2022年注目のニューモデルを一挙紹介【国内メーカー編】新たなライフスタイルとしてバイクに熱視線
2021年は長引くコロナ禍の影響を受けて公私ともに大きく生活が変容してしまった方も多いと思います。そのような状況下でモーターサイクルのパーソナルな乗り物としての利便性や趣味性の高さが再評価され、2輪市場が近年まれに見る活況を呈しているのは嬉しいことでしょう。
2022年は一体どんなモデル出てくるのでしょうか? 早速注目モデルを紹介していきたいと思います。
新車販売が6年ぶりの40万台超え
二輪車新聞などの報道によると、2021年国内での2輪新車販売台数は41万8000台を上回り前年比14.3%増、15年以来6年ぶりの40万台超えだとか。特に原付二種(51cc~125cc)は22.9%増、小型二輪(251cc以上)は24.5%増となるなど、日常の足としてのコミューター需要だけでなく、趣味を楽しむためのスポーツバイクの人気が高まっていることが分かる。まさに新たなライフスタイルを象徴するアイテムとして、モーターサイクルに熱視線が注がれているのだ。
そこで、2022年の2輪業界を占う意味で今年注目のニューモデルを紹介していこう。
カワサキは今年も「Z」で押しまくる
まず注目は4月28日に発売が予定されている「Z650RS」だろう。現行のミドルネイキッドのZ650をベースに70年代にザッパーの愛称で親しまれた往年のZ650のイメージで再現したネオクラシックスポーツ。4気筒のZ900RSに対し、よりコンパクトな車体と並列2気筒を搭載した軽快な乗り味が持ち味の弟分のような存在だ。Z900RS同様、Z1で人気だったファイヤーボールカラーをあしらった50th Anniversaryモデルも同時発売されるなど最初からスパートをかけてきた。令和のZブームはまだまだ続くのか、楽しみだ。
新型XSR900は懐かしのサロンレプリカ
ヤマハからは新型「XSR900」がこの春にデビューする。ベースが新型MT-09になったことで水冷並列3気筒エンジンも排気量を890ccに拡大しパワーアップ。車体も新設計となりスタイリングもよりスポーティで現代的なデザインへと一新された。個人的には80年代のWGPシーンで活躍した名手、C・サロンが駆ったYZR500(ゴロワーズカラー)をイメージしたカラーリングが泣かせる。
DCT搭載新世代ツアラーに、出るかADV250
ホンダからは新型クロスオーバーツアラー「NT1100」が3月17日に発売。CRF1100Lアフリカツインベースの水冷並列2気筒エンジンはDCT標準装備でオンロード用に最適化されたサスペンションと前後17インチホイールに可変式ウインドスクリーンを備えた大型カウル、3種類のライディングモードやコネクティッド機能が搭載されたハイテクツアラーである。オンロード主体の快適な旅をしたい人にイチ押しだ。
また、個人的にはEICMA2021で発表された「ADV350」にも注目している。日本導入は未定だが、フォルツァ350がベースであることを考えると国内では同様に排気量をダウンサイズしたADV250として発売される可能性が高い。プロモ動画などを見ると相当カッコいいので期待を込めて是非!
ついにGSXの名を冠したGTツアラーが登場
そして、スズキからは昨年秋に海外デビューした「GSX-S1000GT」が今夏にも国内投入される見込み。先行発売された新型GSX-S1000がベースではあるがGT(グランツーリスモ)の名のとおり、大型スクリーンとフルカウルに大容量タンク、純正パニアケース装着を前提とした長距離ツアラーとして作られている。ジェット戦闘機をモチーフにした直線基調のエッジの効いたデザインが現代的だ。152psを発揮するGSX-R1000由来の直4エンジンに最新電子制御をフル搭載するなど、エキサイティングかつ快適な走りを提供してくれるはずだ。
ということで、2022年もバイク業界はホットな話題が満載。大いに楽しみだ!
※原文より筆者自身が加筆修正しています。