【宗像市】老舗造り酒屋の酒蔵開き♬しぼりたて新酒の試飲や限定酒販売に酒蔵は大勢の人でにぎわいました!
2月24日・25日の二日間、唐津街道赤間宿まつりと同時開催された「勝屋酒造酒蔵開き」は、おおぜいの人でにぎわう中、大盛況のうちに幕をとじました。
人で埋めつくされた赤間宿通りは、酒蔵からただよう新酒の香りをまとい、早春のはなやいだ雰囲気につつまれたようです。
開催中は甘酒や生原酒がふるまわれ、新酒の試飲・限定酒や酒まんじゅうの販売もあり、楽しみ満載の二日間となりました。
◇勝屋酒造酒蔵開き開催
創業二百余年を誇る老舗造り酒屋「勝屋酒造」の酒蔵開きが開催され、おおぜいの人でにぎわいました。
開始時刻前から、かなりの数の人出があり、人々がイベントを楽しみにしているのがわかります。
酒蔵開き開始後しばらくすると、楽しみにしていた人たちが、勝屋酒造に続々と集まりはじめました。
入口入ってすぐ左手の奥座敷では、恒例となっているひな人形飾りの展示があり、こちらも酒蔵開きの楽しみの一つです。
奥にすすむと「甘酒」がふるまわれています。
その先には「ふるまい酒」のテーブルがあり、順番を待っていただきました。
ふるまわれたのは「新酒・楢の露生原酒しぼりたて」で、柔らかな飲み口のフルーティーな味わいはうっとりするようです。
宗像大社御神酒とされる「楢の露」は、その名前を宗像大社の御神木、楢の木からいただいたという勝屋酒造を代表する銘柄です。
◇酒蔵開きの様子
酒蔵内の甘い香りと、ひびきわたる人々の楽しそうな声に、気持ちがワクワクしてきます。
和装姿のカップルを見かけたので話を聞いてみると「ドイツ人です」という男性は、福津市から二人で来たと教えてくれて、新酒の試飲を楽しんでいました。
ここでは普段目にする機会のない、仕込みに使う城山伏流水の井戸をみることができます。
見学していると近くにいた蔵人(くらびと)さんから、仕込みの工程について説明が聞けました。
おいしい日本酒を造るために、大変な努力があることがわかります。
◇新酒の試飲・即売
ホワイトボードにわかりやすく銘柄ごとに説明が書かれていました。
それぞれにつけられた銘柄は、酒米の生産農家さんの名字だとわかります。
純米大吟醸「麓寿泉(ろくじゅせん)」から試飲させてもらいました。
最高級のしずく酒とよばれるお酒で、火入れ(加熱殺菌)をせずに飲める蔵開き限定の貴重なお酒です。
特別純米酒「網分」は、宮若の網分さんが栽培した酒米「夢一献」でできたお酒だそうです。
試験醸造の特別純米酒は「名前はまだない」とユニークな命名になっています。
特別純米酒を飲み比べできる500ml・3本セット(税込み2,500円)も販売されていました。
純米吟醸「沖ノ島」は、はじめていただいた時からファンになったお酒です。
今年麹づくりや仕込み方法を新しくして、リニューアルしたと説明が書かれています。
日本酒に詳しくはないものの、すっきりとした飲み心地と、かすかに感じる甘味がクセになるおいしいお酒であることは分かりました。
酒蔵という特別な空間でいただく日本酒の味は、心まで酔わせてくれます。
試飲が終わると、好みの新酒を買おうと順番を待つ列ができて、販売するスタッフは忙しそうです。
◇酒まんじゅうとその他の販売
外に出ると、酒まんじゅうをもとめる人が行列を作っています。
昨年は長蛇の列に、あきらめて買わずに帰ったのですが、今回は並ぶことにしました。
あっという間にうしろに人がつづきます。
まんじゅうのたくさん入ったセイロが、次々と取り替えられながら、むされていきます。
「楢の露」を使ってつくられる酒まんじゅうは、博多菓匠「左衛門」とのコラボ商品で、毎年一人で何パックも買っていく人がいるほどの人気です。
1パック5個入り(税込み600円)を購入、アツアツをひとつ取り出し、食べ歩きしました。
ほんのりと酒粕のいい香りがするまんじゅうの中は、粒あんと白あんの二重構造になっていて、しっとりとした風合いのおいしいおまんじゅうです。
酒まんじゅうのほかにも酒粕や梅の実(梅酒につけた梅)・奈良漬けなどが販売されていて、次々と商品が売れていきます。
◇歴史ある勝屋酒造
地元に愛され続ける勝屋酒造ですが、母屋と煙突は国の有形文化財に登録されています。
予約をすれば酒蔵内の見学もできるようです。
ただ楽しむだけの酒蔵開きに終わらず、学びの機会もいただきました。
唐津街道赤間宿は歴史を感じる貴重な建物や資料に出会える場所です。
赤間宿通りを散策する際は、勝屋酒造に立ち寄ってみてはいかがでしょう。
◇勝屋酒造店舗情報
所在地/〒811―4146 宗像市赤間4丁目1-10
電 話/0940-32-3010
定休日/月曜日
営業時間/10:00~17:00
公式ホームページ