おもちゃみたいなトーマス号、乗る価値はあるの?
関東圏のエモ静ずらし旅の愛好家、とらべるじゃーな!(記事一覧)です。
大井川鉄道(静岡県)で、きかんしゃトーマス号の運転が再開されました。年末まで、週末を中心に、過去最多の122日間の運行予定です。
※昨秋の台風の被害で、新金谷〜家山間の折り返し運転に変更中。
筆者は以前、大井川鉄道(大井川鐵道)を訪ねる機会がありました。調べてみると、期待していた通常のSLは運休中で、トーマス号のみ。
※大井川鐵道の表記もありますが、当記事では、わかりやすい大井川鉄道の表記としています。
まずは、静岡駅でJRに乗り換え、金谷駅へ。金谷駅は敷地が狭く、SLが方向転換できないため、大井川鉄道の普通電車に乗り換えます。
知る人ぞ知る近鉄特急のビスタカー(のお下がり)が登場! 大井川鉄道では、普通列車もバラエティに富んでいました。
新金谷駅でトーマス号とご対面! 水蒸気を出す模擬 SLのようなものを想像していましたが、汽笛の音や迫力はかなりのもので、蒸気の分量も十分でした。
トーマス号は、もともとは黒い普通のSLの外装を改造したもの。石炭の代わりに、沿線に配慮し無煙炭を使うため、煙は気持ち少なめですが、本物感は十分です。
運転席(機関室)もSLのまま!
古いSLを生かした、きかんしゃトーマス号ですが、何と会話をします! 近くで見学していた、子どもたちもとても驚いていました。
トーマス号は、SLのリアリティを求める大人の乗客も、トーマス好きの子どもも楽しめる設計でした。(トーマスの絵本に興味がなくても大丈夫です)
リアルなSLを感じさせる車両です。
こちらは、子どもが喜びそうな車両(車両は時期により異なる可能性があります)。
大井川鉄道は、静岡駅や浜松駅から向かう金谷駅が始発駅。名古屋からこだま号の場合は、掛川駅が近くなります。
金谷駅には、車庫やSLの転車台がないため、SLは新金谷駅発となり、1駅は電車移動です。本来は、新金谷から千頭駅に向かうのですが、台風の被害で、一部区間は代行バス。ただし、SLは、家山駅での乗降はできません(車内で待機)。また、代行バスは定員が40名で増便はありません。
千頭駅から先は、同じ大井川鉄道でも趣を異にする、トロッコが走る区間です。途中駅で、非常に珍しいアプト式の電気機関車を増結。特別な線路と、機関車の底の歯車を噛み合わせて、坂を上ります。
アプト式は、かつて峠の釜飯で有名な、横川〜軽井沢駅で採用されていました。
景色は、大井川沿いの茶畑から、山のなかに移ってゆきます。とてもゆっくりと走り、窓を開けることもできます。
大人気の奥大井湖上駅! 最近では、ブラタモリ大井川編でタモリさんが訪ねています。
【ブラタモリ大井川】タモリさんが奥大井湖上駅へ|ロケ地一覧#225(とらべるじゃーな!)
また、鉄道ミステリーの西村京太郎さん原作のドラマの最終回も、奥大井湖上駅がロケ地に選ばれました。
奥大井湖上駅の展望スポットへの行き方は、下のページでわかります。