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新たな熱帯低気圧が発生、週明けにかけて日本の南へ西進か?

杉江勇次気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属
雲の様子(ウェザーマップ)

グアム島近海に新たな熱帯低気圧が発生

実況天気図(ウェザーマップ)
実況天気図(ウェザーマップ)

きょう16日(水)午後3時、日本のはるか南東のグアム島近海で、新たな熱帯低気圧が発生しました。タイトル画像の雲の様子をみると、赤い丸の中に、わずかに回転センスのある雲域が確認できます。この熱帯低気圧は気象庁の予想にはなかったもので、ある意味、急にわくように発生した感じとなっています。

あす17日(木)からあさって18日(金)にかけての予想天気図にも、この熱帯低気圧の姿はないのですが、最新の種々の計算では、来週にかけて、この熱帯低気圧位相が少々気になる動きをする計算も多くなっています。

週明けにかけて、熱低位相が日本の南を指向する計算も多い

上空5500メートル付近の気圧配置予想(ウェザーマップ)
上空5500メートル付近の気圧配置予想(ウェザーマップ)

上図は上空5500メートル付近の等高度線を表したもので、上空の天気図とも言われるものです。これによると、新たに発生した熱帯低気圧位相と思われる低気圧が週末から週明けにかけて日本の南付近に西進する計算となっています。

まだ位置やタイミングはバラバラではあるものの、この熱帯低気圧位相が発達して、来週の後半にかけて、日本の南あたりを北上してくるような計算も多々みられますので、台風になるかどうかを含めた今後の予想にご注意ください。

まだ太平洋高気圧の勢力圏と言える5880メートルの等高度線が来週も本州付近にかかる予想で、この状態が続く限り、台風シーズンが終息したとは言いづらい状況です。

気象解説者/気象予報士/ウェザーマップ所属

人の生活と気象情報というのは切っても切れない関係にあると思います。特に近年は突発的な大雨が増えるなど、気象情報の重要性が更に増してきているのではないでしょうか? 私は1995年に気象予報士を取得しましたが、その後培った経験や知識を交えながら、よりためになる気象情報を発信していきたいと思います。災害につながるような荒天情報はもちろん、桜や紅葉など、レジャーに関わる情報もお伝えしたいと思っています。

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