【御殿場市】涼を取れるのは水辺だけじゃない!ダンジョン的な風穴探検で君も勇者だ!
うだるような暑さが続く中、「風穴って確か涼しかったよね?!」とふと思い出し、『駒門風穴』を散策しにやって来ました。
駒門という地名は源頼朝が富士の巻狩に際し、愛鷹明神に奉納するための馬をこの地に柵を作って放牧したことに由来するそうです。
また富士の巻狩の際に、源頼朝がその新田四郎に命じて『駒門風穴』を探検させたという伝承も残っています。そういえば富士宮の人穴富士講遺跡の探索を命じられたのも新田四郎です。
私の中では無茶振りをこなす冒険家のイメージの新田四郎を想像しながら…駐車場へ到着。
未舗装ではありますが、道を挟んで反対側に20台ほど停められる無料の駐車場があります。
駐車場から50mほど歩くと、案内所があります。入洞料は300円です。
案内所を越すとすぐに鳥居があります。鳥居を越えて歩いて行くと、すでに涼しい風が感じられます。
『駒門風穴』は約1万年前の富士山の噴火と共にできた溶岩洞穴で、原型を保っているものとしては国内で最も古く、大きなもので、国指定天然記念物にも指定されています。
風穴の内部の温度は年間を通じて13度。風穴の中の温度が一定である理由は諸説ありますが、地表からある程度の深さになると、外気温に関係なく温度は一定になり、温度はその場所の年間平均気温に近くなる…そうです。保温マグに入れた飲み物が冷めにくく温まりにくいのと同じような原理なのかな。
地下に続く入口はまるでダンジョン!ひんやりとした風が頬を撫で、不意に落ちてくる冷たい滴が、冒険家になったようにワクワクさせます。
階段を降りると橋があり二股に分かれています。順路の案内を見ながら右側の橋を渡ります。
熔岩流の原型が残る通路を奥に進むと、足元が悪くなり、水が流れている場所もあります。
本穴は全長243.72mですが、154m地点で立入禁止になりますが、柵の前には、熔岩が押し出された後にできた奇景「肋骨状溶岩」が広がっていました。
一旦引き返すと枝穴に入りますが、こちらの入口は頭上の高さ1mほどなので、しゃがんで進まなければなりません。足元は木道になっていますが、足場もかなり悪いです。
枝穴は全長105.89mあり、岐点より35mで立入禁止となります。こちらには同じく熔岩が押し出された後にできた奇景「波状紋」が足元に広がっていました。
頭の中にはインディジョーンズのテーマ曲が流れて、冒険家気分はマックス。
戻って来た頃には洞門から差し込む光が恋しく、そして達成感さえ感じられました。
暑い日が続く中、敢えて洞門で涼を取る!という選択肢もあると思います!
駒門風穴
住所:御殿場市駒門69番地
TEL:0550⁻87⁻3965(御殿場市観光協会 駒門風穴保存会)
営業時間:9:00~17:00
(12月~2月)9:00~16:00
休日:12月 毎週月曜日・31日
1月 16日以降毎週月曜日
2月 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合営業)
入洞料:大人300円 学生(高校生・中学生)200円
小人(小学生)100円 乳幼児 無料