福島市方木田にあるピザレストラン「くつろぎ納屋　森のキッチン」。美味しいピザと丁寧な接客でリーピーターの多い人気店です。

猛暑続きのこの夏に「お休み処　森のキッチン」という取り組みを始めたと聞き、店主の森口秀貴さんにお話を伺ってきました。

「お休み処　森のキッチン」はその名の通り「お休み処」としてお店を利用できるサービス。時間はランチタイム後の15:00～17:30、月・火・金曜日に実施しています。

誰でも「給水」「休憩」ができますが、食事の提供はなし、店主も自由に自分の休憩時間を過ごすのでおもてなしをすることはありません。「地域の居場所」を目標にしているので、自転車か徒歩で来られる人で、自分のことは自分でできる人が対象です。

どうしてこんな取り組みを始めたのでしょう？

森口さんは「自分が小学生の時、片道40分近くかかるような小学校まで歩いていました。真夏の下校のときに、途中にあるタクシー会社の方が水を飲ませてくれて休ませてくれました。本当に助かったし、嬉しかった。その記憶が今でも強く残っていて、この取り組みを始めるきっかけになりました。」と言います。「それに、アイドルタイムに僕一人でエアコンつけているの、もったいないでしょう？それなら地域の人にお店を開放して、休んでもらおうと思ったんです。」

猛暑続きの福島市、帰宅途中などにちょっと寄って涼んで喉を潤せたら…こんなにいいことはありませんね。これまで利用した人を聞いてみると「まだそんなに多くはないんですが、自由研究中で歩いて調査をしていた小学生が立ち寄って、水を飲んで休憩していきました。」ということで、まだ利用者数は少ないものの、森口さんの理想とする「お休み処　森のキッチン」が実現されつつあるようです。

クールシェアとしても、地域の居場所としても、素晴らしいこの取り組み、「くつろぎ納屋　森のキッチン」まで徒歩あるいは自転車で行ける方はぜひお立ち寄りを。猛暑の夏のクールシェアのスポットとして、夕立の雨宿りスポットとして、空になってしまった水筒への給水場所として、ご近所さん同士の待ち合わせ場所としてなど、いろいろと利用できそうですね。

もうひとつ森口さんが行っている取り組みが「ちいき食堂」。最近「子ども食堂」はよく耳にしますが、「ちいき食堂」って何でしょう？

森口さんによると「徒歩か自転車で来店できる人で、お店の近くに住んでいる人をターゲットにしています。リーズナブルな値段で食事をしながら、近くの人が集ってコミュニティーが生まれることを目標にしています。」とのこと。

リーズナブルな値段っていくらですか？
森口さん「大人300円、高校生100円です。時間は毎週火曜日の17:00～19:00。ただし、メニューはお任せさせてください。なんか安すぎて申し訳ない、っていう声もあるんですけど、そんなことはありません、気軽に来てください。」都合により実施できないこともあるそうなので、お店にお問い合わせを。

最後に、とっておきの夏メニューをご紹介。「生ハムシーザーサラダ」のピザです。ドレッシングをかけて食べる、夏らしいピザです。詳しくは次回の記事でご紹介していきます。