【明石市】もはや職人技!スパイス沼にハマった店主が辿りついた本格スパイスカレーとは?
皆さん、こんにちは!2年半前に明石に魅了されて移住してきたゆっきーです。
大阪・東京時代よりも本格的なスパイスカレーを食べる機会がめっきり減ってしまったなと思っていたところ、昨年4月に林崎松江海岸にスパイスカレー屋「CURRY HOUSE Babbulkund(バブルクンド)」がオープンしました。
早速オープン日に足を運び、その後何度もお邪魔しているこちらのお店を今回はご紹介したいと思います!
営業日は土曜日のランチのみですが、絶対にお家では再現できない本格的な味ですので、記事をチェックしぜひ足を運んでみてください。
「CURRY HOUSE Babbulkund(カレーハウス バブルクンド)」
・営業時間:毎週土曜日 11:00〜15:30(L.O. 15:00)
※予約受付不可
・所在:山陽電鉄 林崎松江海岸駅から徒歩5分
・住所:〒673-0033 兵庫県明石市林崎町3-550-8
・専用駐車場なし。近隣のコインパーキングをご利用下さい。
・Instagramアカウント:こちら(外部サイトへ)
林崎松江海岸駅から徒歩5分!海から徒歩30秒の好立地
「CURRY HOUSE Babbulkund(バブルクンド)」は、山陽電車の「林崎松江海岸駅」から徒歩5分です。山陽電車はローカル感があって落ち着きますね。
車でお越しの方は「林崎松江海岸駅」近くのコインパーキング「パークンパーク林崎松江海岸駅前」が安価かつ広くておすすめです。
住宅街を抜け海側へ向かい、海岸沿いの道に並ぶ家の中にひときわ目立つ南国感が漂う建物が今回の目的地です。
営業日にはメニューの看板が出ています。
お店から徒歩30秒ほどで林崎松江海岸です。穏やかな瀬戸内海が一面に広がります。
営業は土曜日のお昼のみ!来店前にInstagramをチェック
バブルクンドの営業は、土曜日のお昼11:00〜15:30(L.O. 15:00)限定です。ただし土曜日でも定休日の場合があります。
営業日は毎月Instagramに投稿されているので、来店前にはお店のアカウントを必ずチェックしましょう。月替わりカレーの紹介投稿もぜひ事前にご覧ください。
- Babbulkund(バブルクンド)のInstagramアカウント:こちら(外部リンク)
席数は店内6席とテラス2席、こじんまりとした落ち着く空間です。
店内には異国感溢れるBGMがかかっており、時がゆっくりと流れ、旅に来たかのような感覚に浸れる点も醍醐味です。カレーが提供されるまでの待ち時間も、バブルクンドならではの空気感をじっくりお楽しみください。
大抵オープン前の11:00から13:30頃までは順番待ちのお客様が並んでいます。13:30以降であれば比較的入りやすい傾向ですが、外でゆったり待つことも想定して向かうと良いでしょう。
一級建築士が建てた建築設計事務所の1階!
南国リゾートを思わせる素敵な建物は、なんと一級建築士の方が建てた事務所だそうです。
店内の椅子や、さらには床に敷いてある瓦も、このお店のために建築士さんによってデザインされています。
テレビ番組や雑誌などメディアにも度々取り上げられるデザイン性溢れる建物なので、カレーだけでなく建造物自体もお楽しみいただけます。
店内のスペースを使って、蚤の市や連句会などイベントも不定期に開催し、地域住民の方とも交流されていますので、設計事務所のInstagramやホームページもぜひチェックしてみてください。
バブルクンドを訪れる度に「海沿いのこんな素敵なお家に住めたら」と夢は膨らむばかり。
建築やリノベーション、インテリアデザインがお好きな方は特に好奇心が掻き立てられる空間ですので、絶品スパイスカレーと共にそちらもお楽しみください。
味変しながら最後まで楽しめる!3種の合いがけカレーがおすすめ
お待ちかね、スパイスカレーの紹介です。
バブルクンドは、3つのスパイスカレーから1〜3種のいずれかを選んでオーダーする形式です。
レギュラーメニューである「スリランカチキンカレー」「合わせ出汁キーマカレー」と「月替わりカレー」の計3つから選ぶのですが、1皿で様々な味が楽しめる3種の合いがけカレー(税込1,100円)がおすすめ!
1皿ずつ分けられているインドカレーとは異なり、スリランカカレーは1皿に複数のカレーが盛られ、それらを混ぜ合わせながら食べるのが特徴です。
4月の月替わりカレーはスリランカのレンズ豆カレー「パリップ」。レギュラーメニューである2つのカレーとも相性抜群です。
今回は3種をオーダーし、スパイス煮卵(税込100円)をトッピングしました。煮卵にはしっかりと味が沁みており、さらに食欲がかき立てられます。ぜひ追加オーダーしてみてください。
スパイスカレーが映えるこちらのお皿は、スリランカの車窓から見た海辺の風景をイメージして1つ1つ丁寧に作られたオリジナルのカレー皿。カレーだけではなく建物、内装やお皿など細部までこだわりが宿っています。
お次にそれぞれのカレーの特徴をご紹介します!
軟骨までほろほろ!とろけるチキンが絶品の「スリランカチキンカレー」
10年以上スパイスカレーを作り続けている店主はバブルクンドをオープンする前に20種類以上を試作し、レギュラーメニューを厳選したそうです。
その激戦を勝ち抜いた「スリランカチキンカレー」は圧倒的自信作。
店主が独自にブレンドした「ツナパハ」というスパイスの香りを生かした、バブルクンドでしか食べられない味付けです。
そして何よりスプーンでも楽々ほぐせる、軟骨までとろける柔らかいチキンが絶品です。
優しい出汁とスパイスの融合が光る「合わせ出汁キーマカレー」
こちらも2つしかないレギュラーの座を勝ち取った優しさ満点の出汁キーマカレー。
カルダモンをはじめとした10種類以上のスパイスを効かせながらも、出汁が合わさることでスリランカカレーの中に日本っぽさも感じる優しいカレーです。
細かいお肉にしっかりと味が染み渡っており、他のスパイスカレーと混ぜた際もすっと馴染んでくれる優等生です。
4月の月替わり!スリランカのレンズ豆カレー「パリップ」
レギュラーカレーに挟まれながらも存在感を放っている4月の月替わりカレー「パリップ」も絶品。ココナッツ、スリランカのスパイスや複数のリーフで味を形成しているそうです。
単体で食べても良し、両サイドのレギュラー勢と混ぜても良し、スリランカのレンズ豆の旨みが凝縮された月替わりカレーです。
名脇役の副菜たちにも注目
そっと添えられている5種類の副菜も途中の味変で大活躍する存在です。スリランカやインド料理から今回は以下がトッピングされていました。
- パパダン:お豆のせんべい。パリパリの状態で食べても、カレーに浸して食べても美味しくいただけます。絶妙な塩っけがチキンやキーマの旨みを引き出してくれます。
- アチャール:インドでよく食べられる人参のお漬物。さっぱりとお口直しに最適です。
(手前の副菜3種・左から紹介)
- モージュ:程よい酸味と甘みがカレーにマッチする揚げナス。私はナスが大好きなので個人的にこの副菜がたまらなく好きでした。
- サンボル:ココナッツとカツオの削りふりかけ。まろやかな優しい脇役。スリランカ人が日常で食すモルディブフィッシュの削り節を再現すべく、カツオの粉末とココナッツを配合して作られています。
- カチュンバル:トマトときゅうりのさっぱりサラダ。爽やかな味ときゅうりの歯応えがたまりません。
混ぜ合わせて食べる!それがスリランカ流
それぞれのカレーや副菜をご紹介してきましたが、前半で各カレーの違いを楽しんだ後は、3種のカレーを思い切って混ぜ合わせてみましょう。
最初は「味の違いが分からなくなって勿体無い」と躊躇していましたが、勇気を出して混ぜてみると「序盤から混ぜてしまっても良かったな」と思うほどの新境地へ誘ってくれます。
「次の1口はどんな味になるんだろう」と3種類のカレーや副菜を少しずつ混ぜ合わせながら食べ進めるとあっという間に完食が近づいてきます。美味しすぎて終わりを考えると悲しみすら湧いてきます。
どんな方も楽しめるようベースはマイルドで優しい味付けになっていますので、辛さをプラスしたい方は調整用の唐辛子オイルをご使用ください。
本格スパイスカレーを堪能した後は、余韻に浸りながら甘いホットチャイで締め。
ITエンジニアとカレー屋、2つの顔を持つ店主の方を徹底取材!
バブルクンド店主の徳山さんは、なんと平日はITエンジニアとしてばりばり働く会社員。
一体何者なのでしょうか?取材をさせていただきました!
スパイスカレーの沼にハマり本場スリランカへ
昔から大阪のスパイスカレー屋やスリランカカレー屋へ通っていた徳山さんでしたが、地方転勤時に好みのスパイスカレー屋が無く、「自分が美味しいと思うスパイスカレーを自分で作れば良いんだ!」と2013年に趣味で作り始めたのが、スパイスカレーを作るようになった最初のきっかけだそうです。
ITエンジニアとして働きながら独学を続け、2018年にはスリランカへ長期滞在。
本場のレストランや料理教室で、スパイス、ココナッツやモルディブフィッシュを使用したスリランカカレーの美味しさに衝撃を受け、その奥深さにますます魅了されていきます。
気付けば友人や会社のイベントでスパイスカレーを振る舞うほどの腕前にまで成長し、「いつか地元兵庫でスパイスカレー屋が開けたら」という夢を持つようになりました。
友人から運命の誘い「明石でカレー屋をせえへんか?」
そんな夢を飲みながら話していた際に、一級建築士である友人から「林崎松江海岸に事務所を建てるから1階でカレー屋さんをしてみないか」という誘いを受けました。
「今やらないと一生やらないかもしれない!」と一念発起し、思い切って明石へ移住しオープンに至ったのです。
こだわりは十何種類ものスパイスを調合したツナパハ
スリランカカレーは、無数にあるスパイスを少しずつミックスしながら独自の「ツナパハ」と呼ばれるミックススパイスを作り、そちらをベースに作られています。
王道の配合なるものは存在せず、少しずつ足し引きしながら独自の味を追求していきます。
徳山さんも何度も試作を繰り返しながらバブルクンドならではのツナパハを作っています。そこにココナッツなどの具材を合わせて、唯一無二の味を生み出すのです。
ツナパハの話をされている時の徳山さんは目がきらきらと輝いており、本当に夢中になっていることがひしひしと伝わってきました。
「お客さんの美味しいという声が聞こえてきた時には思わず心の中でヨッシャー!とガッツポーズをしている」と直接お客さんの反応が受け取れるバブルクンドでのやりがいをしっかりと感じつつ、「ITエンジニアである自分も好き」と話す徳山さん。
全く異なる職業ですが、細かなことを組み合わせていく過程や、ご自身が納得するものが完成した時の達成感が、徳山さんを夢中にさせる共通点なのかもしれません。
最後に
いかがでしたでしょうか?
きっかけは「自分が食べたいカレーを作る」という趣味から始まり、気付けばお店で提供する域まで突き詰める、もはや職人の領域に達している徳山さんが作るスパイスカレーをぜひ皆さんも味わってみてください。
途中で3種のカレーを思い切って混ぜるスリランカ流をお忘れなく!
「CURRY HOUSE Babbulkund(カレーハウス バブルクンド)」
・営業時間:毎週土曜日 11:00〜15:30(L.O. 15:00)
※予約受付不可
・所在:山陽電鉄 林崎松江海岸駅から徒歩5分
・住所:〒673-0033 兵庫県明石市林崎町3-550-8
・専用駐車場なし。近隣のコインパーキングをご利用下さい。
・Instagramアカウント:こちら(外部サイトへ)
店内のスペースで、蚤の市や連句会などのイベントも不定期で開催しています。
イベントの告知や、建築やリノベーション設計などにご興味がある方は、一色暁生建築設計事務所のInstagramやホームページもぜひのぞいてみてください。