【広島県東広島市】江戸時代の豪商邸宅「旧木原家住宅」
白市地区の国指定重要文化財を紹介します!
「白市」(しらいち)と聞くと、JR山陽本線・白市駅を思い浮かぶ方が多いと思います。しかし駅の所在地は「小谷」地区であり、本来の白市地区は駅の北西側に約2キロ離れた場所にあります。「牛馬市」等で栄えた地区であり、現在もその面影を残した歴史的街並みが広がっています。
街並み探訪のために、大きな駐車場が用意されています。
駐車場入口にある案内板です。
駐車場に車を停め、約200メートル歩くと、「旧木原家住宅」が建っています。国指定重要文化財です。
この白市の地は鎌倉時代から、平賀氏が支配していました。平賀氏は戦国時代に毛利家の家来となりましたが、関ヶ原の戦いで毛利氏が敗れたため、一緒に山口県の萩城に移りました。一方で平賀氏の分家・木原家はそのまま白市の地に残って住み続けました。
木原家は邸宅にて造り酒屋を営む一方で、煙草などの小物を売りました。また、竹原市における塩田業も担いました。
広々とした邸宅の中は、豪商の繁栄ぶりがうかがえます。
現在残されているのは主屋だけですが、当時は周辺にも邸宅が広がっていました。主屋すぐ外の庭園には酒造用の井戸と生活用の井戸が残っています。(写真の奥が酒造用、手前が生活用です。)
昭和30年頃まで営まれ続けた豪商。塩田業から撤退した今は遺構が残るのみですが、管理人の方の丁寧な案内で歴史を深く学ぶことができます。
国指定重要文化財 旧木原家住宅
所在地:広島県東広島市高屋町白市1046-1
開館時間:4月~11月は10時~17時、12月~3月は10時~16時
休館日:毎週月曜日、および12月28日~1月5日
問い合わせ先(管理棟):082ー439-2525
入場料:一般の人150円(団体135円)、18歳以下の人は無料。後期高齢者医療被保険者証・障がい者等の手帳を持っている人そして介助者も無料となります(手帳等を管理人にご提示ください)。団体割引は20人以上です。