【富士宮市】富士宮登山道を彩る百日紅につられて 万野原の歴史や面白い名の公園を訪ねてみた
富士宮登山道
県道180号富士宮富士公園線は富士宮市中心市街地と富士山山頂を結ぶ道路です。
国道139号線富士宮バイパスを朝霧に向かって走ると、右手前にマルハン中原店さん、左手前にすきやさん、右手奥に松屋さん、左手奥にきゃべとんさんがある十字路の信号機は『登山道入り口』とされ、その先の県道180号富士宮富士公園線は通称『登山道』と呼ばれています。
真正面に富士山が見え、富士山に向かってまっすぐ進んでいるような気持の良い道です。
スギドラック富士宮万野原店さんを越した辺りから、道路沿いには百日紅の木が植樹されていて、この時期には道路を華やかに彩ってくれています。
百日紅(サルスベリ)
樹皮が滑らかというなため、猿も滑ってしまうという例えからサルスベリと名付けられていて、花が咲く期間が長いことから、百日紅(ヒャクジツコウ)のとも呼ぶそうです。漢字で百日紅と書いてサルスベリと読むのは、2文字以上の熟字に、本来の意味をあてはめて、普段は使わない読み方をする熟字訓、いわゆる当て字なんだそうです。
万野の歴史
万農庵
万野はその昔、水が得にくい場所だったそうです。
江戸時代、万野原は大宮に属し、年貢を納めている大宮町にとって大きな負担になっていました。
江戸時代初めに万野用水開削されましたが失敗、その後も進展しませんでした。江戸時代末に角田桜岳(大宮町の町役人で、万野原の開発など地域の振興に尽くされた功労者)が開墾に励み、明治時代には旧幕臣が開墾に入り、成果が上がりました。
角田桜岳がその際、拠点とした場所を万農庵といい、当時掘られたという井戸がありました。
二番堀・三番堀
地質は火山灰でその下は溶岩や砂礫層に覆われているため、水の浸透性が高く保水力がない万野では、大雨が降ると雨水によって畑が流されたり、大宮町に下って被害をもたらしたりすることがあり、災害を防ぐため弓沢川に雨水を流す一番堀・二番堀・三番堀が作られました。
二番堀の名はバス停に、三番堀の名は信号機に残っていたため分かりましたが、一番堀がどこなのかは、分かりませんでした。
ゴリラ公園
散策をしているときに地図上で気になる公園があったので、見て来ました。
その名も『ゴリラ公園』。小さな公園で、テーブルとベンチ、ビニールがかけられていましたが、砂場らしき場所がある小さな公園でした。が、ゴリラのインパクトが強すぎて、笑ってしまいました。
百日紅に導かれて、散策した万野周辺でしたが、他にも魅力的なお店や訪ねてみたい公園や神社なども多く点在していました。
涼しくなったら、また改めて散策に出かけたいと思います。
万農庵:無人販売八幡餃子直売所さん(富士宮市万野原新田3323-18)付近
ゴリラ公園:富士宮市万野原新田3378-42