【インコ】迷子を保護!インコは特定の人に好意をよせることがある
今日は迷子のインコを保護したお話をご紹介します。
インコを飼育していて楽しかったことです。子どものころから文鳥やセキセイインコを飼育している家で育ちました。
中学生のころ、急ぎの用事があり学校から家へ電話をすると母が随分と慌てています。
帰ってみると見たことのないようなきれいな色の、ずんぐりむっくりしたインコが家の中にむき出しでいました。
母の話では洗濯物を干していると、飛んできたとのこと。指をそっと差し出すとひょいっと乗ってきたので、そのまま後ずさりして家の中に入ったのだそうです。
その仔は調べてみると「ルリコシボタンインコ」という種類でした。
今は珍しくないですがその当時は、本当に目が覚めるような色で、うっとりしたことを覚えています。
さて、このインコに名前を付けたのは当時小学生だった弟で、家が潤うようにと「潤(じゅん)」になりました。
家に来たときは猫をかぶっていたのかおとなしかった潤ですが、実はかなり個性的な性格で私意外の人間が手を出すと、ものすごい勢いで噛みつく凶暴インコでした。
私がいない間は寂しくて自分の胸の羽を抜く自傷行為をしてしまいます。
しかし、中学生だったためどうしても学校へ行かなければなりません。
家に帰ってくると真っ先に潤のケージに駆け寄ります。私がいない間はトイレをしないのです。慌てて潤をケージから出してトイレへつれていくと、安心したのか用をたします。
本来鳥は真っ暗な場所へは飛んで行かないと思うのですが、潤は私の行く場所や行きそうな場所へは躊躇せず飛んできます。かくれんぼができるのです。例えば暗い部屋へ私が隠れると飛んできて、見えているのか気配でわかるのか、必ず私の肩へとまります。
極め付けは求愛行動です。後で知ったのですがインコやオウムは飼い主を一人に定める性質を持つ仔が多いようで、潤もその通りでした。肩にとまると自分が食べたものを口に戻し、私に与えようとするのです。これは嬉しいことですが、臭いがすごいのでちょっと困りました。
突然我が家へやってきて楽しい時間をくれた潤ですが、母が日光浴をさせている際に不注意でカゴの扉のカギをはずいていたため、自分で開けて飛んで行ってしまいました。私を探しにいったのだろうと思っています。何故私だけになついてくれたのかわかりませんが、当時の私はとても幸せでした。
迷子でやってきたインコちゃんもとてもたいせつにされていた様子が伝わってきました。
貴重なエピソードをありがとうございました。