Yahoo!ニュース

【本と猫】毎度やられて迷惑なのに、私もやめない猫もやめない事

藤緒ミルカエッセイ漫画家・イラストレーター

そろそろ涼しくなってきましたでしょうか。読書の秋になりましたかね。別段、秋じゃなくても本は読むんですが漫画もよく読む。ちょっと本屋へ行くのに間が開くと連載物やシリーズ物の新刊がたくさん目に入ってしまい、あれもこれもと買ってしまう。

小説も好きだが、漫画もかなり好き。中学生の頃、世の中に読みたい漫画が溢れてるのに我が家ではなぜだか漫画は禁止されていたので、お小遣いを貯めて内緒で買っていた。買った漫画は当然本棚に仕舞われる訳だけども、そのまま置いておくとバレるので本棚を2層で使い手前には参考書や教科書類を置き、奥にお宝の漫画を隠し置いていた。そんな地味な努力をしながら読んでいた漫画も、大人になるとガバッと買える。家の好きな場所に置いて好きな時に読める!なんて素晴らしい環境なんだ、と束になった漫画を見るにつけ思うのだが、片付けが苦手な私はついついそこら辺に積んでしまうのだ…。

そう、うちには猫がいる。

猫は何かの「角」がとても好きな生き物。角を見つけたら自分の顔を擦り付けずにはいられない。こうなるともう、積んである本の束なんて猫にゴシゴシしてくださいと言ってるようなもの。積んである本のバランスなんてお構いなしにゴシゴシ…時には齧られることもある。それが分かってるのに、机に積んでおく私が悪いんだが…。

この時は、漫画原作のドラマがテレビで放送されていて、しかもその作者さんは昔私がお小遣いを貯めてちまちまと追いかけていた方ではないか!と言うのを知り、いろんな思いが込み上げてきて既刊をごっそり大人買いしたのであった。そりゃもう、帰ったらすぐ読むしなんなら数日かけて3周くらいしてしまう勢いなんだから、机に積むのは仕方ない(偉そうに…)。

あれから随分経つが、また机には別の本が積まれている。そして毎日猫が来て、角をゴシゴシやって時には跨がれて踏まれて雪崩を起こされながら、片付けずに読んでいる。これが至福なんだから仕方ない。

エッセイ漫画家・イラストレーター

猫が大好きで3匹と暮らしている、猫溺愛妖怪です。毎日猫に適度に振り回されながら漫画を描いています。この愛すべきツンデレをアナタに伝えたい。

藤緒ミルカの最近の記事