【札幌市東区】味のあるコーヒー店を発見！　旧道沿いの北13条にある「COFFEE PICTURES」

野菜ソムリエ上級プロ＆フードツーリズムマイスター（札幌市）

2022/9/12(月) 18:36

2021年11月、東区にオープンした「COFFEE PICTURES（コーヒーピクチャーズ）」。車でこの通りを通っていた時には全く気づきませんでした（ごめんなさい）。お友達のSNSで知り、店主のお話、特に発想がユニークで楽しくて、つい長居してしまいました。

少しレトロな建物が立ち並ぶエリア

「札幌諏訪神社」をはじめ、旧道沿いには少しレトロな雰囲気が漂う家や建物が目につきます。

コロナ禍で人気が出た「札幌諏訪神社」の花手水（はなちょうず）。9月11日のお花はレインボーカラーでした！

地下鉄東豊線「北13条東駅」から北西方向に2分くらい歩いたところにある「コーヒーピクチャーズ」。

11、12日の諏訪神社の例大祭に合わせて、お店で子どもたちに無料でヨーヨー吊りを楽しんでもらい、大人たちはお店の外でビールを飲むからというお友達のお誘いで初めて伺いました。

ですので、私はこの店のコーヒーデビューよりもビールデビューが先だったというワケです。

改めてお店訪問！

店主の北野正人さんとは前日にすでに面識があるので、すぐに取材モードに！

東京でWEBシステム開発やコンサルティングなどの会社を経営している北野さん。2006年からは札幌にもオフィスを構えています。

新型コロナウイルスの影響で人々の生活が激減するのを目の当たりにし、「これからは大きなビジネスではなく、スモールビジネスになるのでは？」と思ったそうです。

「若い人はさておき、自分を含めたシニア世代が、退職後の人生に趣味三昧の生活でもいいけれども、今まで続けてきた仕事の発展形や趣味を高じたビジネスなど、自分の体力に合わせた小さなビジネスをしたらどうかなと思っていて、まずは自分からやってみた」というのが、コーヒー店だったというワケです。

経験は浅いが！

去年1月、時間があったので、YouTubeを見ていたら、片手鍋で生豆を焙煎しているものがあって、自分でやってみたらハマってしまったそう。そこから何度も焙煎を繰り返して、11月にお店をオープン。

確かに経験は長くはない。でも、コンセプトがはっきりしていてストーリー性がある。「コーヒーを通してコミュニケーションを取りたい」と北野さん。

それがホームページにある「concept理念」に書かれています。「COFFEE PICTURESは自家焙煎の珈琲豆を通して人と社会とコミュニケーションすることによって珈琲が豊かな暮らしと人生の絵を描く一助になることを目指します」と。

メニュー名が会話のきっかけになる？

コーヒーはどれも安価。「半径300メートルくらいのビジネスだからねー」と、ビジネスコンセプトがはっきりしているからの値付け！

どのコーヒーを飲もうかとメニューを上から順にみていると、どんな味なのかを聞くためにもメニュー名の謂れを聞きがちですよね。それも作戦なのかな？　

ブレンドコーヒーの名前は北野さんの思いのある土地の名前が付けられているそうです。

詳細はお店でご自身で尋ねるのが一番いいですが、ひとつだけご紹介しておきますね。ブレンドの一番上にある「琵琶湖」。なぜに琵琶湖？

滋賀県出身の北野さん。ヨット部に所属していて琵琶湖はなじみがあり、琵琶湖を調べていると約460本もの川の水が入り、出て行くのは1本なんだとか。

また、滋賀県といえば近江商人。近江商人といえば「三方よし」。"買い手よし売り手よし世間よし"。安価で提供できれば買い手よし！　半端ものをさばければ売り手よし！　食品ロスが出なければ世間よし！

お分かりになりましたか？　「ブレンド琵琶湖」はさまざまなコーヒー豆をブレンドしたもので、その時々で味わいが違うものなのだそうです。そんなふうにして、このお店や店主の考え方や思いなどを聞く羽目になり、ファンになってしまうんですね！

ほかのコーヒーも楽しいお話が…。

私が選んだコーヒーは深煎りの「ブレンド三國」。メニュー名の由来は店主に聞いてくださいね

イートインスペースは販売ブース脇の壁に向いたカウンターが2席と、今は入口のウッドデッキのところのチェア。基本的にはスタンドコーヒー店なのです。

新メニューはコラボがきっかけ！

こちらは今日から新メニューに加わった「お諏訪さん珈琲」。

札幌諏訪神社のInstagramに「今年は当社の鎮座140年の年になります。また、先日のフォロワー1万人を超えた記念に @coffeepictures2021 さんにお願いして、お諏訪さん珈琲を作っていただきました。こちらを9月1日から御朱印を受けられた方お一人様につき、お1つプレゼントさせていただきます」と。