【九州三国志】大村氏と玖島城の歴史!築城から大村公園への変遷
大村氏は鎌倉時代から大村地方を治め、特に戦国時代にはキリシタン大名として知られた大村純忠とその嫡子、喜前が登場します。
1587年、豊臣秀吉の九州征伐の折、喜前が秀吉軍に参陣し、領土を安堵されました。後に日蓮宗に改宗した喜前は、1599年、玖島城を築き居城を移します。
この城は、朝鮮出兵の際に経験した順天城の構造を参考に選定されたとされ、海に囲まれた防御に優れた平山城でした。
築城後、城の改修は二代藩主・純頼により行われ、加藤清正の影響を受けた美しい石垣が築かれました。
その後、幕末まで大規模な改築はなく、明治維新を迎えます。
廃城後は建物が破却されましたが、1992年には板敷櫓が再建され、往時の姿を一部取り戻しているのです。
現在、城跡は大村公園となり、オオムラザクラや菖蒲など四季折々の花が楽しめます。
本丸跡には大村神社が建立され、大村喜前や最後の藩主・純熈を偲ぶ記念碑が残されているのです。
この地は、歴史と自然が織りなす静かな佇まいで訪れる人々を魅了しています。