JR名古屋駅の一角にある名古屋・驛麺通り。7店舗のうち1店舗は期間限定というスタイルで営業され、先日まで青森煮干しらーめんの雄「長尾中華そば」が入っていましたが、現在は「和歌山らーめん　きのかわ軒」が営業しています。

これを聞いて「懐かしいお店が戻ってきた！」と思われる方もいらっしゃるでしょう。そう、「きのかわ軒」さんは、驛麺通りが始まった2002年から2016年まで営業してきたお店なのです。

驛麺通り古参の名店が、満を辞して戻ってきてくれました！

和歌山ラーメンといえば、濃い茶色のスープが特徴の醤油豚骨ラーメン。徳島ラーメンに近く、旨味と甘味の絶妙なバランスとコクを備え、どこか昔ながらの屋台で提供されているような趣のラーメンです。

せっかくならということで「特製中華そば」をオーダーしました。通常の中華そばに加えて、チャーシー増量、バラ肉や味付け煮卵などが付いています。

メンマも細く割かれていて、昔ながらの中華そばらしい好みのメンマでした。この頃あまり見かけなくなった中央の華やかなナルトも良いですね！

まずスープからいただきます。重厚感のあるこってりというよりは、喉に染みていくようなジワジワとした旨味。しかし、ちゃんと濃さもある。こうしたラーメンって意外と貴重ではないでしょうか。たまに無性に食べたくなる味です。

そこに組み合わさるのはストレート麺です。提供されてすぐは、ぱつっとした歯切れの良さ、食べ進めていく中盤以降は、スープが染みて一体感のある味わいを楽しめます。

啜ればすするほど、食欲が高まっていくような心地よい一杯です。

アクセントは、ほろほろとくずれるチャーシュー。どっしりとした脂の旨味が麺＆スープに加わって、満足感が高まります。〆に豚骨醤油は厳しいかも!?と思っても、するりといただけてしまう王道和歌山ラーメン。ぜひ一度、名駅で味わってみてください。