【市川市】「探梅」 市川の小さな春の花だより 早咲きの梅を探す ~じゅんさい池緑地 中国分~
ついこの間新年を迎えたと思ったらあっという間に1月も終わりに近づいて。新年にいきなり大雪が降ったのでこの冬は寒い印象もある中、木々はゆっくりとですが春を迎える準備をしています。年明けから数えると、最初に咲きほこるといえば「梅の花」ではないでしょうか。
万葉の時代から歌にも詠まれる梅の花。梅は品種も多く1月中頃~2月中頃に咲くものを「早咲き」。そのあとのひと月に咲くものを「中咲き」、3月中頃~4月を「遅咲き」といいます。今の時期は「早咲き」。この早咲きの時期の梅の楽しみ方を「探梅」といいます。
まだ冬の固いつぼみの多いこの時期に、一輪咲く早咲きの梅を探して山野に入ることをいうそうです。
四季折々の花々を楽しめるじゅんさい池緑地。今回は梅の名所であるこちらを「探梅」。紅葉の時期の燃えるような朱色の木々の面影はもちろんなく、冬枯れの木々。
それでも池には野鳥たちが悠々と泳ぎまわったり、身を丸くしてじっとしていたりとその姿を楽しむことができるのはご承知の通り。
入口から反時計回りのルートで行くとすぐにほんの少しだけ白い梅の花がほころんでいました。対岸にもある紅梅の紅い花もわずかにほころんで。
咲きほこる満開の梅とは違った、まさに探す楽しみと見つけたときの小さな喜び。これが「探梅」の醍醐味でした。
じゅんさい池緑地には梅林があります。駐車場のある入口から見ると最も奥。こちらはまだまだ一輪も花の姿も見ることはできませんでした。
俳句や短歌にも詠まれたこの表現。昔の人はうまいいいかたをして季節のうつろいを楽しんだのですね。
皆さんも小さな春を「探して」みては。
【じゅんさい池緑地】
住所:市川市中国分4-27