小田急線玉川学園前駅 南口から徒歩1分、飲食店が立ち並ぶ駅ビルにあるお店【Trattoria & Bar Over（トラットリアアンドバール オーバー）】。シックでオシャレな外観が目を引くだけでなく、電車を降りたら雨に濡れずに入れるという嬉しい立地にあるイタリア料理店です。

玉川学園とは反対側の改札口で駅ビルの端にあるからか、隠れ家的な佇まいがそそられる。お店に入ると外から見るよりも広く開放感があって明るく、茶色を基調とした色合いが落ち着きます。

筆者が訪れたのは平日の午後14時過ぎでしたが、店内にはリピーターさんと思われるお客さんたちがちらほら。4人掛けのテーブル席が複数あり、どの席を選んでも居心地が良さそう。

ひときわ目立つ赤と黒の黒板には、イラストやメニューが描かれています。これらはオーナーシェフと奥様がそれぞれに描いたものだそう。レモンが弾けるリモンチェッロのイラスト、リアルで美味しそう。

お得なランチセットは3種類から

ランチメニューは単品でもオーダーできますが、セットで選ぶとお得です。セットメニューは3種類。

• Aセット（好きな料理＋スープ・サラダ・ドリンク）1,000円
• ミラノコース（好きな料理＋スープ・サラダ・小エビのトマトクリーム・デザート・ドリンク）1,700円
• スペシャルランチ限定メニュー（海老と小柱のトマトクリームまたは半熟卵とマスカルポーネのミートソース＋スープ・サラダ・ドリンク）1,180円

※税抜価格です
※料理はランチメニューにあるパスタ、ピザ、リゾットから選びます
※パスタの量は通常120g / Lサイズ+100円 / LLサイズ+200円
※ドリンクは、コーヒー・紅茶・ウーロン茶・オレンジジュースから選べます

単品の「濃厚なコクと香り黒トリュフパスタカルボナーラ（税抜1,580円）」や期間限定「レモンクリームパスタ グラナパダーノチーズ添え（税抜1,190円）」も気になる...。期間限定と聞いたら「今」選びたくなりますよね。

ここへ来たら忘れてはいけないのが「ガーリックミート」。お店の名物メニューで、ランチセットでも選択が可能です。

「浅草開化楼」の麺を使ったパスタと、美味しそうな料理の数々

筆者が選んだのはAセット。料理は「シーフード（トマト）」を選択しました。※シーフードはトマトかクリームのどちらかを選べます。「ガーリックミート」「小エビのトマトクリーム」「3種のカルパッチョ」「クリームブリュレ」は撮影のためにご提供いただきました。ありがとうございます！

ランチメニューのセットに付いているのは、丁寧に切られた野菜のサラダと、コンソメスープ。

パスタは、パスタの上にソースが載せられた状態で提供されます。お店によってはソースを混ぜた状態で出すところもありますが、ソースの量を調整しながら食べられる方が個人的には好み。

「小エビのトマトクリーム」は単品（税抜680円）でもオーダーできますが、ランチメニュー「ミラノコース」を選べばコースに含まれます。味は濃厚なのに濃すぎず、小エビがぷりっぷりで美味しい。

「3種のカルパッチョ（税抜980円）」はシェフのおすすめメニューの一つ（夜メニューより）。さっぱりとしたオリーブソースがかけられていて、これはワインと合わせたい。真ん中にサラダの葉っぱがモリモリ載せられているので、鮮魚と合わせて食べても美味しいです。筆者は後で気付いたので、葉っぱだけをオリーブソースにつけてまとめていただきました（笑）。

「浅草開化楼」の麺を使った名物パスタ「ガーリックミート」

お待ちかねの「ガーリックミート」はこちら。

「ガーリック」と「特製チーズ」を煮込んで作ったソースが使われている名物パスタ。一口食べると、コクがありながら甘さがあり、美味しい〜。

このコクがたまらなく、食が進む、進む。コクはあるのに、しつこくない絶妙なバランス。

美味しい理由はソース以外にもあります。【Trattoria & Bar Over（トラットリアアンドバール オーバー）】のパスタは「浅草開化楼」の麺を使っています。「浅草開化楼」といえば、六厘舎をはじめとする多くの人気ラーメン屋の麺を作っている製麺所。ラーメンマニアの間では「開化楼」の箱がお店に置いてあると「間違いなく美味しい」と言われるほど有名な製麺所です。

「浅草開化楼」の麺は「カラヒグ麺」とも呼ばれます。『浅草開化楼』カリスマ製麺師の不死鳥カラスさんと、日本のイタリアンを牽引する「サローネグループ」統括料理長の樋口敬洋さん2人が生み育てたもの。

樋口さんがシチリア修業時代に食べていたパスタを探し求めていた時になかなか理想の麺が見つからず、たまたま入ったラーメン店で食べた麺に惹かれたのがきっかけ。製麺所を突き止めて、カラスさんと試作を繰り返し、納得できるパスタ麺を開発するのにかかった期間は約2年。そんな渾身の麺は、お互いの名前をとって「カラヒグ麺」と名付けられました。

麺ができるまでの詳しい経緯は、さんたつの記事をご覧になってくださいね。

樋口さんが南イタリアで食べたものを超えたという「カラヒグ麺」は、

とあるように、「カラヒグ麺」は弾力がありもっちもち。ソースを絡めなくても麺だけでも美味しく味わいがある。パスタにソースを絡めずに提供する理由は、麺自体の美味しさも味わって欲しいというオーナーシェフの思いが込められています。

カラヒグ麺は、冷めても食感が保たれ、弾力が続くのもすごいところ。カラスさんはお店に出向いて納得しないと麺を提供しないことからも、美味しさが想像できることでしょう。

ランチの締めは長く愛される「クレームブリュレ」

お店で提供しているデザートは「メイプルシナモン」「クッキークリームチーズケーキ」「バニラアイス＆濃厚フォンダンショコラ」など数種類。ドリンクと合わせてセットにすると+300円（税抜）でお得になります。

どれも美味しそうですが、おすすめは創業時から人気の「クレームブリュレ（税抜450円）」。テイクアウトでもよくオーダーが入るそう。

クレームブリュレと言えばカラメルですよね。見るからに美味しそうなカリッカリのカラメルは、オーダーを受けてから出す直前にカリッと仕上げるそうです。

スプーンでカラメルを割るときのパリッとした音が楽しく、口に入れるとカラメルの香ばしさとカスタードの濃厚でクリーミーな甘さが広がります。このバランスがたまらない...。最後の一口まで美味しくいただきました。ごちそうさまでした〜。

玉川学園前で26年間イタリア料理店を運営しているというオーナーシェフの長坂さん。どんな方なんだろうと気になりませんか？とても気さくで、笑顔が弾ける親しみやすいオーナーさんです。たくさんお話を伺ってこだわりを知り、多くのリピーターさん同様に筆者もこのお店が好きになりました。

名物「ガーリックミート」は最近、パンサー尾形さん出演のTV番組「パンサー尾形の竹馬散歩」でも取材されたそうですよ。7月27日（土）17:55〜に放映されました。詳しくはTOKYO MX公式ホームページをご覧になってくださいね。

今回はランチメニューを中心に紹介しましたが、夜のメニューも豊富にあります。

ワインメニューやハイボールなどアルコールメニューが各種ありますが、アルコールが苦手な方のために、ソフトドリンクのメニューも豊富に揃います。個人的にはヨーロッパで人気のハーブ「エルダーフラワー」を使ったモヒートやアイスティーがあるのが嬉しい。また飲みにこよう。

15:00から18:00まではハッピーアワーでアルコールドリンクのいくつかがお得に飲めます。イタリア産ワインは白赤ともに1杯350円（税抜）から。

※2024年7月時点の価格です。

取材協力：Trattoria & Bar Over オーナー＆スタッフの皆さま

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