2021年7月版・iPadの選び方!購入前に知っておきたい全機種の特徴
こんにちは。Appleユーザー歴27年 !YouTubeチャンネル「Appleが大好きなんだよ」管理人のダイスキ(大好きさんと呼ばれているので)と申します。
iPad Proの新機種が発売されて7週間。今日は現時点でのiPadの機種選びについてをまとめたいと思います。
iPad Proについては次期iPadOS 15で評価した方がいいので、パブリックベータ版が先週リリースされて1週間経ち、私も12.9”で一通り使ってみましたのでちょうどいいタイミングかと思います。
現行機種は今手元に無いものも含め全部使ってみています。筆者自身は何でもiPadでこなそうというユーザーではなくMacもiPhoneも共存させながら一般的に使ってるユーザーですので、その目線でのまとめとなります。
<iPadの主な特徴>
<私の用途>
メッセージ/SNS/動画視聴/ビデオ通話/手書き・手描き入力/音楽再生/Web閲覧/ゲーム/文書閲覧/テキスト作成/書類スキャン/動画と写真撮影
私の場合iPadは気軽さ手軽さ重視、一般的な用途から手書きノート、描画も少々やります。特にデスクトップ版のAdobe Illustratorへ手書きの味を追加する目的での描画が多いです。YouTubeをやっていますが、動画編集はMacのほうがメリットが多いのでほとんどiPadでは行いません。
それでは機種選定のポイントに入ります。
<現行ラインナップ>
ホームボタンあり2機種(Apple Pencil第1世代)
ホームボタンなし3機種(Apple Pencil第2世代)
<機種選定の要素>
サイズ・性能・価格の3要素
(1)サイズ
サイズについては記事に一度まとめ済みです。
(詳細はこちらをどうぞ!iPadのサイズ選び!それぞれの魅力や得手不得手)
かいつまんでいうと
・携帯性 は11インチ まで
・10.9インチ /11インチ は画面とボディの両立サイズ
・動画視聴において映画の縦横比でも快適なのは10.9インチ 以上
・描画は10.2インチ以上/ 手書きノートは7.9インチもギリギリ可能
・マルチタスクが本当の意味で快適なのは12.9インチだけ
といったところ。
(2)性能
プロセッサ
・気軽さ手軽さを重視した用途の場合、現行機種の各プロセッサA12からM1チップまでどれでもほぼ快適。
・レイヤーを積み重ねる専門的な描画用途は、たしかにM1のiPad Proは余裕を感じる。メモリの開放もiPadOS15から増えるのでより快適になる。M1は日常用途でもSafariなどサイトの表示はサクサク動く。
ロック解除など
・指紋認証/ 顔認証については、自宅で使う場合あまり差はないが、外出時に持って出る場合、マスク着用でのロック解除は指紋認証の方が快適性は上回る。
スピーカー
・メディアビューワーとして4 スピーカーは意外と重要。iPad Proの2 機種のみが縦横どちらでもステレオとなっている。
ディスプレイ
・ディスプレイはiPad Pro 12.9インチ 以外の画質はそう変わらない。
・リフレッシュレートが120Hz なのはiPad Pro 2機種のみでApple Pencilやスクロール、人によってはゲームで差を感じる。
Apple Pencil
・Apple Pencil は充電方法がマグネット化し第2世代で大きく快適化。第1世代から第2世代と両方使っているがその違いは感じる。
背面メインカメラ
・カメラはiPad Proの2機種にはLiDARセンサー(物体値の距離を測る)/超広角レンズと色々ついてくるが、AR (拡張現実)を使う人以外はそこまで必要かは疑問。
・いずれにしてもiPad全機種のカメラがiPhone に比べると画質は劣る。
・iPad Proの2機種のみに搭載のフラッシュについてはあった方がいい場面はある。薄暗いセミナー会場や教室などでの書類スキャン時などがそうだ。
フロントカメラ
・フロントカメラはiPad 第8世代の1.2MP はやや劣る印象で、iPad mini /Air 同様に7MP は欲しい。
・2021iPad Pro の12MPフロントカメラは超広角レンズでセンターフレームという人間追尾機能は便利だが、広角相当の画角ではトリミングされてしまうため、画質ががむしろダウンしてしまう。この点は2021年モデルiPad Proの進化と同時に残念なポイント。WEB会議やビデオ通話では気になるユーザーもいるはず。
(3)価格
価格表は以下の通り。
・iPadは少なくとも3年、5年間使うことも可能なアイテムなので、価格が高く感じる機種でも5年使えると思えば、1年間いくらかかるのかという視点に立てる。延長保証のApple Care+が昨年秋から3年目以降も月払いの継続契約可能となり、バッテリーなどは一定の条件になれば無償で交換可能だ。
<各機種の特徴>
(1)iPad 第8 世代
キーワード:初めてのiPad/ 価格重視/ 教育現場/ 店舗
(その他特徴)
・iPhone より安い
・手軽に使い始められるので生活に定着するか試しやすい
・A12 になってからサクサク
・前の機種のペンシルがそのまま使える
ただし充電方法はLightning端子に突き刺す方法か有線。
・家族へのプレゼントにちょうど良い
・PD高速充電に 非対応で充電ははやや時間がかかる
・Mac/PC がある人があえてiPadにはコストをかけないという選択肢にピッタリ
(主要スペック)
価格:38280 円~
画面サイズ:10.2”
チップ:A12
ストレージ:32/128GB
フルラミネーション:なし
Apple Pencil:第1世代
リフレッシュレート120Hz:なし
フラッシュ:なし
スピーカー:縦向きステレオ
(2)iPad mini 第5 世代
キーワード: 軽い小さい/ 持ち運び/ ユル系用 / 手持ち操作
(その他特徴)
・固定ファンが多い
・気軽さ手軽さの手帳サイズ
・ソファやベッドで快適手持ち操作
・モバイル通信可能なセルラーモデルがオススメ
・MacBook と携行に最適で邪魔にならない。重くない。
・横長の映画は画面サイズ的にやや不向き。16:9なら快適。
・マルチタスクはサイズ的に不向き
(主要スペック)
価格:50380 円~
画面サイズ:7.9”
チップ:A12
ストレージ:64/256GB
フルラミネーション:あり
Apple Pencil:第1世代
リフレッシュレート120Hz:なし
フラッシュ:なし
スピーカー:縦向きステレオ
(3)iPad Air 第4 世代
キーワード:多くの人にちょうどいい
(その他特徴)
・唯一の全画面ディスプレイ&指紋認証
・携帯性/ 画面サイズの両立
・カラーバリエーション
・広角レンズはiPad Pro と同じ12MPのシングル
・マルチタスクは無理すれば可能
・ペンシルは書きやすい
(主要スペック)
価格:69080 円~
画面サイズ:10.9”
チップ:A14
ストレージ:64/256GB
フルラミネーション:なし
Apple Pencil:第1世代
リフレッシュレート120Hz:なし
フラッシュ:なし
スピーカー:横向きステレオ
(5)iPad Pro 11” 第3 世代
キーワード:ツブシのきく両立機/ 迷ったらこの機種
(その他特徴)
・携帯性/ 画面サイズの両立
・いろんな場面で使える
・レイヤーの多い描画も余裕
・マルチタスクは無理すれば可能なサイズ
・ペンシルはとても書きやすい
・フロントカメラは第2世代の方が広角相当では画質が良かった
(主要スペック)
価格:94800 円~
画面サイズ:11”
チップ:M1(Macと同じ)
ストレージ:128GB-2TB
フルラミネーション:あり
Apple Pencil:第2世代
リフレッシュレート120Hz:あり
フラッシュ:あり
スピーカー:4スピーカー縦横ステレオ
(6)iPad Pro 12.9” 第5 世代
キーワード:描画のプロ/ これで全てやりたい人/ 美しい画面/楽譜
(その他特徴)
・11” ユーザーは面食らうサイズ
・自宅や事務所向き/ 手持ち操作は不向き
・このサイズはマルチタスクがiPad で最も快適
・MacBook を持たずに外出時に全てをこなしたい人向き
・miniLED搭載のXDRディスプレイはとにかく美しく、黒やハイライトが綺麗。メディアビューワーとしてとても優秀
・Macの外付けディスプレイとして使う「SideCar」に最も向いているサイズ
・フロントカメラは第4世代の方が広角相当では画質が良かった
(主要スペック)
価格:129800 円~
画面サイズ:12.9”
チップ:M1(Macと同じ)
ストレージ:128GB-2TB
フルラミネーション:あり
Apple Pencil:第2世代
リフレッシュレート120Hz:あり
フラッシュ:あり
スピーカー:4スピーカー縦横ステレオ
<iPadOS 15について>
秋リリース予定の次期iPadOS 15をAppleが6月に発表。現在パブリッックベータ版というテストバージョンがでておりiPad Pro 12.9"で試してみている。すでにAppleから公式発表された内容をから整理すると。
・マルチタスクは操作性が上がり、同時に開けるアプリやファイルやウインドウの数が増えている
(マルチタスクとは同時に複数のアプリやファイルを操作/作業すること)
・手書きの文字認識機能も日本語に対応した
・ビデオ通話FaceTimeの機能が向上。ビデオ会議仕様となった。
・ただし外部出力については基本がミラーリングでホーム画面を16:9のディスプレイに出力すると左右が余白になってしまう。アプリによってサブ画面扱いも可能だがそれほど対応アプリは多くない。
Apple自身が次のコンピュータという宣伝をしているが、手書きとデジタルの融合は素晴らしいものの、あくまでも発売当初のシングルタスクの域を出ていないため、筆者も含め物足りなく感じるユーザーも多い。
M1チップというパソコンであるMacと同じプロセッサーを内蔵して動作操作に余裕が出てはいるものの性能を引き出し切っていないように感じる。今後に期待したい部分。
その点を踏まえると下記旧機種も選択肢の一つ。
<その他旧機種でお勧めできるもの>
整備済製品やセールなどでオススメできるiPad
(1)iPad Pro 11” 第2世代/ 第1 世代
・4スピーカー/120Hz 画面/ フラッシュな一通り揃っているのでM1 でなくてもいい方にオススメ
・フロントカメラの広角相当の画質が現行機種より高い
・iPad Air で物足りなかったり、気になる点がある方にオススメ
(2)iPad Pro 12.9” 第4 世代/ 第3 世代
上記11”の旧機種の特徴に加え現行機種より約40-50g 軽い点もオススメ理由
<新機種の噂が出ているもの>
2021年中
(1)エントリーモデルのiPad(iPad 第8 世代の後継)
(2)全画面iPad mini(iPad mini 第5 世代の後継)
2022年以降
(1)有機ELディスプレイのiPad Air
(1)有機ELディスプレイのiPad Pro
今年中の噂が出ているものは、少し待った方がいいかもしれない。ただし初めて購入する場合は使い始めることが大事なので即購入もアリ。的中しない可能性もあるので噂は噂としてとらえ鵜呑みにしない意志も必要。道具なので必要な時期に購入するのがベスト。
以上
2021年7月現在現在のiPadの選び方/特徴でした。検討中の方々の参考になれば幸いです。
YouTubeチャンネル「Appleが大好きなんだよ」では新機種をいち早く実機レビューするほか、購入に当たってのヒントなどApple製品の総合的な動画もあげています。是非ご覧ください。