Yahoo!ニュース

【富田林市】毎月28日の瀧谷不動尊参道の歩行者天国。5月になくなり屋台はどうなったの?新体制をご報告

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

長い間、瀧谷不動尊明王寺と石川にかかる高橋を結ぶ道沿いは、不動明王の縁日である毎月28日が歩行者天国となり、参拝客が車を気にせずに坂を上ることができました。さらにその沿道には屋台が出店し、道すがらお祭り気分でいろいろと楽しめたものです。

しかし、時代が変わり屋台の数も減ったことから今年の4月28日をもって歩行者天国が廃止、翌5月28日から新体制となりました。では、その新体制は?6月28日はどうなるの?第1回目の先月見学してきたので、ご報告します。

瀧谷不動尊明王寺に行くのは近鉄滝谷不動駅から歩くほか、縁日の開かれる28日限定で運行するバスが富田林駅から出ています。

歩行者天国や屋台が無くなることで、滝谷不動駅が28日の縁日も寂しいものになるのではと、当日来る前は予想していました。

ただ新体制となった5月28日の瀧谷不動尊は、春季大祭です。だから通常の縁日よりも人が多いという事情はあるでしょう。

ということで、駅に来ると驚きました。駅前からお祭りモード。野菜や果物、お惣菜、和菓子を売る出店がつらなり、たくさんの人たちがお買いもの中です。例え歩行者天国がなくなったとしても、滝谷不動駅からの参拝客は健在のようですね。

線路のすぐ横の路上で服を販売していました。まるで東南アジアのタイあたりにある路上屋台のよう。

さて、少し参道から離れたところでお店が出ていますね。これは近くにある割烹・高野(朝日屋)さんが出店されています。

鯛の荒炊きや巻き寿司などが販売されていました。

さて、参道の方に行ってみましょう。5月28日は大祭ということもあり、本当に多くの人が瀧谷不動尊を目指しています。

石川にかかる高橋の上から。先月までは、この橋を渡ると、セブンイレブンの前から歩行者天国でした。

今月から車が通れるようになっています。しかし車の数はまばらで、参拝客の姿の方が目立っていました。いつも出店している地元の野菜果物売り場は、新体制でも販売しています。

歩行者天国が中止され、そこに出店していた屋台はなくなりましたが、店の軒先で販売していたところは、店の所有地内でしている話なので、新体制でも従来通りであるわけです。

ちなみにこちらの寿司の販売は、同じく沿道にある紅焔(こうえん)さんのもの。ここのお多福巻きは絶品です。

参道を歩いていきましょう。屋台がまったくなくなり、逆に少し違和感ある風景です。

このときに感じたのは、参道の坂道です。屋台があればその雰囲気を見て楽しむ、また気になる所があればじっくり見て、買うかどうか検討する。この行為を繰り返しながら参道を上がっていくので、あまり坂道の辛さが気になりませんでした。

しかし、何もないところをただ瀧谷不動尊目指して歩くというのは、単調なだけでなく、坂道が大変だということを気づかされます。「坂がきつい」と愚痴をこぼしている別の参拝客の声もありました。

こちらは、グランドホテル二葉さんですね。

ここは敷地内なので、今月も店が出ていました。お昼前でしたが、すでにだし巻や鯛の荒煮は売り切れていました。

今まで以上にきついと感じた上り坂。ようやくピークを過ぎました。

瀧谷不動尊に到着しました。春季大祭なのでいつも以上に多くの参拝客です。

このように、普段はお目にかかれない護摩の準備や山伏姿の人たち。

私が来たのはお昼前でしたが、午後から儀式が行われた後に護摩が焚かれるわけですね。願い事等が書かれた木札の山が信仰心の高さを感じます。

まもなく儀式が始まろうとするところ。

待機している山伏の人たちです。本当はこのまま護摩焚きまで見ておきたかったのですが、今回の本来の目的である屋台の新体制をチェックしなければいけませんので、今回はここまでとしました。

次回はしっかり見ておきたいですね。

護摩焚きで大きな火柱があがることもあり、消防車も待機していました。

こちらは門前屋さんです。ここの駐車場での臨時食堂は、今月も大盛況でした。

門前屋さんでは、天婦羅うどん・そばを500円で販売しています。ボリュームいっぱいで、それだけでお腹いっぱいになるほど。他におでんやお酒も。また、巻き寿司やちらし寿司、いなりなどもお持ち帰り用に売っているのですが、この席でそれを食べることもできます。

さて屋台の場所を探そうと、最初に上の駐車場を目指して、階段を上がろうとしました。

LOVEとんだばやし
LOVEとんだばやし

なぜならば、画像のLOVEとんだばやしや昨年開催された全国陶器まつりといったイベントを瀧谷不動尊で行うときは、坂の上にある第二駐車場が会場として行われているからです。

ところが、違いました。坂を上る必要がありません。目の前の第一駐車場のところに屋台がありました。

ということで、こちらが新体制の屋台群です。今までは参道沿いにバラバラにあったお店が、第一駐車場に集結しています。

さっそく中に入ってみましょう。どのお店も、これまでの縁日で出店していたなじみのある屋台ばかりです。今まで参道にばらばらにあった屋台が集まると、むしろにぎやかなイメージとなりますね。

先月28日は春季大祭という事情はあるにせよ、いつも以上に大賑わいです。

さっそくいつも買っているお気に入りの店をチェックします。炊き立ての赤飯やお餅、大福などを販売するお店。

蒸し器は新体制になっても健在です。

さらにこちら、その場で魚を焼いて試食させてくれるお店もあります。

炭火で焼かれた干物を食べてしまうと、その美味しさについつい財布のひもがゆるくなります。

昨年歩行者天国が廃止になったという話を聞いた時は、どうなるのか心配していましたが、見る限りではむしろ良い方向になったのではという印象です。

これまでは滝谷不動駅から歩いて参拝する人を中心に対象にしていた感がありましたが、瀧谷不動尊のすぐ目の前に集まっているのなら、それ以外の方法で参拝する人、車の人や富田林駅からバスで来る人もターゲットに加わります。

屋台の人からしても、この方が正解だったのではと外から見て思いました。

ちょうど28日限定で運行されるバスが入ってきました。参拝のために多くの人が降り、また待っている人が、入れ替わりにバスに乗っていきました。臨時のバス停のすぐ目の前に屋台が並んでいるというのも、バスに乗った人の目に留まりますね。

こちらが28日限定で運行されるバスの時刻表です。新体制になってからは、今まで以上に屋台が盛り上がる。利用者が増え、また密集することで賑やかになりより利用しやすくなる。

そして近隣の人も歩行者天国が無くなることで車が通行できるようになる。警察の警備も瀧谷不動尊の周辺にとどまります。つまりWIN-WINの関係をまざまざと見せつけられたような気がしました。

瀧谷不動尊明王寺(外部リンク)
住所:大阪府富田林市彼方1762

奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

奥河内から情報発信の最近の記事