ストレスに強い人になるためには?ストレス耐性を低くする感情について解説
こんにちは、精神科医しょうです。
ついイライラしたり、腹が立って仕方がなかったり…気分が晴れないことはありますよね。
しかし、怒りや憎しみ、悲しみなどの感情を抱くと自律神経は乱れ、ストレスを強く感じてしまいます。
結果、些細なことに過剰に反応したり、物事を大きく捉え過ぎてしまったりすることもあるのではないでしょうか。
こうした自分にとってのネガティブな出来事に対する感情を、上手くコントロールすることができれば、ストレスに強い人になれると言っても過言ではありません。
そこで今回は、ストレスに強い人になるために心がけたいことについて解説したいと思います。
ストレス耐性を低くする「怒り」は日常の中で蓄積する
一説によると、ネガティブな感情で乱れた自律神経は、3時間は戻らないと言われています。
もし、朝に自律神経が乱れたら、その日のパフォーマンスが台無しになってしまうかもしれません。
血管が収縮し、心拍数が上がりドロドロになった血流が全身の臓器に悪影響を及ぼしてしまうことも…。
特に「怒り」の感情は一瞬で爆発することもあり、怒っていると呼吸が浅く、心臓がドキドキして頭はフラフラし、冷静な判断ができなくなってしまいます。
激しく怒っていなかったとしても、静かな怒り、小さな怒り、些細な苛立ちは日常生活の中にあふれています。
さらに気づかないだけで、知らぬ間に感じてしまっている怒りもあるでしょう。
そうした怒りの蓄積は、ストレス耐性を低いものにしてしまいます。
毎朝の通勤やレジでの順番待ち、子どもが言うことを聞いてくれない、会社で上司から嫌味を言われた…など、積もり積もった小さな怒りは自律神経を乱し続け、心身不調の引き金になっていきます。
また、たとえ自分が怒らなくても周囲の苛立ちで、自分の感情が影響を受けてしまうこともあります。
私たちは怒りがたまりやすい社会の中で生きていることをまずは自覚しつつ、小さなことでイライラしないことを心がけていく必要があります。
そのためにできることをいくつか紹介します。
・時間に余裕を持って行動する
・険悪な雰囲気がある場所からはすぐに離れる
・怒りそうになったら深呼吸する
・運動で発散をする
・怒りのポイントは何か冷静に考える
・怒りに固執せずポジティブなことを考える
ストレスに強い人を目指すために心がけたいこととは?
ストレス耐性が高い人の特徴として、「あまり落ち込まない」「気持ちの切り替えが上手」「チャレンジ精神が旺盛」などがあげられます。
ストレスに強い人は、普段から物事を肯定的にとらえるなど、自分に心理的負荷がかからないよう対処していることも多く、ストレスが多い環境下でもあまり気負いせずに過ごすことができているのかもしれません。
ここでは、ストレスに強い人を目指すために普段からどのような行動を取ればいいのか?について、いくつか考えてみたいと思います。
・無心になれることをしてみる
ストレスに強い人は、気分転換やリフレッシュが上手だと言えます。
できるだけ嫌なことを考える時間を少なくし、気持ちが落ち込まないようオフの時は好きなことに時間を費やすことで、心身をリフレッシュさせる工夫しているようです。
たとえば、没頭できる趣味や存分に体を動かすスポーツをするなど、気持ちの切り替えがしやすいことをするのがオススメです。
・嫌な体験は昇華させる
嫌な思い出は考えているだけで、気分が落ち込み自律神経の働きを乱れさせてしまいます。
ついつい「~のせいで、こうなったのだ」と考えてしまいがちですが、嫌な出来事に意味を持たせることで、「~のおかげで、こうなれたのだ」という風に考え方を転換させてみましょう。
今はつらい状況かもしれませんが、苦い経験を人生の糧になるよう活かしましょう。
きっと自分を成長させてくれるハズです。
・相手の感情を受け止めた上で自分の気持ちを大切にする
ストレス耐性が低い人の特徴の一つに、言いたいことを我慢して言わないという傾向があります。
言いたいことを我慢していれば、その場ではトラブルが生じることなく丸くおさまりますが、モヤモヤが残り時間の経過とともに恨みやつらみの気持ちが生じてくることも…。
そこで、適切な方法としては、相手の気持ちや意見を傾聴し受け止め、理解したということを相手に伝え、自分の意見や感情を話してみましょう。
まずは相手を尊重することが大切です。
誰でも自分の意見や感情が相手に上手く伝わったと感じると、相手の言葉を聴く余裕が出てきます。
お互いの理解を深め合うためにも、自分の気持ちは適切に表現するようにしてくださいね。
まとめ
今回はストレスに強い人を目指すために心がけたいことをいくつか紹介しました。
特に「怒り」の感情を抱きやすい人は、習慣や行動、考え方や見方を少し変えるだけでも、軽減させることができるかもしれません。
日々の生活習慣の中に、ストレス耐性を低くしている要因がある場合は、ぜひ改めてみましょう。
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