【丸亀市】11月5日に「40歳からの終活」相談会 特集の反響を受け、月刊マルータがイベント初開催
終活というと「死への準備」というイメージが強いかもしれません。「より良く生きるための終活」というコンセプトで11月5日に、「『40歳からの終活』相談会」が丸亀市市民活動交流センターマルタスで開かれます。フリーペーパーの月刊マルータが創刊以来、初めてイベントを企画しました。編集長に開催への思いを聞きました。
特集への大きな反響がきっかけ
「終活はずっと手付かずのテーマだったのですが、8月号で特集を組んだところ、思いがけず多くの反響をいただきました。『これは紙面で伝えきれない情報をイベントで伝えなければならない』と直感し、マルータとして初めてのイベントを企画しました」
編集長の楠田寛さんが経緯を話してくれました。8月号の特集で、6ページに渡って終活にまつわるサービスやコラムを紹介。
すると、読者から「特集が印象的でした。まだ早いと思っていた終活。しかし、簡単なことから初めてみようと思いました」「じっくり読ませていただきました。終活というとお葬式やお墓のイメージでしたが、人生を豊かにするためのエンディングテーマを決めたいと思います」などの声が次々に届きました。
楠田さん自身も、「終活は死への準備」というイメージを抱いていたそうです。しかし、特集を組むにあたって勉強を進める中で、終活は「より良く生きるため」のポジティブな試みであるという理解に至りました。
「終活を始めるのは早い方が良いという考えで、『40歳からの終活』というタイトルにしました。人生で絶対にやっておきたいことを考えるなら、元気な時の方がいいんです。イベントでは、『知っておいた方が絶対にいい情報』を持ち帰ってもらいたいと思います」
「終活ノオト」のきむらさんが登壇
当日は、ステージイベントとして終活にまつわる5人のトークを開催します。さらにブースを設営し、さまざまな展示や相談会が予定されています。入場無料で予約も不要です。
トークには「終活入門の話」というテーマで午前10時半から、きむらなみさんが登壇。きむらさんは市民の立場から、終活の意識を高める「終活ノオト」という活動をしています。「終活って何?」という導入の話から、「どんないいことがあるの?」という具体的な事例などを話してくれる予定です。
「終活ノオト」きむらなみさん:プロフィール
終活カウンセラー1級取得、ゆるい終活新聞制作(毎月発行)、終活講座など働く主婦の傍ら終活の重要性を伝える活動を行う。
楠田さんは「僕の終活の先生は、きむらさんです。今回のイベントもたくさんのアドバイスをもらいました。明るく前向きなきむらさんの話から、得られるものがあると思います」と話しました。
また、「遺族ケアの話」というテーマで午後1時半から、認定グリーフカウンセラーの秋山美智子さんがトークします。グリーフケアは、死別に限らず、さまざまな別れに際して心の動きをケアしていく試みです。
「例えば、元気だったお母さんが認知症で別人のようになった場合、元気だったお母さんとの別れもグリーフケアの対象です。どんな人にも関わりがある内容だと思います」と楠田さんが解説してくれました。
一方、ブースの相談会には、マルータの誌面にも登場しているFPさとーさん、はら会計事務所の原俊明さんも参加されます。会場内に10のブースが設置され、健康相談や墓じまい、住職による人生相談、空き家相談など多彩なテーマを設定。楠田さんは「まずは相談のきっかけとして、気軽に話をしてみてほしいです」と話していました。
「今後も終活を深めたい」
月刊マルータは2015年11月に創刊。丸亀市と宇多津町の全世帯に無料配布されているフリーペーパーです。丸亀と宇多津に特化した情報誌として、20代から60代の子育て・孫育て世代の女性に人気です。
「一人でも多くの人が、『これからも、この街に住みたい』という気持ちになってもらえるように、思いを込めて誌面を編集しています」と楠田さん。
そんな楠田さんも「死ぬ前にオーロラを見たい」という夢がありました。元気なうちから、やりたいことを整理して実現できるように考えることも、「終活の大切な作業だと気づきました」と話していました。
今後は、終活というテーマを少しずつ深めていきたいそうです。高齢になっても元気に活躍しているロールモデルを誌面で紹介することも検討中。「少しでもより良い人生を多くの人が送れるように、誌面やイベントを通して働きかけたいと思っています」と話していました。
年齢を問わず、誰にでも関係のある終活。どこから始めればよいか分からない人や少しでも気になった人は、会場に足を運んでみてはいかがでしょうか。
基本情報
名称 : 「40歳からの終活」相談会
住所 : 香川県丸亀市大手町2丁目4-11 市民交流活動センターマルタス
アクセス : JR丸亀駅から車で5分程度(駐車場あり)
開催日時 : 11月5日午前10時から午後4時
入場料 : 無料(予約不要)
電話番号 : 0877-85-9898(月刊マルータ編集室)
公式サイト