味を提供できるよう努力されています。
メインはお魚料理。以前にケンジさんが働いていた二子新地の魚屋さん魚市さんから直送のお魚や海鮮は、新鮮でとってもジューシーなネタばかり!
入店後お刺身盛り合わせをオーダーするのは、いわばこのお店常連さんの定番です。
小さなお店ながらとても居心地が良く、よき聞き役になってくれるケンジさんとの会話も弾み、とってもワクワクする飲食店の印象です。途中入店の常連さんも紹介してくれて、そこでまたコミュニケーションが生まれる。なんだかれんげにいると知り合いが増えていきそうな気がしました。
ご自身で仕込まれている鯖の塩焼きは、わたくし大好きな逸品です!!
「コロナ禍で他と同様当店も大変な時期ですが、せっかく来てくれるお客様には楽しい時間を提供したいと思って、休まず営業をしております。(あくまで自粛期間の範囲内です。)これからもどういう時代になるかわかりませんが、ウチは少人数のお店なので、来てくれたお客様がコミュニケーションを取れて仲良くなり、また次回来たときに出会えるための場所になればいいと思います。僕自身もお客様の笑顔が見れる毎日は楽しいので、できる限りニーズに合わせた営業体制を取っていきたいですね。」
お母さんが生んでくれたお店をしっかり継続し、育て続ける大将は、これからもここ溝の口で人と人ののりしろになっていくことでしょう。
れんげ
川崎市高津区 下作延 2-7-31 NKビル 1F WEST
Tel:044-852-1070
※お店が狭いため、ご来店の際はお電話でご確認頂けますと幸いです。