【南アルプス市】終了間近。名取春仙の描く日本の神話
久々に南アルプス市立美術館のHPを覗いたら興味ある展示が開催中。しかも会期が1月29日(日)までとあって急ぎお邪魔してきました。
街中にある美術館。その割に印象が強くはありませんが、上手く街の風景に馴染んでいると思います。
古事記繪はなし「日本乃神様」挿絵原画展。筆者は神社にも度々お邪魔していますし、祀られている神様についても興味がありますが、恥ずかしい話神話の内容については大した知識もありませんでした。
南アルプス市出身の画家、名取春仙が描いた挿絵が多数展示されています。
広い展示室。訪れた時には筆者のみ。ゆっくりと絵と文を堪能できました。
結構のめり込んで見てしまうくらい。春仙の描く日本神話の神々はどこか西洋的でありながらも、シンプルで分かりやすく物語の内容を表現していて、本文とともに読者を物語に引き込んでいると感じました。
展示室入り口には、日本の神様系譜が展示されていました。ギリシャ神話や他の神話も同様なのですが、神々の関係性が複雑怪奇で筆者は気後れしていました。系譜の展示は中々に親切で有り難かったです。
美術館を後にして、隣接する「まちの駅くしがた」に立ち寄り。こちらは、市内の特産品企業組合ほたるみ館で運営されている施設で、農産物や加工品を販売しています。色々な活動を行なっていて面白いので、後々取材したいと思います。
ほたるみ館特製の揚げ菓子。素朴な味が大好きで、寄ると必ず買っていきます。
南アルプス市立美術館は、昨年開館30周年記念で「シャガール展」(過去記事)を開催していましたが、大盛況だったと教えていただきました。今回の企画も、南アルプス市に縁のある名取春仙の作品がずらりと並び、見応え十分な展示でした。常設の春仙の役者絵と見比べると同じ作者かと思うほど違いがありますが、それもまた面白いかなと思います。ただ、筆者が気付くのが遅くなってしまい、ご紹介が遅れてしまったことが残念です。会期は今月の29日(日)まで。寒い日が続きますが、空調がしっかりと管理された美術館で、ゆっくりと芸術を鑑賞するのも良いのではないでしょうか?