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意外と知らないHSPの4つのストレス要因とは!?現れる心身の症状について

精神科医しょう精神科医/メンタルドクター

こんにちは、精神科医しょうです。

HSP気質を持つ方は何に対しても敏感なため、ストレスを感じやすく、そのストレスをうまく対処することが苦手だと言われています。

また、他人のために自分を犠牲にしてしまうことも大きなストレス要因になっているようです。

しかし、ストレスを感じ続けると心身のバランスが乱れ、最後には病気を発症してしまう可能性が高くなります。

今回は、HSPが感じやすいストレス要因と心身に表れやすい症状、HSPに適したストレス解消法を解説していきます。

自身が置かれている状況や精神状態、体調などを照らし合わせて読み進めてみて下さいね。

ストレス要因とは?

ストレスは、刺激を受けた時に感じる心身の緊張状態のことを言い、大きく分けて下記の4つの要因があるとされています。

  1. 環境的要因
  2. 身体的要因
  3. 心理的要因
  4. 社会的要因

順番に解説していきます。

①環境的要因

HSPは五感が敏感なため、天気の変化や温度変化などといった目に見えない空気の流れや変化を強く感じてしまいます。

心地よい変化であればそれほどストレスを感じずに過ごすことができますが、心身に負担がかかる変化には要注意です。

また、住環境に関しても適切な状況か見直してみましょう。

②身体的要因

不眠や体調不良によるストレスは心身に悪影響を及ぼします。

少しでも体に異常がある場合は、気になってしまうものですよね?

身体面でストレスを感じる場合は、早めに医療機関を受診することでストレスを軽減させましょう。

③心理的要因

不安や悩み、心配事があると、不眠や頭痛、肩こりなど身体的なストレス要因にもつながりかねません。

特にHSPは自分で解決しようと努力するため、周囲に相談することなく、結果的に病んでしまうことが多々あります。

困った時は人を頼ったり、話を聞いてもらったり、意見を求めたりすると、心が少しラクになりますよ。

④社会的要因

HSPに限らず、人間関係の悩みや仕事上の悩みは、誰にでも大きなストレスになります。

周囲へ相談しても根本的な解決が難しい場合も多いため、苦手な人へは近づかないことや転職を考えるなど、自身で環境を調整していく必要があるかもしれません。

いずれにしても、苦しまないためにうまくコントロールすることが必要です。

ストレスが原因で表れる心身の症状とは?

HSPは環境の変化や目に見えない空気感を察知することに長けていますが、自身の心身の変化や違和感について、気付いていながらも後回しにしてしまいがちです。

後回しにした結果、取り返しのつかないことになってしまっては元も子もありません。

そこでHSPに表れやすいストレスが原因の精神的、身体的症状についてそれぞれみていきましょう。

①HSPに表れやすい精神的なストレス症状とは?

ストレスをうまく対処できなかった場合に起こる精神症状とは、どのようなものがあるのでしょうか?

主な症状をあげてみました。

  • 不安や焦燥を感じる
  • 自己否定が強くなる
  • 無気力になる
  • イライラしてしまう

②HSPに表れやすい身体的なストレス症状とは?

ストレスを感じた時に表れる主な身体症状をいくつかあげてみます。

普段から以下のような症状が出ていないか、観察するようにしましょう。

  • 疲れる
  • 不眠
  • 頭痛
  • 肩こり・腰痛
  • 便秘・下痢
  • 肌荒れ・湿疹

HSPに適したストレス解消法とは?

・一人の時間を作る

HSPにとって何よりも優先したいことは、自分だけの時間を作ることです。

HSPの大半は、疲労がたまると一人になりたいという欲求を持つ傾向があります。

人にもよりますが、たいていの場合、数時間から数日間、部屋に引きこもり静かに過ごしていると心身ともに回復し、また頑張ることができるようになります。

自分と向き合うことで、心の整理ができ正常な精神状態を取り戻すことができるため、疲れた時は一人の時間を作るようにしましょう。

・好きなことをする

好きなことと言っても、自身の体調を考慮して、行動を選択するようにしてくださいね。

たとえば、家でまったりと読書をする、近所の公園で日光浴をする、軽いジョギングをするなど、極度に五感を刺激しない行動をオススメします。

長距離の移動や、人混みでのショッピング、コンサート、テーマパークなどは心身が疲労している時には、避けた方が無難でしょう。

・たまには贅沢をしてみる

HSPは倹約家が多いです。

「こんなことにお金を使って良いのだろうか?」「もったいない。」「自分が贅沢をするなんてありえない。」などと考えてしまい、結局、我慢してしまうようです。

しかし、欲求を我慢し続けていては大きなストレスになりますよね?

普段から、我慢、忍耐をしているのであれば、たまには欲しいものを買うことや、美味しいものを食べること、マッサージやエステに行って気分をリフレッシュすることも大切です。

まとめ

日常生活の中では様々な要因がストレスとなってしまいます。

ストレスといえば、辛いことや悲しい出来事が要因になると思ってしまいがちですが、進学や就職、結婚や出産などといった嬉しいイベントでも生活に変化をともなうため、ストレス要因となってしまいます。

ストレスを感じた時は無理をせず、まずは体を休めることを優先にして下さいね。

今回紹介した内容を参考に、早めの対処をするよう心掛けましょう。

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精神科医/メンタルドクター

HSP気質とメンタルヘルスについて発信している精神科医。精神科外来で診療を行い大学で研究も行っている。instagramのフォロワー7万人以上。著書:頑張り屋さんのための心が晴れる本(KADOKAWA)、新刊:精神科医が教える笑顔うつから抜け出す方法(2023年8月16日発売)。私のブログのテーマは、「他人軸でなく自分軸で気楽に生きる」です。あなたはこんな悩みをお持ちではありませんか?「他人の顔色ばかりみてクタクタ」「自分の意思で生きられない」「いつも後悔ばかりでグルグル一人反省会」こんな他人軸の悩みでクタクタなあなたは、上記の私の名前をクリックして公式ブログから自分軸を目指しましょう♪

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