【広島市】世界基準のランウェイが広島に!パリコレモデル『渡辺由梨佳』の挑戦
こんにちは、Webライターのなおゆきです。今回は、12月8日に広島市で開催される「JAPAN FASHION TOUR」についてご紹介します。現役パリコレモデルの渡辺由梨佳さんが主催するこのイベントは、国内外のモデル業界に新しい風を吹き込むファッションショーです。取材では由梨佳さんと対談する機会もあり、彼女の情熱やイベントへの思いを直接聞くことができました。その魅力を皆さんにお届けします。
JAPAN FASHION TOURとは?
JAPAN FASHION TOUR(通称JFT)は、「世界基準のランウェイを日本に」をテーマに、国内でモデルとして活躍したい人々にグローバルな視点でのステージを提供するファッションショーです。現役パリコレモデル渡辺由梨佳が主催・プロデュースを手がけ、2023年に東京・名古屋で初開催、2024年には広島、東京、名古屋の3都市を巡るツアーを実施します。
JFTは、モデルとしてのキャリアを積む機会が少ない日本の現状を変えるべく、プロの現場で挑戦できる機会を提供。単にステージに立つだけでなく、モデルとして長期的に活躍するために必要なスキルを一から育成します。由梨佳さん自身が指導にあたり、参加者が何を学び、どう成長するかをサポートします。
また、出展ブランドは海外ショー経験のある実力派から新興ブランドまで様々。ファッションだけでなく、音楽やダンス、伝統芸能などを融合させたステージは、ファッションが「生き方」として表現される場として、参加者や観客に新しい体験を提供します。
現役パリコレモデル『渡辺由梨佳』
渡辺由梨佳さんは現役モデルとして国内外でショーモデルを中心に活躍し、パリではこれまでに60本以上のショーに出演。豊富な経験を次世代に伝えるべく、モデルの知識や技術を専門的に学べる場として「Y’S Academy(ワイズアカデミー)」を創設しました。しかし、学ぶだけで終わらせないために、そこで培ったスキルを発揮できる場が必要と考え、2023年に「JAPAN FASHION TOUR」を立ち上げ、ツアーの主催と総プロデュースを手がけ、自ら新しいステージを創り続けています。
オーディション合格者の奮闘記
12月8日に広島で開催されるJAPAN FASHION TOUR2024が、広島市のTV局でも取り上げられることが決定。このイベントでは、広島市で活動するモデルさんたちがオーディションを経て、本番の舞台に立つチャンスを掴みました。
今回の取材では、オーディションに合格したモデルさんたちが本番に向けてレッスンを受ける様子を拝見させて頂くことに。
12月1日(日)、studio Yダンス&フィットネスレンタルスタジオで行われたレッスンでは、由梨佳さんが指導にあたっていました。
レッスン前は和やかな雰囲気が漂っていましたが、いざレッスンが始まると、真剣そのもの。
写真撮影をしている私も身が引き締まる思いでした。由梨佳さんは、時に優しく、時に厳しく、一人一人にしっかりと向き合いながら指導を行っていました。
自身の経験を踏まえた指導に、モデルさんたちも大きな信頼を寄せている様子が印象的でした。
今回の取材では、合格者の中からAKIRAさんと藤崎真夕さんにお話を伺うことができました。
──JAPAN FASHIONTOURのオーディションに挑戦しようと思ったきっかけは?
前回の名古屋でスタッフとしてお手伝いさしてもらい、近くでモデルさん達や現場を体験して自分も挑戦してみたいな出て見たいなと考えてた所ちょうど今回地元広島で開催する事になりこれはチャンスだと思い、今回挑戦しました!
──レッスン中に嬉しかったこと、苦労したことがあれば教えてください。
嬉しかった事は、やっぱり上手く出来た時や苦手な事が段々と出来るようになって褒めて貰えた時はすごく嬉しかったです!
苦労した事は、自分は体の使い方です。普段意識していない筋肉の使い方や姿勢など意識してしまうと他の所にも力が入ってしまって、中々上手く歩けず苦労しました。
──JAPAN FASHION TOURに出演することになった喜びや、本番への意気込みをお願いします。
自分は今回初めてのオーディションだったので正直受かればラッキーだなと思っていたので出演が決まった時はすごく嬉しかったです!初めてファッションショーなので緊張しますがしっかり準備して楽しんで歩きたいと思います。
──JAPAN FASHIONTOURのオーディションに挑戦しようと思ったきっかけは?
現役でパリで活躍されているユリカさんが作る本場のファッションショーを経験したかったからです。ウォーキングが好きだったのでファッションショーで歩きたいという気持ちはあったものの、
広島を拠点に活動していると本格的なファッションショーに出るための入口が分からないそんな状態でした。そんな時にJFTの存在を知りこれだ!と思いました。
──レッスン中に嬉しかったこと、苦労したことがあれば教えてください。
元々ミスコンがきっかけでモデルを始めたので、ミスコンウォーキングとファッションショーのウォーキングを切り替えるのには苦労しました。逆にちゃんと練習しているとユリカさんは気付いてくれて「よくなってるじゃん」と褒めていただけるので、シンプルにそれもモチベーションになっていたりします嬉しかった事は、やっぱり上手く出来た時や苦手な事が段々と出来るようになって褒めて貰えた時はすごく嬉しかったです!
──JAPAN FASHION TOURに出演することになった喜びや、本番への意気込みをお願いします。
とても緊張感のあるオーディションなのは分かっていたので、もういい!って言うほど練習して準備をしました。だからこそ広島・東京・名古屋
3都市に出演が決まった時はとても嬉しかったです!特に地元広島での開催はとても喜ばしいこと
ファッションショーを観たことない人がほんとんどだと思いますが必ず来てよかった!面白かった!と言って頂けるファッションショーになりますので、その一員として頑張りたいと思います
彼らの本番に向けた意気込みや、渡辺さんへの感謝の気持ちなど、熱い思いが伝わってきました。JAPAN FASHION TOUR2024は、広島のモデルたちにとって大きなチャンスとなることでしょう。彼らの努力と情熱が、当日の舞台でどのように花開くのか、今から楽しみです。
由梨佳さんに聞く、モデルとしての道のりとその背後にある物語
華やかなステージに立ち、国内外で活躍するモデル・渡辺由梨佳さん。彼女が10年にわたるモデルキャリアを築くきっかけとなったのは、意外な出来事でした。その背景にある心の変化や、JAPAN FASHION TOUR挑戦への思いを、ライターのなおゆきが伺いました。
なおゆき:由梨佳さんは国内外で活躍されているモデルさんだと伺っています。モデル歴は何年になりますか?また、モデルになったきっかけを教えてください。
由梨佳さん:モデル歴はちょうど今年で10年になります。振り返ると、モデルになったのは「ついうっかり」という感じが強いですね(笑)。10年前にモデルを始めると決めるまでは、自分がそんな世界に足を踏み入れるなんて全然想像していませんでしたし、自分には向いていないと思っていました。
なおゆき:最初からモデルを目指していたわけではなかったんですね。
由梨佳さん:そうなんです。自己肯定感が低くて、「ギリギリで生きてきた」という感覚が強かったですね。性格的にも、日本の学校文化には馴染めず、自分の言いたいことをはっきり言ったり、周りのダメな部分を指摘してしまうことが多かったんです。それが原因で、いじめられることもあったりして…。そんな経験を重ねるうちに、自分の価値を見いだせないまま生きてきた気がします。
なおゆき:そんな状況から、どうやってモデルの道へつながったのですか?
由梨佳さん:大学3年生のとき、就職活動に向き合うのが嫌すぎて一度逃げたんです(笑)。両親を説得して留学することにして、それがフランスでした。フランスに行ったことで、私自身の価値観が大きく変わりました。
なおゆき:具体的には、どんな変化があったんですか?
由梨佳さん:自分の容姿が嫌いだったんですよ。身長も伸ばしたくて伸ばしたわけでもないし、大きいのがコンプレックスでした。
でもフランスでは、私より背が高い人や、いろんな体型の人がいて、そんな中で「由梨佳はジャパニーズでビューティーだね」なんて言われて…。初めて、自分の嫌いだった部分が評価されることを経験しました。それで、「見方を変えれば可能性は無限に広がるんだ」と感じるようになりました。
なおゆき:その経験が、モデルを目指すきっかけに?
由梨佳さん:帰国後、何でも挑戦してみようという前向きな気持ちになりました。就職活動をしながら、アルバイトも探していたんですが、その中でエキストラの求人を見つけて。半年だけやってみるつもりで応募したんです。すると、オーディション後の電話で「エキストラよりモデルのほうがいい」と言われて…。
なおゆき:そこで初めて、モデルという道が見えてきたんですね。
由梨佳さん:はい。でも「私がモデル?」って驚きました(笑)。そのとき、普通に就職する道とモデルを選ぶ道を比べてみたんです。
10年後、どちらの自分が今の自分に誇れるかを考えたら、圧倒的にモデルのほうだったんですよね。「10年なんてあっという間だし、ダメだったら辞めればいい」と思って、やってみることにしました。
なおゆき:そこから、何て言うんでしょう、モデルの世界はとても厳しい印象が強いのですが、自分自身がモデルとして売れるまで、ショーに出られるようになるまでにどのくらいの期間がかかるのですか?
由梨佳さん:ショーに出られるようになったのは、私は割とすぐでした。モデルになると決めた瞬間に「私はパリのショーモデルになる」と決意していたんです。そこから「何が必要か?」と考えた時、ウォーキングは最低限できないといけないと思い、1年間、自分の中で研修期間を設けました。
そして、その1年後には何が何でもモデルとして活動しようと決めたんです。一番最初に挑戦したのが、ミスコン。愛知県出身なので、ミスユニバース愛知大会にエントリーしましたが……もう、血反吐を吐くかと思いました(笑)。
なおゆき:血反吐ですか(笑)。それほどまでに大変だったんですね。
由梨佳さん:本当に大変でした。今でこそ「自信を持とう」とか「自信のなさを言い訳にしない」と言っていますが、当時の私は自信が底辺。自信なんて世の中にあるのかと思うくらいでした。でも、1年間準備したし、「出る」と決めたからにはエントリーするしかない。
郵便局に行って応募封書を出そうとした時は、郵便局の周りを3周くらいウロウロして「出したくない……でも出す!」と決心して、やっと出したんです。
なおゆき:それは強烈なエピソードですね! 最初は日本のショーに出て、徐々に海外のショーへと進出していったんですか?
由梨佳さん:私の場合は「徐々に」というより「突然」って感じでした。海外のショーに初めて出たのは2019年、コロナの少し前ですね。その時、事務所との契約期間が決まっていて、「その期間が終わったら海外に行こう」と計画していました。
契約終了後、3か月くらいでパリに飛び、そこで突然ショーに出演することになりました。
なおゆき:その行動力と結果を出されているのがすごいです! モデルになって、人生が大きく変わったと思いますが、一番良かったと感じることは何ですか?
由梨佳さん:自分の人生を自分でクリエイトする感覚を常に味わえることですね。それがモデルをしていて一番良かったことです。
なおゆき:逆に、モデルをしていて苦しかったことや、大きな壁にぶち当たったことはありますか?
由梨佳さん:ないです!(キリッ)でも、波はありますよ。でも、乗り越えられない波はこれまで一つもなくて、必ず乗り越えてきたんです。だから「苦しい」とは思わないですね。
なおゆき:ここからは、東京・名古屋・広島で開催される「JAPAN FASHION TOUR」についてお聞きします。開催を決めたきっかけは何ですか?
由梨佳さん:もともと、モデルという職業に特別な憧れがない状態で始めたので、「モデル」という職業が人生を創るためのツールとして少し弱いと感じていました。お仕事をいただいて活動する中で、「この場所を増やしていかなければ、モデルたちの仕事が枯渇するんじゃないか」という危機感がずっとありました。
パリでの経験を日本に広めたいという思いが強く、まずは自分のスクールを立ち上げたんです。でも、学びの場があっても、そこからキャリアを作る場所がなければ意味がないと気づいて。「ないなら作ればいいじゃない」と思い、「JAPAN FASHION TOUR」を始めました。
なおゆき:まさに自分で道を切り開いていらっしゃいますね。そのエネルギーはどこから湧いてくるんでしょう?
由梨佳さん:「死なないなら大丈夫」って感覚です(笑)。全力でやったとしても命があるなら大丈夫じゃないですか。それなら、どこまでできるか挑戦したいと思うんです。
なおゆき:実際にツアーに来られるお客さんの反応はいかがですか?
由梨佳さん:初めてファッションショーを見る方がほとんどで、「生で見て良かった」という声を多くいただきます。ステージはモデルのオーラや存在感を間近で感じられるように設計していて、その熱量を楽しんでいただけるのが嬉しいです。
なおゆき:今後、ショーで地域の文化やアートも取り入れていくと聞きましたが、詳しく教えてください。
由梨佳さん:開催地の人たちが活躍できるステージを作りたいと考えています。地域のアーティストやパフォーマーさんたちにも登場していただき、登竜門的な場所にしていきたいですね。
なおゆき:最後に、ファッションショーに来られるお客さんへのメッセージをお願いします!
由梨佳さん:「世界基準のランウェイを日本に」というコンセプトで、パリのようなショーを各地で楽しめるのが魅力です。ぜひ足を運んでください!
なおゆき:本当に楽しみです! 本番頑張ってください!今日はありがとうございました!
由梨佳さん:こちらこそ、ありがとうございました。
まとめ
JAPAN FASHION TOURの取材を通して、このファッションショーは単なる美しさや華やかさだけではなく、挑戦する人々の情熱、努力、そして成長を描く場でもあるのだなと感じました。そして由梨佳さんや地元のモデルさんたち、ショーに関わる全ての方々の熱い想いが詰まった素晴らしいショーになること間違いなしだと思います。この記事を読んで「ファッションショーは初めて」「敷居が高そう」と感じている方も、ぜひこの機会に足を運んでみてください。きっと、広島にいながら今までにない新しい体験があなたを待っていますよ。
JAPAN FASHION TOUR2024─EUREKA collection─
◆広島開催:12月8日(日)
1部14:30~15:30/2部17:30~18:30/アフターパーティ 19:00~
猫屋ビルヂング(広島市中区猫屋町8-17)
◆東京開催:12月14日(土)・15日(日)
1部14:30~15:30/2部17:30~18:30/アフターパーティ 19:00~
WPU SHINJUKU
◆名古屋開催:12月21日(土)・22日(日)
1部14:30~15:30/2部17:30~18:30/アフターパーティ 19:00~
CAFE TOLAND(愛知県名古屋市中区大須4丁目11-5 Z’s building 6F