北千住駅周辺にはお店が数多く立ち並んでいますが、日光街道の西側にも下町の風情が残る商店街やお店が多くあるので、北千住散歩のコースとしてもおススメです！

そんな北千住駅から歩くこと12分ほど、日光街道を渡った千住いろは通り商店会にあるのは、対面式の小さなパン屋さん『ichika Bakery』です。

地元の人が並ぶ下町のパン屋さん

住宅の一角にある対面式のパン屋さんには、老若男女問わずお客さんが次から次へと来ては、お目当てのパンを購入していく姿がありました。

まるで外国のパン屋さんのような高級感のあるパンの品揃えも豊富。

お店の人気のパンを伺ってみると、「デニッシュ系は人気です。」とのこと。

また、この日はたまたま試作として店頭に並んでいた「ガレット・デ・ロワ」について教えていただきました。
筆者は初めて目にしましたが、「ガレット・デ・ロワ」はアーモンドクリームのパイで、フランスの伝統的なお菓子とのこと。
新年のお祝いに食べられているそうで、切り分けてもらった中に「フェーブ」と呼ばれる陶器の人形を引き当てた人は、一年幸福に過ごせると言われているんだとか。
お子さんが食べることも多いので、『ichika Bakery』では安全のためアーモンドを代わりに忍ばせているそうですよ。
こちらは年末に予約を受付けて大晦日の受け取りになるそうなので、年末年始にフランスの伝統的な味を味わってみたい方はぜひ！

今まで食べた中で一番！サクサクデニッシュ

この日、購入したのはデニッシュ2種。

どちらとも見た目が繊細で、食べてしまうのがもったいないデニッシュです。

「パンスイス　かぼちゃとクルミ(350円)」

サクサクパリパリの食感が、今までにない口当たり。
その生地にかぼちゃあんのやさしい甘さとクルミの香ばしさが包まれていて、食感とともに楽しめます。
「どうしたらこんな食感になるんだろう？」と不思議に思ったのできいてみました。
「パンスイスはクロワッサンの生地を使用しています。通常横に来る層になる断面を90回転させて表面に層が出るようにしたものです。」と店主さん。
クセになりそうなこの食感を、ぜひ味わってみてください！

「りんごのバターシュガーデニッシュ(400円)」

スライスしたりんごがきれいに並んでいて、見ているだけでも幸せな気分。
りんごの下にはクリームチーズとカスタードで作ったクリームが入っているとのこと。そのクリームが甘酸っぱいりんごと相性が良く、リッチな食感の生地ともよく合います。

温かいドリンクと共にデニッシュをいただく時間は、幸せなひと時でした。

北千住に根付き、愛されるパン屋さん

ご夫婦で営んでいる『ichika Bakery』ですが、パン職人の店主さんは国内のリテールベーカリーで12年ほど働いた後、現在の地で独立開業したとのお話し。
千住の地にお店を構えた理由を伺うと、
「子どもが産まれてから北千住に引っ越してきました。パン屋を開くにあたり色々な場所を見ましたが、北千住の人のあたたかさと、住みやすさに惹かれ北千住でお店をオープンしました。」と答えてくれました。

千住の地を気に入ったパン屋さんが、今では千住に根付き、地元の人々に愛されるパン屋さんになっているんだと感じました。

これから寒い季節になりますが、幸せになれるパンが並ぶ『ichika Bakery』へ千住の散歩がてら訪れてみてくださいね！