【南アルプス市】興味津々食べ物考古学。ミュージアム・カフェトークに参加しました
今回は、筆者にとっての知恵袋で学びの館「ふるさと文化伝承館」で開催された、ミュージアム・カフェトーク「中山館長の食べ物考古学シリーズ」に参加してきました。
過去記事で企画展を紹介していますので興味がある方はコチラ。
今回のテーマは「モモの起源と文化誌」と題しまして、フルーツ王国南アルプス市が誇る果物「桃(モモ)」についてお話いただきました。桃(モモ)の起源から医学・祭祀・物語等々、人類にここまで深く関わっている果物ってある?っていうくらいに、桃(モモ)と人類って、古くから深く長く繋がっているのだと知ることができました。
会場は、コロナ対策として人数を制限してゆとりある空間を確保。聴講者の皆さんは熱心に話を聞き、質疑応答では沢山の質問をされていました。
講演が終わると、実際に遺跡から出土した桃(モモ)の核を間近で見ることができました。中山館長と文化財課の保阪氏の解説と熱い語りで盛り上がります。
弥生時代の遺跡から出土!しかも県内最古のモモ核!普通に現代の桃(モモ)を食べた後みたいな感じですが弥生時代のです。
なんと、ケースから出していただき、違う時代のモモ核と比較することができました(何がどう違うのかは分かりませんが 笑)
鎌倉時代のモモ核。
江戸時代のモモ核。
桃(モモ)以外の果物についても、表に分かりやすくまとめられていました。ブドウも弥生時代からあったことは去年初めて知りました。もちろん、現代のように甘くジューシーな果物ではなかったと思いますが、どのようにして人の手が入って今に至るのか思いを馳せると面白いですね。
南アルプス市内での遺跡からの出土状況。中部横断自動車道の建設に伴った発掘調査で発見されたものが多いようです。筆者の自宅から車で10分以内の場所に、県内最古のモモ核が出土した遺跡があります。
更に面白いと思ったのが、時代毎のモモ核の「核長」の推移です。人の手で栽培されるようになって実が大きくなるに従い核も大きくなってきたのでしょうが、何故か全国どこでも戦国時代には一度核長が小さくなっているというお話でした。理由が知りたい!
正直、筆者は勉強は苦手です。ですが、学ぶことは好きです。なんか言葉遊びな気もしますが、興味を持って知りたいと思う気持ちと行動が、学びであって学習なんだと思います。そんな気持ちにさせてくれるのが、南アルプス市ふるさと文化伝承館と中山館長はじめスタッフの皆さんなんだと思います。
次回のミュージマム・カフェトークですが、日程は確定していませんが、3月の末の方で開催予定だそうです。テーマは「稲(イネ)」とのこと。筆者もタイミングが合えばまた参加する予定でいます。南アルプス市の魅力を考古学的視点から学ぶ良い機会です。難しく考える必要もありません。興味があれば是非参加してみてください。参加費は無料!
縄文土器のフロアも若干模様替えされていましたが、相変わらずの充実ぶり。
ラヴィちゃんも待っています。