【富士宮市】美しい音色と澄んだ歌声 ウクライナ出身 カテリーナさんのチャリティーコンサート
国内で2人しかいないバンドゥーラ奏者はカテリーナさんのチャリティーコンサートが9月8日に富士宮市のフォレストヒルズで開かれました。
主催は富士市に本社を構える製紙会社『コアレックス信栄株式会社』です。
1987年世界最大の製紙生産工場の加工設備の国際入札で『コアレックス信栄株式会社』が権利を勝ち取り、ウクライナチョルノービリ工場設立に携わったという経緯があり、ウクライナについて皆さんに知ってもらいたいという思いから今回のコンサートを企画されたのだと代表取締役の黒﨑暁氏のお話がありました。
コンサート内でも日本赤十字社静岡支部富士宮市地区へウクライナ人道危機救援金の贈呈がありました。
また継続的支援としてドイツに避難しているユリアさんがデザインしたウクライナ国旗カラーの麦と鳩の丸いシールが貼ってある製品を購入すると、商品の売上げの一部をウクライナへ寄付されるそうです。
ウクライナのプリピャチ出身のカテリーナさん。チョルノービリ原子力発電所事故が起き、キエフでの仮設住宅生活を送ることになったカテリーナさん一家。学校では「放射能がうつる」と言われ友達ができなかったと言います。
そんな生活の中、チョルノービリ原発事故で被災した子どもたちで構成された音楽団「チェルボカリーナ」に入団し、公演のため来日をきっかけに、日本のような安全な国で音楽活動をしたい…子供を育てたい…と夢を持ったそうです。
2006年に再来日し、当時の夢を叶えましたが、日本で福島第一原発事故、そしてロシアのウクライナ軍事が起こり、言語も国境も関係ない音楽を通じてずっと安全で、自由で、平和で、青い空であるように願いを込めて、歌うことを選んだと話すカテリーナさんの目には、涙が滲んでいるように見えました。
1曲目『富士山』から始まり、2曲目はウクライナの子守唄として使われた『幸せの鳥』、3曲目は故郷やお母さんを思い出す『黄色の花(マリーゴールド)』、4曲目は『母への道』、5曲目は子どもたちに平和をと願いを込めたオリジナル曲の『平和な空』、6曲目はウクライナで第二国歌といわれている『ウクライナ』、7曲目は日本語の曲『花は咲く』、最後に『翼が欲しい』の8曲でした。
あまりに平和が身近にあるので、その大切さを感じなることが難しいですが、地球上ではいろいろなところでいろいろな問題が起きていいます。
平和に願いを込めて私達にできる事はないかと考えるきっかけになって欲しいという『コアレックス信栄株式会社』の想いと、ゆったりとした美しい奏でとカテリーナさんの澄んだ高音の歌声が相乗効果を高め、自分がいかに平和で幸せな場所にいるのか、そして戦争や災害などでどれだけ苦しんでいる人たちがいるのか、今自分にできる事は何なのかと考えさせられました。
コアレックス信栄
本社:富士市中之郷575-1
TEL:0545-56-2513
*ウクライナ支援のシールが貼ってある商品はジャンボエンチョーなどで購入できるそうです。
↓YouTubeでカテリーナさんの歌声が聴けます↓
ウクライナの「平和な空」への願い『Мирне небо/平和な空』
https://www.youtube.com/watch?v=PygXR_E-Aec