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夏こそ自分服作りにチャレンジ!普段履いてるパンツから作れる「型紙不要」のルームパンツをご紹介

neige+ 猪俣友紀手芸講師/ハンドメイドクリエイター

皆様こんにちは!

すっかり更新が途絶えている間に、季節も変わり暑い盛りとなりました

皆様いかがお過ごしでしょうか?

お休みしている間にもたくさんのレシピが誕生していますので、これから少しずつ紹介していきたいと思います。

こちらの記事では「neige手作りのある暮らし」youtubeチャンネルで紹介しています作り方動画を読む記事にして紹介しています。動画と合わせてお役立ていただけますと嬉しいです
尚、今年から音声での動画に変わりましたので、オンライン講座を受講される気分で楽しんでいただけたらと思います

1.手持ちのパンツを用意

2.直断ちの方法

3.身頃の取り方

4.身頃の見分け方

5.ポケットの付け方

6.縫う前に気をつけること

7.ロックミシンの紹介

8.縫い代の始末

9.股上を縫う

10.ゴム通しを作る

11.縫い代の包み方

12.ゴム通し口を縫う

13.裾も同様に縫う

14.洋服作りで大切なこと

15.ゴムを通して仕上げる

上記の手順で紹介していきます

それでは早速始めていきましょう

1.準備するのは普段履き慣れたズボン、そしてそれに合わせた布

今回はマスク作りの際にたくさん在庫にしていたダブルガーゼ1mを使います

(ちょうど生地幅が大きく1mで作ることができました。必要に応じてご準備ください)

そして、履き慣れたズボン、2cm幅のゴムを適量準備します(約70cm)

まずズボンを裏にして片足を中に入れ、この状態が型紙の代わりになります

2.直断ちの方法

直接裁断していきますが、脇は真っ直ぐに揃えながら裾まで裁断します。

この時、縫い代分を余分に取って裁断していきますが、出来るだけ端切れを残したくなかったので、生地幅全部使おうと思い、若干幅広です

裾に向かって、まっすぐに裁断しています

3.身頃の取り方

股上のところはカーブに沿って裁断します

同じように「後ろ身頃」「前身頃」となるようにズボンの面を変えて生地を直接裁断します

4.後ろ身頃、前身頃の見分けかた

後ろ身頃、前身頃の見分けかたは、お尻のある側が大きいと想像していただければ、大きい方が後ろ身頃ということになります

5.ポケットの付け方

あると便利なポケットは、前後の見分けにも一役買ってくれます。

今回裁断後に余った生地で作ったのでとても小さいですが、やっぱり何かと便利です。片側は脇を縫うときに一緒に縫えるようにしました

6.縫う前に気をつけること

実は私も良くやってしまう凡ミス

同じ形だと、ついつい同じ向きで重ねてしまいがちですが、そうすると同じ側の足しかできません。一度床に広げるなどして、生地が対照的になってるかを確認されるといいですよ

中表に重ねたらそれぞれの両脇を1cmで縫います

7.ロックミシンの紹介

今回、縫い代の始末はロックミシンで処理します。今年から相棒となりました、JUKI MO3000

これまで何台もロックミシンを経験してきましたが、自動糸調子に変わり今までの経験上一番綺麗な縫い目で、大満足です

余談ですが、家庭用ミシンの「自動糸調子」というのは、ミシンが自動的に合わせてくれるのではなく、”これが一番綺麗に縫えますよ”という、ミシンの目安になるもので、実際には自分で調整する必要があります。

それに対して、ロックミシンの自動糸調子は、生地の厚みに合わせて本当に自動に仕上げてくれるので全く性質が異なります。だからこの自動糸調子は非常に価値の高いものになります

8.縫い代の始末

縫い代の処理はロックミシンもしくはジグザグ縫いをします

ロックミシンでは、ニットの時には4本糸2本針ですが、普段は3本糸1本針にして糸を節約しています

9.股上を縫う

片側を表にしたら、裏のままのもう片側に入れて脇を揃えます

この時、股の縫い代は交互に倒して1cmを縫います

綺麗に揃うと気持ちいいですよ。この後同じように縫い代にロックミシン・ジグザグ縫いをしておきます

10.ゴム通しを作る

アイロンでゴム通しを作ります

1cmで折り、さらに2.5cm(ゴム幅+5m m)で折ります

同じように裾もアイロンをかけて折り目をつけておきます

こちらは、1cmで折り、2cmでおります

11.縫い代の包み方

縫い代が重なり合う部分は、交互になるように倒して包みます。

こうすることで段差がなくなります

12.ゴム通し口を縫う

ゴム通し口は3cmほど縫い残して、周囲の際を縫います

13.裾も同様に縫う

同じようにして裾も際を縫います

14.洋服作りで大切なこと

洋服作りでは、縫い代の倒す方向を主に後ろ身頃側にしています。反対側も同じ側に縫い代が倒れるようにし、同時に裾も同じ側にするように気をつけると、更に仕立てが良くなります。迷った時に覚えておくといいですよ。

でも自分服作りは気軽に楽しむのがいちばん!細かいことは気にせず、失敗したとは思わずに仕上がりを楽しんでくださいね

15.ゴムを通して仕上げる

最後に、ゴムは試着をしながら縫うのがお勧めです。

実際に履いてからにすると、仕上がった時に緩すぎたりきつすぎたりするのを防げます

これで完成です!

パンツというと、一見難しそうに見えるかもしれませんが、意外と手軽に作れちゃうので、同じようにご家族にも、お子様にも作ってあげればきっと喜ばれます

今回は、マスク作りの時にあったガーゼを自分服に変身させてみました

ガーゼは通気性もよく、肌触りもいいので夏の暑いシーズン、涼しげに着こなせるので部屋着にもお勧めです

私も今季一気に4着作りました!これから作り方を紹介していきますので、是非皆様の手作りにお役立てくださいね!

合わせて、youtube「neige手作りのある暮らし」も是非お役立てくださいませ

最後までお読みくださりありがとうございました

手芸講師 猪俣友紀

手芸講師/ハンドメイドクリエイター

2005年から『neige+手作りのある暮らし』ブログを運営。Webショップ作品紹介の他、バッグ、ポーチ、手作りマスクなどの作り方を公開中。9年間の手芸店講師を経て、2016年からはヴォーグ学園で講師を務め、現在は独学で身につけた”きれいに仕立てる縫い方のコツ”をYouTubeやInstagramなどのSNSを活用し、初心者向けに丁寧に音声解説紹介しています。近著に「猪俣友紀のミラクルハンドメイド定規BOOK」「端ぎれ&布耳で作るバッグと布こもの」(主婦と生活社)/「はじめてでもすてきに作れるバッグのきほん」(西東社)/「猪俣友紀(neige+)の仕立てがきれいな大人バッグ」(ブティック社)他

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