ゾッとする美しさ。渋谷公園通りで“地獄”体験「シネマ・インフェルノ」【東京都渋谷区】
灼熱の公園通りでひときわ目を引く
鮮血のように真っ赤なカーテン。
そして、真っ黒な怪しい人影。。
そう、これはメゾン マルジェラのディレクター、ジョン・ガリアーノ氏が、コレクションに合わせて構想したダークな詩的物語「シネマ・インフェルノ」の世界観を体験できる今夏限定のインスタレーション。
INFERNOとは「地獄、業火」という意味。その中に入っていくのはちょっと勇気が…。地獄とは真逆のピンクのポップなWelcomeのネオンサインが逆に不気味です。
中に入ると、エレガントでサイコな「シネマ・インフェルノ」の登場人物たちを投影したのっぺらぼうマネキンたちがアンニュイにお出迎え。
こちらは手術室のドクターとナース。まるで悪夢のワンシーンのようですが、、ナースのブークレコートがめちゃ素敵!
シルバーのカーテン前に佇むゴージャスなチュールドレスのマネキンは、闇落ちしたディーヴァの如し。
鉄骨やパイプが剥き出しのサイバーな廃墟感はちょっと'80s風味?
奥には劇場にドカンと突っ込んできたような迫力のコンバーチブルカーが。
ハロウィンのジャック・オー・ランタンや、魔女風のマネキンなど、クラシックなホラーキャラの姿もあちこちに。
空間いっぱいに広がる真夏のナイトメアの主役はやはり、この血潮のような赤。
真っ赤な階段に点々と続くマルジェラのアイコン“タビ”の足跡をたどって地下に降りると。。。
うわっ。。
「シネマ・インフェルノ」のアイコンにもなっているうさぎ耳のシルエットと白無垢チュールのいで立ちが恐かわいいの極み。
奥のシアターは全面 鏡ばり。上映されているシネマ・インフェルノの映像とオーディエンスの姿が無限に映り込み、めくるめく万華鏡の中に迷い込んだような気分に…
この作品の根底には、教育や宗教、医療問題など現代のさまざまなタブーがテーマとしてあるのだとか。
非常にインパクトのある展示なので
ぜひお見逃しなく!
(2023年8月10日にオープンしたメゾン マルジェラ表参道 :東京都渋谷区神宮前5-10-1 GYRE 1階でも、この作品に関連したマネキンが一部飾られています)
ダリオ・アルジェントやデヴィッド・リンチあたりの映画が好きな方も必見です。
■メゾン マルジェラ「シネマ・インフェルノ」
会場:パークウェースクエア2
東京都渋谷区神南1-19-10
会期:2023年7月29日~8月15日
11:00-20:00(最終入場19:30)
入場無料
公式HP