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『M-1グランプリ2024』連覇を狙う令和ロマンの強さの理由を芸人たちが分析 #専門家のまとめ

田辺ユウキ芸能ライター
令和ロマンの髙比良くるま(左)、松井ケムリ(右)/(C)M-1グランプリ事務局

漫才ナンバーワンを決める『M-1グランプリ2024』のファイナリストが12月5日に発表され、ママタルト、令和ロマン、ジョックロック、真空ジェシカ、エバース、トム・ブラウン、ダイタク、ヤーレンズ、バッテリィズの9組が決勝へ駒を進めた。

12月22日におこなわれる決勝戦の最大の焦点となるのは、2023年大会で優勝した令和ロマン(髙比良くるま、松井ケムリ)が史上初の連覇を達成できるかどうか。12月5日にNEW PIER HALL(東京)で開催された準決勝でも完成度が高いネタを披露し、爆笑を巻き起こした。「前年王者」という贔屓目なしで、誰もが納得の2大会連続決勝進出となった。

そこで当記事では、令和ロマンが異例の『M-1』再挑戦を決めた背景やその強さの理由について、さまざまな意見などをまとめてみた。

ココがポイント

「ラグビー部だったせいか、戦うのが好きというのはありますね」
出典:スポニチ Sponichi Annex 2024/7/7(日)

ものすごく戦略的(中略)いろんな傾向のネタを準備しておいて、順番や流れによってネタを変えていました。新しい戦い方
出典:NEWSポストセブン 2024/7/26(金)

令和ロマンの勝因は、所作や展開を通じて、大胆さや余裕、いい意味で場を「舐めている」感、漫才を「おもちゃにしている」感
出典:PRESIDENT Online 2024/11/28(月)

マヂカルラブリー・野田クリスタル「令和ロマンがすごいのは、『M-1』チャンピオン後も劇場人気を保っているところ」

霜降り明星・粗品は、髙比良くるまについて「お笑いIQが高い。(『M-1グランプリ2024』の)優勝もあると思う」

エキスパートの補足・見解

『M-1』王者が再びその大舞台に参戦したのは、過去に3例ある。

2003年大会優勝のフットボールアワーは、2006年大会にも出場。ファーストラウンドを2位で通過し、準優勝に輝いた。2008年大会優勝のNON STYLEは翌年、連覇を狙ったが準決勝敗退。しかし敗者復活戦を勝ち上がってファーストラウンド1位通過を果たし、最終結果は3位に。そのNON STYLEらを撃破して2009年大会で優勝を飾ったパンクブーブーも翌年、準決勝で一度は散ったが、敗者復活組としてファーストラウンドへ進出して1位通過。最終結果は準優勝だった。

2023年大会でラストイヤーを迎えたヘンダーソンにインタビューしたとき、中村フーは「『M-1』の前はいつも『何でこんな仕事してんねやろう』と思うんです。命を削られるような緊張感で、正直『逃げたい』という気持ちしかないです」とそのキツさを口にしていた。また2024年大会に出場したとあるコンビは、令和ロマンについて「自分たちだったら、優勝したらもう出たくない」と語っていた。

そんな過酷な『M-1』ロードを再び歩むこと自体が規格外。しかも決勝へとたどり着いた。強力なライバルが出揃ったが、それでも堂々「大本命」である。

芸能ライター

大阪を拠点に芸能ライターとして活動。お笑い、テレビ、映像、音楽、アイドル、書籍などについて独自視点で取材&考察の記事を書いています。主な執筆メディアは、Yahoo!ニュース、Lmaga. jp、リアルサウンド、SPICE、ぴあ、大阪芸大公式、集英社オンライン、gooランキング、KEPオンライン、みよか、マガジンサミット、TOKYO TREND NEWS、お笑いファンほか多数。ご依頼は yuuking_3@yahoo.co.jp

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