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5/8最終日。手仕事愛溢れるFENDIのエキシビジョン@表参道【東京都渋谷区】

Luna Subitowriter editor(東京都渋谷区)

フェンディのユニークなエキシビジョンが本場ローマに次ぐ世界2番目の開催地として東京・表参道で開催中です。5/8までなので GWに滑り込みで行ってきました。

原宿駅前の会場に輝くフェンディイエローのアイコンカラー
原宿駅前の会場に輝くフェンディイエローのアイコンカラー

照明を抑えた漆黒ベースの会場内は
ミステリアスな迷路のよう。
所々に隠し部屋のようなスポットが
あるので見逃さないように。。

こちらはフェンディのアイコンバッグ「ピーカブー(The Peekaboo)」。最初の会場にはこのピーカブーを各国のアーティストが自在にカスタマイズした作品がずらり。

どのピーカブ―も なかなかのクセツヨ作品揃い! まずは世界初披露の3作品から。

↓こちらはアーティスト高木耕一郎さんの作品。刺繍ワッペンとアクリルケースがキッチュです。

↓こちらはアーティストの山口歴さんの作品。絵の具盛り盛りのバッグは完全にキャンバス状態。

↓こちらは書道家の万美さんの作品。よく見ると、「愛」の周りに細筆で「いない いない ばぁ」(ピーカブーの日本語訳)の文字が 耳なし芳一の呪文のようにびっしり……。


↓こちらは異色のアーティスト小川貴一郎さんが ピーカブー誕生10周年プロジェクトでカスタマイズしたパンキッシュな作品。エレガントに攻めています。

↓こちらは Mabeo Studioの金属彫刻のようなピーカブー。

↓こちらはウォン・カーウァイ監督作品でもおなじみの香港女優カリーナ・ラウさんの華やかな作品。まるでバッグのブーケですね。

カリーナ・ラウさんはトニー・レオンさんのパートナー
カリーナ・ラウさんはトニー・レオンさんのパートナー

次の会場には、1997年に誕生したアイコンバッグ「バゲット」を、イタリア各地の職人が再解釈してデザインした作品が一堂に会しています。

ローマのエウルにあるフェンディ本社の四角いコロッセオと呼ばれるパラッツォを彷彿させるアーチをくぐると――

万華鏡の中に飛び込んだようなめくるめくバゲットワールドが!

リアルなバッグと制作過程を見せる美しい映像との饗宴にただただ目を奪われます。

これは南イタリアのバジリカータ州で伝統的なパイルカーペットのアートワークを手掛けているマリアンナ・ダキノさんによる大胆なデザインのバゲット。

バジリカータは世界遺産の街マテーラがあることで知られる南イタリアの州です
バジリカータは世界遺産の街マテーラがあることで知られる南イタリアの州です

制作工程の設計図やパーツも展示してあり、手仕事の細かさに圧倒されます。

こちらはオルヴィエートの伝統的なレース細工を使ったバゲット。イタリア3大ゴシック建築のひとつオルヴィエート大聖堂の装飾をモチーフにしているそう。あの壮麗なドゥオモの意匠をバゲットにデザインするなんて、まさにイタリアならではの発想。

これはピエモンテ伝統の織物を手掛ける工房によるバゲット。プエルトリコのイラストレーター アントニオ・ロペスのサイケデリックなドローイングが大胆に織り込まれています。

これはヴェネツィアのムラーノ島伝統のガラスビーズが編み込まれたバゲット。イタリア語で「千の花」を意味するミルフィオリガラスビーズの宇宙に吸い込まれます。

これはサルディーニャ島にあるピビオーネ織の工房がデサインしたバゲット。白黒赤の絶妙なコントラストと、黒猫みたいなへアリーなモフモフ感がたまりません!

会場にはイタリア以外で唯一、栃木の染色工芸の若手作家さんのバゲットも展示されているので必見です。

会場では自分だけのオリジナルバゲットをカスタマイズできるキットも限定販売。イタリアのラグジュアリーブランドのアイコンバッグで遊べるって、すごい!

2023年5月8日(月)までなので
お時間のある方はぜひ。

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会期:2023年4月20日(木)~2023年5月8日(月)
会場:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6丁目35-6
開催時間:11:00~20:00 (最終入場 19:00)
入場料:無料 事前予約

writer editor(東京都渋谷区)

奥渋在住20余年。旅、アート、インテリア、ウエルネス、映画、猫など多様なメディアに携わる文筆家。

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