イラン・アゼルバイジャン国境の「イムジン河」(2)
さてイランとアゼルバイジャンの国境の方のアラス川の方に筆を進めよう。最近、この川が議論の中心になっている。ことの起こりは12月の初旬にアゼルバイジャン共和国の首都バクーで行われた戦勝パレードである。このパレードで、アゼルバイジャンは9月から11月にかけて44日間にわたって戦われた対アルメニア戦争の勝利を祝った。この勝利でアゼルバイジャンは、アルメニアに占領されていたナゴルノ・カラバフと周辺地域を解放した。この戦争ではトルコ製の兵器やトルコが派遣した兵員が大きな役割を果たした。そのため、このパレードにはトルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領が招かれた。そのエルドアンがバクーでトルコ語の詩を朗読した。これが議論を引き起こした。どのような内容の詩だったのか。はしょって紹介すると次のようになる。
この記事は有料です。
高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバーをお申し込みください。
高橋和夫の中東・イスラム・国際情報のバックナンバー 2020年12月
税込275円(記事3本)
※すでに購入済みの方はログインしてください。