「ふくしま夏の麺」シリーズでは、福島盆地の蒸し暑い夏にもぴったりな夏の麺を紹介していきます。
第一弾は、地元で話題沸騰の「ふくしま屋台村こらんしょ横丁」にある「ラーメンいいね」の「すだちラーメン」です。どんなラーメンなんでしょう？ワクワク。

「ラーメンいいね」は、代表の斎藤 信（さいとう まこと）さんが2020年にオープンした新しいラーメン店。福島市中心部のパセオ通りにある屋台の小さな飲食店が連なる「ふくしま屋台村こらんしょ横丁」にあります。
「天然のうまみ以外は使っていない」というこだわりのラーメンは、福島市のラーメン通をうならせる美味しさ。最近では「すだちラーメン」が話題を呼んでいます。

「すだちラーメン」には、温かい「すだちラーメン」と冷たい「冷やしすだちラーメン」があります。
取材日の最高気温は30度。この暑さでは、冷たいラーメンを食べない手はありません。さっそく「冷やしすだちラーメン」を頼んでみました。徳島から取り寄せた「すだち」は、香りをとことん楽しんでもらうために、注文を受けてからスライスします。手間をかけてるんですね～。

来た！おお～すだちが二重にも三重にも重なっています。それもそのはず、たっぷりと2個分のすだちを贅沢に使っているのです。

出来上がりの最後にすだちを絞るのが「冷やしすだちラーメン」の隠し味、いや、隠し香り。これですだちの香りが際立ちます

醤油味のスープのベースは鶏ガラ。そこに昆布やカツオの出汁をプラスして、すだちの香りや酸っぱさと合うように作られています。温かいものと冷たいものでは、「かえし」の中身をよりすだちを楽しめるように変えているんだそうですよ。
麺はまるでそうめんのような細さの、しっかり歯ごたえのある麺。これがまた、スープのカツオの香りとすだちの香りをまとって、いくらでもスルスルと食べられそうなくらいの食べやすさ。お蕎麦を食べているような上品な美味しさです。
すだちは、ビタミンもミネラルも豊富に含まれている果物。これを食べれば、夏バテも吹き飛ぶかもしれませんね。

「これからも暑い夏にふさわしいメニューを提供していきます」と斎藤さんは教えてくれました。どんなメニューが登場するのか、乞うご期待。ここでもあらためてご紹介していきたいと思います。
また「すだちラーメン」の提供は9月15日までの予定ですが、すだちの旬が9月なので、延長することも考えているとか。涼しくなってから食べる温かい「すだちラーメン」も楽しみなので、ぜひ延長して欲しいものですね。