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絶対におすすめできる!2023年調理家電ベスト3

コヤマタカヒロデジタル&家電ライター

2023年にテストした多くの調理家電の中から、独断と偏見でベスト3を選んでみました。メーカー各社から長期でお借りして、数十の料理を作ったり、食べたり飲んだりした結果です。新生活の調理家電選びの参考にいかがでしょうか。

ベスト1 バルミューダ「BALMUDA The Plate Pro」

2023年を代表する最注目家電として、ひとつを上げるならバルミューダ「BALMUDA The Plate Pro」(実勢価格4万2900円)で間違いないと思います。昨年はスマートフォン事業からの撤退など、ビジネス面での注目が高かった同社ですが、そのマイナスイメージを覆したのは、まさに本業の調理家電でした。

バルミューダ「BALMUDA The Plate Pro」
バルミューダ「BALMUDA The Plate Pro」

コロナ以前から開発が続けられていたというホットプレートは表面にコーティング施さないことにより、直接包丁で食材が切れる鉄板焼きスタイルを実現。週末などに、家庭でちょっとリッチで特別なディナーが楽しめるというわけです。

クラッドプレートと付属のヘラ
クラッドプレートと付属のヘラ

「BALMUDA The Plate Pro」の魅力は、まずプロダクトとして美しいということがいえます。デザイン性の高さには定評のあるバルミューダですが、その中でもトップクラス。その一番の理由がプレートの「用の美」です。

コーティングのないプレートは、表面にわずかな表面加工がされており、これが食材を美味しく焼き上げることができます。

ヒレステーキの表面がカリッと開けて色がわかる。あとはこの上でカットするだけ。
ヒレステーキの表面がカリッと開けて色がわかる。あとはこの上でカットするだけ。

「BALMUDA The Plate Pro」はコーティングや縁がないなど、特殊なホットプレートなので、 誰にでもおすすめできるとは言えませんが、食材を美味しく食べたい、料理を楽しみたいと考えるなら刺さる製品だといえるはず。なお、縁とフタのあるプレートやたこ焼きプレートもオプションで用意しています。

【公式サイト】

ベスト2 パナソニック「ビストロ オートクッカー NF-AC1000」

コロナ禍が落ち着き、日常生活が戻ってきました。外出が増えると大変になるのが、日々の料理です。それを支えてくれるのが、ほったらかしで調理できる全自動調理 家電。パナソニックの「ビストロ オートクッカー NF-AC1000」(実勢価格7万9200円)は、同社初となるビストロブランドの全自動調理鍋です。

最大2気圧の圧力調理に対応するほか、鍋底かき混ぜ機能も搭載。食材と調味料をセットするだけでおまかせで調理ができます。さらに煮込み料理だけでなく、チャーハンなどの炒め調理にも対応。鍋底からのかき混ぜ機能を利用して、しっかりとかき混ぜながら高火力で炒めてくれます。

チャーハンは10分ぐらいでできる。
チャーハンは10分ぐらいでできる。

さらに使い方も簡単。Wi-Fi機能を搭載しており、スマホアプリから簡単にメニューの送信が可能。牛すじ肉などもしっかりと柔らかくなるので、カレーやビーフシチューなどの普段メニューも絶品です。さらに手間と時間がかかる、飴色玉ねぎなどが作れるのも便利でした。

今年のおせち用の筑前煮もビストロで作った。
今年のおせち用の筑前煮もビストロで作った。

何か家事や仕事の合間にコトコトと。令和の時代の全自動調理鍋です。

【公式サイト】

ベスト3 デロンギ「デロンギ エレッタ エクスプロア 全自動コーヒーマシン ECAM45055G」

2023年は、様々なコーヒーマシンが登場した一年でした。その中で最も多く飲んだのが、デロンギ「デロンギ エレッタ エクスプロア 全自動コーヒーマシン ECAM45055G」(実勢価格29万8000円)です。 メーカーからお借りしている間、毎日何杯も飲んでいました。

使い方は簡単で、ディスプレイをタッチするだけで好みのコーヒーやエスプレッソを淹れてくれます。しかもすべて挽き立て。豆をセットしておくだけで選んだメニューが抽出できます。

デロンギ「デロンギ エレッタ エクスプロア 全自動コーヒーマシン ECAM45055G」
デロンギ「デロンギ エレッタ エクスプロア 全自動コーヒーマシン ECAM45055G」

毎朝飲むのはドリップコーヒーのような香りが楽しめるカフェ・ジャポーネ。また、夕方以降にあっさり行きたいならアメリカーノがおすすめです。このほかにも好みで多くのメニューから選べます。さらに豆量やの水の量、抽出サイズまで自在にカスタムできます。

そしてミルクメニューに対応するのが「エレッタ」シリーズの最大の魅力です。このモデルではホット用とアイス用それぞれにミルクタンクが用意されており、カプチーノやラテマキアート、アイスカフェラテなどが抽出できます。

なお、ミルクメニューは牛乳だけでなく、豆乳やアーモンドミルクなどにも対応。このミルクメニューが絶品なのです。独自の「ラテクレマシステム」で入れたミルクはふわふわの泡と、ベルベットのような口触りで、まるでカフェで飲むメニューのよう。それが毎日自宅で手軽に淹れられます。

全自動コーヒーマシンは決して安い家電ではありませんが、家族みんなで毎日、何杯もコーヒーを飲むなら元は取れます。また、小規模の事務所などでも活用できそうです。

【公式サイト】

2023年も、多くの家電製品をお借りしたり、メーカー各社に取材に伺ってテストを繰り返した。調理家電カテゴリーの中で、間違いなくおすすめできるベスト3がこれらの製品です。

なお、調理家電以外も含む2023年のベスト10をコチラをどうぞ。

(外部サイト)家電ライターコヤマの【極私的】2023年家電アワード!!

デジタル&家電ライター

1973年生まれのデジタル&家電ライター。大学在学中にファッション・カルチャー誌で商業誌での執筆を開始。その後、PCやデジタルガジェット専門分野として執筆活動を展開し、2007年頃より白物家電に注目、執筆範囲を大きく広げる。現在は家電とデジタルガジェットをメインに雑誌やWebなど様々な媒体で執筆する。また、執筆以外に監修やコンサルティングなども行っており、企業の製品開発、人材教育、PR戦略に関してのコンサルティングやアドバイザーなども務める。家電のテストと撮影のための家電スタジオ「コヤマキッチン」を用意。

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